2017年8月11日更新

個性的なところが魅力!日本で一番飼われている猫【雑種】とは?

ペット生活

ペット生活

編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

猫の飼い主さんには2通りのタイプがあります。一方は特定の品種の猫が好きで同じ品種の猫を飼い続けている人、もう一方は拾ってきたり保護したりして、雑種を飼っている人です。猫の品種は100種類以上ありますが、日本でもっとも飼われているのは実は雑種の猫。日本ペットフードが2016年に行った調査によれば、雑種の猫を飼っている人は全体の79%で、しかも雑種飼いには多頭派が多いことが分かっています。なんと、雑種派で3頭以上の猫を飼っている人は85%を超えるのだとか。これは血統書付の猫を飼う飼い主さんには見られない傾向です。血統書付の猫種ももちろん魅力的だけれど、個性あふれる雑種の猫も可愛いところがたくさん!今回は、雑種猫の魅力をご紹介しましょう。

 

雑種ってどんな猫?

教えて、雑種の定義

雑種の猫とは、異なる品種の間に生まれた猫のこと。交雑種、交配種などの別称もありますが、最近ではMIXと呼ばれることも多いようです。現在の日本では、ペットショップやブリーダー経由で売られている猫以外は、ほとんどが雑種だと考えて良いでしょう。

雑種の魅力は?

人気猫のランキングを見ると血統書付の猫は、アメリカンショートヘア、ペルシャなど品種の名前で示されていますが、雑種の場合は「キジトラ」「サバトラ」「三毛」「黒」など被毛の色柄が名前代わり。その名が示す通り、雑種の面白さは何と言っても自由な柄でしょう。また、体のサイズ、性格、目の色、しっぽのカタチなどにも規定がなく個性的なのが魅力です。

多種多様な雑種猫

古来から日本には日本特有の日本猫がいて、雑種の柄も限定的でしたが、第二次世界大戦以降、欧米からさまざまな種類の洋猫が持ち込まれるようになり、雑種のパターンが増えていきました。

もともと雑種の主な柄は、茶トラ、茶トラ白、黒、白、黒白、三毛猫、キジトラ、キジ白、サバトラ、サバ白、サビの11種ですが、最近では昔には見られなかった雑種のタイプも登場してきています。

例えば雑種でも長毛種は洋猫のDNAを受け継いでいますが、これは日本の雑種にはなかったタイプ。また、三毛猫も昔は黒や茶色の部分の色が濃く、はっきりした三色でしたが、最近では洋猫がもつ被毛カラーを薄くする遺伝子の影響で色の薄いパステル三毛が目立つようになりました。猫の個性が豊かになるのは良いことですが、その反面、日本特有の猫が減ってきているのはちょっとさびしい気もしますね。

日本雑種猫の特徴

体の大きさ

体の大きさは、どんな猫のDNAを受け継いでいるかによって差がありますが、おおむね、オスで4kg~5.5kgぐらい、メスで3kg~4.5kgぐらいが標準だと言われています。猫としては平均的サイズで、中肉中背といったところでしょう。

性格

猫の性格は育った環境の影響が大きいと考えられますが、遺伝的要素も無視できません。例えば、同じ被毛の柄や色の猫は性格が似る傾向があるのではないかと言われています。

  • 黒猫 → シックな見た目に反して、甘えん坊でいたずら好き
  • 三毛 → どちらかと言うと独立心が強く、わがまま
  • 白猫 → 気が強い
  • 茶トラ → 甘えん坊で人懐こい
  • キジトラ → 野性味が強いが、心を許した人には友好的
  • サバトラ → 陽気な性格と気の強さを併せもつ

人の性格を肌や目の色で分類できないように、猫も被毛の色や柄だけで性格をはっきり分けることはできないと思いますので、あくまでも参考程度に。あなたのうちの猫はこの傾向に合っているでしょうか?

寿命

日本ペットフード協会が2016年に行った調査によると、飼育している猫の年齢は、10歳~12歳までは血統書付、雑種ともに同じくらいの割合で推移しています。しかしながら、猫が13歳~15歳になると純血種8.8%に対して雑種11.2%とやや雑種が長生きする傾向に。さらに16歳以上になると純血種3.9%に対して雑種8.1%と、雑種の方が長生きする傾向が顕著になっています。

雑種はさまざまな種類の猫のDNAを取り込んでいて、純血種のように特定の遺伝子の影響を受けません。そのため、遺伝的疾患が少なく、丈夫なのが一因なのではないでしょうか。

アメリカで血統書付になった日本猫ジャパニーズボブテイル

いま、欧米で人気の猫種のひとつがジャパニーズボブテイル。しっぽが短い日本猫を見て、その魅力にひかれたアメリカ人ブリーダーがアメリカに持ち帰り、ジャパニーズボブテイルを猫種として認定させました。

海外ではりっぱな一品種として扱われている日本猫ですが、お膝元の日本では扱いが違いました。一般の庶民の生活に溶け込んでいた日本猫はあまりにも身近すぎて珍重されず、猫種として保護されることもなったのです。その結果、日本に古くからいた日本猫の数はほんのわずかになっていて、ほとんどが洋猫の血が混じった雑種になっています。

 

雑種猫を飼いたいと思ったらどうすればよいの?

雑種の猫はペットショップには売っていません。雑種の猫を飼いたいと思ったら、自ら探しに行かなければなりません。

里親のススメ

年間、数万匹単位で保護施設に持ち込まれる捨て猫たち。引き取り手がなければ殺処分されてしまう猫たちを引き取って、里親探しをしているボランティア団体や個人の方が各地で活動しています。

インターネットで検索するとそんなボランティア団体の里親探しサイトがヒットします。里親ホームページでは里親募集中の猫の写真を見ることができたり、近々行われる譲渡会の情報が載っていたりしますので、雑種の猫を飼いたい人はぜひ、サイトを覗いてみてください。

愛護センターの里親募集

愛護センターは日本各地にありますが、最近では愛護センター自ら、積極的に里親探ししている例も増えてきました。

愛護センターに保護されている猫は圧倒的に雑種が多いので、雑種を探している人にはピッタリ。近くの愛護センターに連絡して、里親になれるかどうか確認してみましょう。愛護センターでは、里親になるにあたって事前の説明会への参加や面談を課しているところもありますので、情報収集してから訪ねるようにしてください。

雑種が飼いたくても、無責任な繁殖はやめて

猫の飼い主さんの中には、自宅で猫を繁殖している人もいらっしゃると思います。特に地方では去勢、避妊の認識が薄いところもあり、自然に猫が増えていくというケースもよく見られます。

もちろん、生まれた子猫をすべて面倒みられるなら問題ありませんが、子猫が生まれてから「飼えない」「貰ってくれる人がいない」では無責任です。

また、自分で繁殖させた猫をすべて飼える自信がある方も、愛護センターに持ち込まれている不幸な猫を引き取るという選択肢を改めて考えてみてください。新しい命を作り出すより、いま、まさに殺されかけている命を救ってあげてほしいのです。

雑種猫の注意点

個性を受け入れるのが雑種飼いのポイント

雑種の猫にはさまざまな品種の猫のDNAが混じっています。このため、どんな猫になるか子猫の時には分からないのが雑種です。成長するにつれて、平均より大きくなる猫や、小柄なまま大人になる猫もいるでしょう。中には背骨の脊椎の数が少ない猫や足の指が多い猫もいたりします。どんな猫になっても、それはその猫の個性。受け入れてあげてくださいね。

病気にさせないために

雑種猫は遺伝性の疾患が少ないため、比較的健康で長生きすると言われています。それでもペット長寿時代のいま、健康には純血種同様に注意が必要です。むしろ、長生きが多い分だけ、病気に罹る確率も高くなると言っても良いかもしれません。

10歳を過ぎたら、猫の体調の変化に気をつける、定期的に健康診断を受けるなど、猫の健康に配慮してあげることが大切です。「拾ってきた猫だから」「貰ってきた猫だから」と、ごはんや健康に気をつけず、無頓着になるのは絶対ダメやめてください。

一度飼ったら止められない!雑種猫の魅力

色や模様もバラバラ。決してハンサム&美人とは言えない顔の猫もいる・・・だからこそ、雑種の猫は魅力的だと言えるのではないでしょうか。最近、SNSで人気になったり、CMでタレントとして活躍している猫は、ほとんどが雑種。雑種猫にはトップモデルのように美形ではないけれど、身近で心がほっとする女性アイドルのような魅力があるのかもしれませんね。

 
 

関連カテゴリ