2017年9月23日更新

猫にもあるの?話題の秋バテ

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ペットシッター、愛玩動物飼養管理士2級

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。

 

今年の夏も本当に暑かったですね。9月に入ればようやく暑さのピークが過ぎてホッとするのもつかの間、最近人の間では夏バテならぬ「秋バテ」という症状が話題にのぼっているようです。秋バテとはどういった症状なのでしょう。猫にも秋バテはおきるのでしょうか。

 

秋バテとはなにか

秋バテは、夏が過ぎたころの人の体調不良に対して言われるようになった最近の言葉です。今のところはっきりとした定義があるわけではありませんが、夏バテから治らずに続く体不調や、秋口からおこる体調不良をさしています。調べてみると、おおむね3つの原因があるようです。

原因1:夏の疲労の蓄積

哺乳類は体温を一定に保とうとする恒温動物です。夏の高い気温に対しては体温を低く保たなければならず、そのためにエネルギーを消費します。逆に冷房の入った気温の低い部屋に長時間いると、今度は体温を作り出すために体力を使ってしまいます。さらに夏の強い紫外線は疲労物質をつくりだします。このような、体温調節や紫外線による疲労が夏の間ずっと蓄積してしまい、秋に入ってから体調不良となって現れると考えられます。

原因2:夏バテを引きずる

もともとあまり体力がなくて夏バテしてしまい、それが回復しないまま秋までズルズル引きずってしまうというものです。

原因3:秋の気候変化

秋になると一日の寒暖差が大きくなります。体温調節をするとき暑いと副交感神経が働き、寒いと交感神経が働くのですが、1日という短いスパンで寒暖差が生じるとその切り替えがうまくいかなくなって、自律神経が乱れるとされています。

このような原因が1つ、あるいは2つ以上がからみあって、自律神経の乱れや血行不良、消化不良、だるさなどの症状がおきることが「秋バテ」とされています。

猫にも秋バテはおこる?

ここまでは主に人のお話でしたが、では猫も秋バテする可能性はあるのでしょうか。

原因1「夏の疲労の蓄積」について

猫は毛皮を着ていて日焼けすることはほとんどないので、紫外線による疲労についてはあまり心配する必要はないでしょう。しかし、気温に対する体温調節で疲労するというのは猫にもありうることです。特に、完全室内飼いの猫では夏の暑さに対応するというよりも、冷房のはいった気温の低い部屋で体温を維持するために体力を消耗するという場合が多いかもしれません。

原因2「夏バテを引きずる」について

健康で体力のある猫ならば問題ありませんが、高齢の猫や体力の弱っている猫が夏バテから回復せずに秋まで引きずることは十分あり得ます。

原因3「秋の気候変化」について

猫は寒さがあまり得意ではありませんし、気温が低い季節になるうえ、寒暖差が大きくなれば人と同じように体調を崩すこともあります。

以上のようなことから、猫も秋バテになる可能性はあるでしょう。特に高齢、持病のある猫は要注意です。秋になっても、あるいは秋になってから、あまり元気がなく寝てばかりいる、食欲がないなどの症状があれば、動物病院に行くことをおすすめします。

 

秋バテにしないために

猫を秋バテにしないためには、暑いときもあまり冷房の温度設定を低くしないことです。人には少し暑いくらいが猫にとって丁度良く、だいたい27℃くらいで調節してあげましょう。夏のうちからサプリメントなどで体力や免疫力を高めることも1つの予防方法です。
秋に入ってからは夜や明け方の冷えに注意しましょう。夏用ベッドだけでなく、冬用の暖かいベッドも出したり、フリースを用意するなどして、猫が夜間に体を冷やさないよう気をつけてあげてください。

まとめ

最近の日本の夏の暑さはとても厳しいですし、秋になればなったで今度は寒暖差が大きくなるうえ、台風が発生して気候も安定しません。その中で猫だって体調を崩しやすくなります。できるだけ室内環境を整えて、愛猫の体調管理に十分に気を配りましょう。

 
 

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