2017年8月1日更新

老犬の寝たきり予防。自宅でできるケア方法

高橋 佐奈



ドッグケア

ドッグマッサージサロン&School kukulu* 代表。 愛犬をきっかけに犬のホリスティックケアという世界を知り、ドッグマッサージ、犬の介護・リハビリについて学ぶ。 犬の心も身体も「楽」になってほしいという想いで「緩めるドッグマッサージ・犬のエクササイズ・メディカルアロマ」を取り入れたサロンをスタート。 毎日愛犬と過ごすご家族ができるケアをセミナーではお伝えしています。

 

犬の平均寿命は、ここ数年の医療の進歩・生活環境の変化・質の良いご飯・飼い主さんの愛犬の健康管理の意識の変化などによって延びています。
長生きする犬が増えたということは、その分「シニア期を長く過ごす」ということができます
今回は「寝たきり予防」についてお話しします。

 

いつからシニア?

犬のシニア期は、7歳ごろから始まりますが、突然老化するというわけではありません。
徐々に段階を得て老化していきます。

【中年期】

大型犬:約6〜7歳 / 小・中型犬:約7〜11歳

【高年期】

大型犬:約8〜11歳 / 小・中型犬:約12〜16歳

【老年期】

大型犬:約12歳以降 / 小・中型犬:約17歳以降

中年期の体の変化

見た目の変化は殆どありませんが、被毛に白髪が生え始め、筋力が低下し歩く速さにも変化がでてきて、体力が衰えはじめるときです。

高年期の体の変化

視力が低下氏はじめ、歩行時に脚がもたついたり、今までできていたことができなくなることも増えてきます。

老年期の体の変化

歩行が難しくなり、物事にも興味が薄れ、横になっている時間が増えてきます。

若い頃からの積み重ねが老化を遅らせる

中年期に入ると、後ろ脚の筋肉が衰え始めます。筋力の低下により散歩中に立ち止まったり、脚がもたついてしまうことも。筋力は急につくものではありません。若い頃からの日々の継続で筋肉貯金をし「筋力低下予防」をしていきましょう。

質の良いお散歩

愛犬のお散歩が、ただ歩く、トイレを済ませるだけ、アスファルトの上が多いといったお散歩になっていませんでしょうか?

愛犬にとってお散歩は、刺激を受けたり、リフレッシュしたり、飼い主さんとの楽しい一時です。また、メリハリをつけ効率的な散歩を行うことで、よい筋肉をつけることができます。

・ 早歩き → ゆっくり歩く → 早歩き
・ 全身を使って走る
・ 坂道を下る(前足の強化)坂道を登る(後ろ足の強化)
・ 木の幹や、犬にあった段差をまたぐ
※ 犬にあった段差とは・・犬の脚の長さの下から1/3程度の高さがいいとされています。

 

柔らかい大地の上を歩く

公園やビーチ・家の中の場合はマットの上などを歩くことを意識するだけでも変わってきます。
柔らかい大地やマットの上は、犬が肉球(手のひら)を使用するため、そこから繋がっている筋肉などが働き、体幹が鍛えられます。

家でもできる筋力アップ

前回の「お家でできる運動&エクササイズ」でも書きましたが、お家でも筋力アップ(低下予防)の運動は簡単に行えます。

・たった状態で、片方の前足を軽く前にひく(全身のバランス運動)
・脚の上を跨いだり、くぐったり(全身運動&後ろ足の筋力アップ)

後ろ足への意識を高める

犬の体重の前足と後ろ足にかかる比率は、「 前:後 = 7:3」 くらいと言われています。
また、後ろ足から筋力の衰えが始まるため、後ろ足への意識も低くなっていきます。

タッチ&ツボ刺激

全身を撫でるときに、首から肩・背中を通り後ろ足の先まで撫でることで、神経を還して犬の体がどこまであるか意識させることができます。
また、後ろ足の大きな肉球の下には、神経が集中しているため、優しく指圧をすることでも同様の効果が期待できます。(写真参照)

お散歩前にはウォーミングアップ

関節やお膝などが弱い犬は、お散歩や運動前に軽いストレッチや、暖めた蒸しタオルなどで関節を温め、血行を良くすることで怪我の予防や痛みの緩和にもつながります。
ハーブなどの効能を利用するのもオススメです。

温めるのは関節部分

手足の関節・肩・腰などを重点的に温めてあげましょう。
※運動後に、関節などに熱を感じる場合は、冷やして獣医さんに診てもらいましょう。

まとめ

長生きになったと言っても、犬の一生は私たち人間よりはるかに短いです。また「犬の老化の進行」は人間の4倍とも言われています。「うちのこまだ若いから大丈夫」ではなく、ぜひ若いうちから積み重ねていただき「穏やかに幸せに年を重ね、最後まで自分の足であるく犬」が増えるといいなと思っています。

 
 

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