2017年9月22日更新

ゴロゴロ音の凄さに驚き!猫を飼って得られる癒し効果とは?

古川諭香



キャットケアスペシャリスト

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。

 

「猫と触れ合っていると、自然に心が癒される」
そんな思いを抱いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、猫が人間に与える癒し効果は科学的にも証明されているほど、根拠のあるものなのです。

今回は、猫がどんな癒し効果を人間に与えるのかを詳しくご説明いたしますので、ぜひ猫の凄さをチェックしてみてくださいね。

 

猫のゴロゴロ音がもたらす癒し効果とは?

セロトニンの分泌を促してリラックス状態に

人間に大きな癒し効果を与えてくれるのは、猫が発するゴロゴロ音です。
ゴロゴロ音が鳴る仕組みはまだ謎に包まれている部分が多いのですが、もともとは母猫が子猫をなだめたり、自分の存在を知らせたりするために発せられているものだといわれています。

産まれたばかりの子猫は目も見えず、聴覚もそれほど発達していません。
そのため、母猫が発するゴロゴロ音の振動を感じ、親子間でコミュニケーションを取るのです。

そんなゴロゴロ音は20〜50ヘルツの低周波であるため、人間にリラックス効果を与えてくれます。
私たち人間は、低周波を耳にすると「セロトニン」という幸せを感じられるホルモンが分泌されるので、低周波である猫のゴロゴロ音には、人間を癒す効果があるといえるでしょう。

ちなみに、人間が聞き取れる周波数が約20〜20000ヘルツほどであるのに対し、猫は約45〜65000ヘルツほどの周波数しか聞きとれません。
そのため、猫自身はゴロゴロ音を聞き取れていないのではないかという説があるそうです。

猫嫌いさんのストレスも減少させる

猫のゴロゴロ音は猫好きさんだけでなく、猫嫌いさんの心も癒せるという研究結果も報告されています。
この実験は、帝京科学大学アニマルサイエンス学科が実施したもので、猫好きさんと猫嫌いさんを3人ずつ選び、ゴロゴロ声を聞いてもらい、その後に脳波や心拍、唾液などを調べてストレスの度合いをチェックするというものでした。

すると、脳波のチェックでは6人中5人のストレスが減ったと判定され、心拍や唾液のチェックでは6人中4人のストレスの減少が確認されたそうです。
もちろん、得られた癒し効果は猫好きさんの方が大きかったそうですが、猫嫌いさんもゴロゴロ音を聞くとストレスが緩和されるということが、この実験結果を通して証明されました。

骨を強くし、骨折の治療にも役立てられる

猫のゴロゴロ音は癒しを与えるだけでなく、骨を強くしてくれる効果もあります。
その理由は、猫が発するゴロゴロ音の周波数が、人間の骨密度を強くする周波数と一致するからです。

現に、アメリカのニューヨーク州立大学生物医学のクリントン・ルビー博士は、猫のゴロゴロ音を聞くことで骨の密度が高まったり、骨をつくる「骨芽細胞」が活性化したりして、強い骨格が得られるという研究データを発表しています。

そして、実際に猫自身が骨折したときも、他の動物より3倍もの早く怪我を完治させることができるのです。
こうした猫の特徴からも、ゴロゴロ音が骨に与える効果には信ぴょう性があるといえるでしょう。

さらに、2002年には猫のゴロゴロ音が、実際に骨折の治療に役立てられました。
その治療を経験したのが、サッカー界で有名なデビット・ベッカム選手です。
ベッカム選手はサッカーのワールドカップ中に中足骨を骨折してしまい、 試合復帰までには10週間ほどかかるといわれていました。

しかし、猫のゴロゴロ音を活用した超音波骨折治療を受けたところ、回復が早くなり、当初の予定より3週間も早く骨折を完治させられたのです。

また、最近では猫のゴロゴロ音には骨折だけでなく、筋肉や靭帯の損傷を癒し、修復する効果もあるのではないかといわれています。
そのため、アスリート選手の中には猫を飼っている方も少なくないのだそうです。

ポジティブな思考になれる!

猫が発するゴロゴロ音はセロトニンを分泌させてくれるため、私たち人間の思考回路をポジティブにもしてくれます。
ゴロゴロ音の周波数には、副交感神経を活発にする効果もあるといわれているため、前向きな思考ができるようにもなるのです。

また、こうしたゴロゴロ音効果は、フランスで「ゴロゴロセラピー」と呼ばれており、副作用のない藥として、人々の心を掴んでいます。
そのため、フランス人は猫カフェを「ストレスや不安を減らす癒しの場所」だと捉えており、「猫セラピスト説」を信じている人も多いそうです。

免疫力や自然治癒力を高めてくれる

ゴロゴロ音には骨を修復するだけでなく、免疫力や自然治癒力を高めてくれる効果もあるとされています。

猫が発するゴロゴロ音には、病気を治すために効果的な周波数が出ているため、自然治癒や免疫力を高める効果があるといわれているのです。
また、ゴロゴロ音を聞いたときに副交感神経が活発になるというのも、免疫力がアップする理由のひとつだといえるでしょう。

ゴロゴロ音で心筋梗塞のリスクが低くなる!?


最近の研究によれば、猫のゴロゴロ音には心臓が血管に良い影響を与え、心筋梗塞のリスクを減らしてくれる効果もあることが判明してきました。
この研究を行ったのは、アメリカにあるミネソタ大学心臓研究所のアドナン・クレシ博士です。

クレシ博士の研究データには、猫を飼っていると心臓発作を起こすリスクが3分の1も低くなるという結果が報告されています。
さらに、ペットと心臓病に関する研究をしているエリヤ・フリードマン博士はペットを飼っている人の方が、そうでない人と比べて心筋梗塞の発作後の生存率が3倍以上高いという研究結果を発表したそうです。

また、アメリカで猫を飼っている人と飼っていない人の健康状態を13年にわたって調べた大規模調査では、猫を飼っている人は心筋梗塞などで亡くなるリスクが40%も低くなることが判明しました。

そして、ある老人ホームを対象にした実験では猫のゴロゴロ音を聞けなくても、猫に触れるだけで血圧が安定したという研究結果も報告されています。

 

猫によるアニマルセラピーは期待大!


アニマルセラピーというと、イルカや犬が主となって行っているイメージがありますが、最近では猫の癒し効果を活かしたアニマルセラピーも増えてきています。
身近なアニマルセラピーとしては、定期的に猫と触れ合う機会を作る老人ホームも多くなってきました。

動物の力は人間が思っているよりも偉大です。
入居者の中には、猫に会えるからリハビリを頑張ろうと思う方や、猫と触れ合うことで言葉が発せられるようになる方も少なくないといわれています。

猫の癒し効果は科学的にも証明されてきているからこそ、今後はますますアニマルセラピーとして重要な役割を担ってくれそうですね。

猫を飼えない方はアプリでゴロゴロ音を楽しもう


猫の癒し効果を得たくても、様々な事情から猫を飼えないという方も多いものですよね。
そんな方は、サウンドデザイナーのステファン・ピジョン氏が開発された「Purrli」というサイトをチェックしてみるのもよいでしょう。

「Purrli」では永遠とゴロゴロ音が楽しめるだけでなく、自分好みのゴロゴロ音を楽しむこともできます。
例えば、ゴロゴロ音の頻度や音程、強度などをこまかく設定でき、理想的なゴロゴロ音を聞けるので、癒し効果も倍増するのではないでしょうか。

また、猫の感情にもこだわりながらゴロゴロ音を設定できるので、猫を飼っている方は飼い猫とは一味違ったゴロゴロ音を楽しめるようにもなります。

猫の幸せは人間の幸せにも繋がる!


猫は不快な気持ちの時にもゴロゴロ音を鳴らしますが、幸せを感じているときに喉を鳴らすことのほうが多いものです。
猫を幸せにすれば、ゴロゴロ音を通して人間も幸せになれます。

そのため、猫と人間の幸せは繋がっているといえるのではないでしょうか。
猫からさまざまな癒し効果を得たいと思っている方は、これを機にまずは猫の幸せを第一に考えてあげるのもよいかもしれませんね。