2017年8月19日更新

いろいろな色があるのはメラニン色素のせいだった?知ると面白い!【猫の目の色】の秘密

ペット生活

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猫の魅力のひとつが、宝石のようにキラキラした目。グリーン、青、黄色とさまざまな色があって、見つめていると吸い込まれそうです。「猫の目のように気まぐれ」という歌詞にもあるように、明るい場所と暗い場所とでは見た目の色が変わるのもユニークな点でしょう。そんな猫の目の色ですが、実はあまり知られていない秘密があるのをご存知でしょうか?猫の目の色の違いはメラニン色素によって作られていて、その色は被毛の色にも関係しているのです。今回は猫の目の色について、深く探っていきます。

 

猫の目にはどんな色があるの?

何となく見ている猫の目ですが、一体、何色ぐらいあるのでしょうか?多少の濃淡は別として、猫の目の基本カラーは大きく分けて5色。ブルー、グリーン、ヘーゼル、アンバー、カッパーです。これに滅多に生まれないレアなカラーや個体差が加わって、猫の目の色にはかなりのバリエーションがあります。

グリーン

バスクリンのお風呂のような明るいグリーンやミントカラーのようなグリーンがあります。

ブルー

珍しい色の目で、澄んだ湖のようなカラー。グリーンの目のバリエーションだと言われています。

ヘーゼル

グリーンと茶色をMIXしたようなニュアンスのある色。ヘーゼルナッツに似ていることからつけられた色名です。

アンバー

猫の目の色でもっとも多いのがこの色でしょう。アンバーとは宝石の琥珀のことで、茶色がかった黄色です。

カッパー

カッパーとは銅のことで、その名の通り赤茶色の目。日本猫に多い色だと言われています。

この他にも上記の色の中間色として・・・

  • サファイヤブルー
  • アクア
  • イエロー
  • ゴールド
  • オレンジ

などの色があります。

子猫の時だけの「キトンブルー」も!

さまざまな色がある猫の目ですが、実は生まれてから2ヶ月程度までの子猫はすべて青い目をしています。この青は「キトンブルー」と呼ばれていますが、生まれた1ヶ月~2ヶ月までの猫の目には、メラニン色素が働いていないため、すべて青く見えるというのが真相です。そのまま青い目で残るのはごくわずかで、2ヶ月を過ぎると親猫から受け継いだ遺伝子が決めた目の色に徐々に変化していきます。「キトンブルー」を見られるのは生後10日程度で目が開いてから、2ヶ月齢までのほんのわずかな時期だけですので、見たことがない方も多いのではないでしょうか。

猫の目が違いはどこから来るの?

猫の目の色がいろいろあるのは分かりました。それでは、その色の違いは一体、どうやって生まれるのでしょうか?

メラニン色素が目の色を決める

メラニン色素とは人間の肌にもある色素で、紫外線から体を守るための天然のベールのような役割をしています。人間で考えると分かりやすいと思いますが、太陽光が強い熱帯の人達は肌の色が黒く、目の色も濃いのが一般的ですね。これは強い光から身や目を守るためにメラニン色素が肌の中にたくさん集まっているからなのです。

逆に太陽の光が弱い北欧では、太陽光をそんなに遮る必要がないため、メラニン色素が少ないのが一般的。このため、肌の色が白く、眼の色も薄いブルーやグリーンなのです。

猫の場合も同様です。もともと太陽の光の強いエリアではメラニン色素の多い目の色の猫が生まれ、陽の光の弱いエリアではメラニン色素の少ない目の色の猫が生まれたというのが定説です。メラニン色素の多い目の色を上から並べてみると・・・

  • カッパー
  • アンバー
  • ヘーゼル
  • グリーン・ブルー

の順になります。

ちなみに、比較的太陽の光が弱いヨーロッパで生まれた洋猫にはグリーンやブルーの目の猫が多いのに対して、温帯地方に生息していた日本猫は、ほとんどがアンバーやイエローの目の猫でした。その後、洋猫との交配により、最近では日本の雑種にもグリーン系の目の猫が登場してきています。

実は人間の目の錯覚も関係している?

実は猫の目の色の中には、実際の色ではなく、見る側の人間の目の錯覚で生まれている色があります。それが、ブルーやグリーンの目です。

ブルー系やグリーン系の目にはメラニン色素がほとんどないため、実際の色はほぼ透明です。ところが、わずかに存在しているメラニン色素に太陽の光が当たって拡散される「レイリー散乱」という現象によって、私たち人間の目にはグリーンや青に見えてしまうのです。海水や空は実際にはほぼ透明なのに、光の反射や屈折によって青く見えますね。猫の目が青やグリーンに見えるのは、これと同じような錯覚の原理なのです。

 

猫の毛色と目の色は関係あるの?

毛の色の濃い猫はアンバー系、薄い色の猫はグリーンやブルー

さきほどもご紹介したように、猫の目の色はメラニン色素で決まりますが、被毛の色も同様にメラニン色素の影響を受けています。つまり、メラニン色素の多い黒猫は目もメラニン色素の多いヘーゼルやイエローの目の色をしていますし、メラニン色素のほとんどない白猫や白が多い猫は、グリーン系、ブルー系の目を持っています。

毛の色に左右されず、目の色が決まっている猫も!

中には毛の色に関係なく、品種で目の色が決まっている猫もいます。

ヒマラヤン、バーマン、トンキニーズ、シャム猫などは、出身エリアや被毛の色に関係なく目の色はブルー系ですし、エジプシャンマウはグリーンの目であることが決まっています。

珍しい色の猫の目

これまでご紹介した以外にも、実は非常に珍しい目の色が存在しています。

レッドアイ

白猫の中にたまに生まれてくるのがレッドアイの猫。レッドアイは、メラニン色素を作れない「アルビノ」の遺伝をもった猫に出現すると言われています。白いウサギは目の色が赤いことで知られていますが、原理はこれと同じ。メラニン色素がほとんどないため、眼球の奥の血管が浮き出て赤くみえるのが、レッドアイ発現の原理です。

オッドアイ

左右で目の色が違うのがオッドアイ。日本では「虹彩異色症」と呼ばれ、縁起が良いと言われてきました。こちらもレッドアイ同様に白猫に発現する目の色で、先天的に発現する割合は白猫全体の1/4程度だと言われていて、ブルー系とアンバー系の目の組み合わせになることが多いようです。また、オッドアイは事故や病気などにより後天的に現れる場合もあります。

ダイクロイックアイ

ひとつの目の中に2色の目の色が入っている非常に珍しい目の色です。2つの色は真ん中で左右に分かれていることもありますし、虹彩の中心部と周辺部で色が異なる場合もあります。

こんな色に変わったら要注意!気をつけたい目の色の変化

子猫の時のブルーの目がアンバーやグリーンに変わるのは問題ありませんが、1歳を過ぎてから目やその周辺の色が変わったら、目の病気を疑った方が良いかもしれません。

結膜炎

結膜炎の中でも急性カタル性結膜炎に罹ると、涙が増え、白目や瞬膜の部分が赤く充血します。猫が目をこする仕草も見られるようになりますので、比較的すぐに異常が確認できます。

白内障

眼球の中にある水晶体が濁る病気のため、目の真ん中が白く濁って見えます。悪化すると水晶体全体が白く見えるようになります。白内障はペルシャ、ヒマラヤン、バーマンなどの猫種に起こりやすいと言われています。

悪性黒色腫

悪性黒色腫とは、メラニンを生成する細胞から発生する癌のこと。口や皮膚に発生することも多い癌ですが、猫の場合、目に発生することも多いと言われています。目の部分にポツッと茶色や黒のシミが出てきたら、悪性黒色腫の可能性があります。目の悪性黒色腫はメラニン色素の多い黒猫に多いと言われています。

目の病気は素人ではなかなか判断がつきません。「いつもと目の色が違うな」「目の色が変わったような気がする」と感じたら、放置せずに獣医さんに診てもらうようにしましょう。

猫の目の色は、その猫のルーツも語ってくれる?

猫の目の色・・・何となくアットランダムに色が決まっていると思われていた方も多いと思いますが、実は被毛の色とも関係があり、一定のルールがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。目の色にはその猫のルーツをも物語る深い意味があります。家にいる猫の目の色を眺めながら「うちの猫は目がブルーだから祖先は北欧系なのかしら?」「目の色がアンバーだから、日光に強いのね」などと思いを巡らせてみるのも、また楽しそう。猫の世界に一層はまりそうです。

 
 

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