2017年8月20日更新

本当にあるなら参加したい?!【猫の集会】の実態とナゾ

ペット生活

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編集部

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あなたは「猫の集会」って聞いたことがありますか?公園や駐車場などで猫が何匹も集まって、ただ座っている姿を見かけることがありますが、あれが「猫の集会」です。特にお互いに密なコミュニケ―ションを取るわけでもなく、喧嘩をするわけでもなく、ただ同じ空間を共有している姿は何となく前衛的なお芝居を見ているよう・・・。猫たちは一体、何のために集会を開いているのでしょうか?また、参加する猫はどんな猫なのでしょうか?今回は猫の集会にフォーカスしてみました。

 

猫の集会とは?

決まったルールはあるの?

特にルールがあるわけではありませんが、人間の目から見て「あれ?何かあるの?」と疑問に思うくらい多くの猫が集まっています。その数は多い時では数十匹に及びます。集まってはいるものの、猫たちは一定の距離を置いてぼんやり座ったり、勝手に毛づくろいしているだけで、集団で集まっている意味があるように見えないのが不思議な点です。

集会所はどんなところ?

集会が行われるのは、それぞれの猫たちの生活テリトリーからほど近い中立地点の公園や神社、駐車場など。ある程度の広さがあり、逃げ隠れするところもあって、猫たちにとって安心できる場所で開かれることが多いようです。

人間がいないわけではないけれど、そんなに大勢の人が集まるわけでもない・・・そんな猫たちのプライバシーがある程度守られる場所と言っても良いかもしれません。

開催時間は決まっているの?

もちろん、猫がやることですから正確なスタート時間があるわけではありませんが、夕暮れ時から夜にかけて行われることが多いようです。

猫はよく夜行性だと言われますが、正確に言うと薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物。夜明け前の薄暗い時間帯や夕暮れ時にもっとも行動が活発になると言われています。

猫の集会がスタートするのはちょうど薄暮の時間帯。昼間はごろんと横になって寝ていた猫がむっくりと起き上がって、あちらこちらから集会に出てくるのです。そして、夜中になると猫たちは一匹一匹その場を離れて、自分の家やテリトリーに戻っていくのです。

参加資格はあるの?

猫の集会にはさまざまな猫が参加しています。年齢性別問わず。飼い猫であろうが、野良猫であろうがあまり関係はないようです。道端で1対1で出会うと唸り声をあげて喧嘩する猫同士も、この時ばかりは神妙にしているらしく、争うことなく座っているのが不思議です。

猫の集会に参加するには?

猫好きなら猫の集会に参加したいと思う人もいることでしょう。猫の集会って人間でも参加できるものなのでしょうか?

あくまでもオブザーバーとして

集会にきている猫たちは人間が近づいても逃げたりしないことが多いようですが、だからといって集会の和を乱してはいけません。参加するならあくまでもオブザーバーとして。特に最初は少し離れて猫たちを見守るのが良いでしょう。もちろん、猫の方から寄ってきた場合は撫でてあげたり、遊んであげたりしてもかまいません。

ごはんはあげていいの?

外にいる猫にごはんをあげることについては賛否両論あります。公園などの公共の場や私有地である駐車場でごはんをあげていると近隣住民とトラブルになることもあります。ごはんについては、そのエリアの暗黙の了解がありますので、それに従うのが無難でしょう。

たとえ、ごはんをあげても良いエリアであっても、食べ残しをそのままにするのはNGです。あげるとしてもおやつ程度のもの、周りを汚さないドライタイプのものが良いでしょう。ゴミが出る場合は持ち帰るようにしてください。

 

猫の集会の真実は?

本来、野生の猫は群れない

そもそも猫は単独行動を好む動物で、自分の生活エリアのテリトリーを守ることにシビアです。だから野良猫はもちろんのこと、半家半外で暮らしている猫でも1日の1/5程度の時間を外で過ごします。そして、自分のテリトリーを見回りながら、爪をといだり、体を擦りつけたり、オシッコをかけたり・・・。ここぞと思う場所にマーキングを行って、「ここは俺のエリアだ」ということを他の猫に匂いで伝えるのです。

万が一、このテリトリーに他の猫が侵入すると猫同士の喧嘩が始まります。完全室内飼いの猫でも家の外で野良猫がウロウロするとテリトリーを侵されたと感じ、家の中でマーキングする猫も少なからずいます。そんなテリトリー意識の強い猫たちが集会に参加するのはなぜなのでしょうか?

集会の目的は共存するためのコミュニティづくり?

野生で生活していた頃と違い、人間と共存するようになってからの猫は、食べ物や寝る場所を人間に依存してきました。狩りで得られる獲物より、人間からのおこぼれの方が多いエリアでは、野良猫でも人の住まいを中心にテリトリーを築くようになりました。

時には複数の猫が餌をもらうため家の周りに住みつき、家族を形成することもありました。こうした場所では猫同士のテリトリーが重なり合うことも多々あるため、争って傷つくより一定の距離を置いて共存する必要がありました。猫の集会はそんな状況の中、猫たちが共存するための策として生まれたのではないかと言われています。

ちなみに猫の集会では、こんなことが行われているのではないかと考えられています。

  • テリトリー内にいる猫同士の顔合わせ
  • ごはんの共有
  • お見合い

ただし、猫の集会についてはその真意はまだナゾに包まれていて、その目的や意味ははっきりしていません。今後の調査で真相が解明されると面白いですね。

集会は近代の猫の新しい習性

猫は単独行動が好きで、マイペースな動物だというのが定説でした。確かに人間と共存し始めたころの猫はもっと人間と距離があったでしょう。しかしながら、私たちが目にする飼い猫は飼い主さんべったりの甘えん坊だったり、血の繋がっていない猫とひとつ屋根の下で仲良く暮らしたりと、昔の猫とはかなり変わってきています。限られたエリアでなるべく争うことなく共生するための集会は、ストレスなく生きていくための猫の知恵なのかもしれません。