2017年10月9日更新

【ペットシッターが解説】シャム(サイアミーズ)との暮らしで注意すること

ayuka



ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

 
 

シャムの性格と性質

性格

気品高い姿の「シャム」は日本でも長く愛される猫種のひとつです。もともと「シャム」はタイ王国の呼び名であり、シャム王朝(現タイ王国)の歴史もとても深い猫なのです。

タイ王国の貴族のみ飼うことが許されていた猫のシャムは非常に賢く、警戒心も強いと言えます。しかし、心を許すことができる飼い主には甘えん坊な姿を見せるなど、そのギャップがとてもかわいいものです。

活動的でとても元気がよいシャムは、様々な猫の中でも運動量が多い猫です。お部屋の中で運動することも大好きですし、家族と遊ぶことも大好きです。賢くて活発な為、いたずらをすることまであると言われています。そのため、普段から思わぬ怪我をしてしまう可能性があり、十分に注意しましょう。

シャムがわがままで気難しい面ももっています。家族におもちゃで遊んでもらうことが大好きですが、コミュニケーションやスキンシップが少ないとストレスになってしまいますので、注意が必要です。一方で敵と感じてしまえば、家族であっても攻撃的な面を見せることがあります。お留守番が長い、フードがない、トイレが汚れている、様々なことをきっかけに飼い主さんをわざと無視したり、逃げてしまうなんていうこともあります。普段から愛情をもって接してあげることが大切になります。

性質

シャムの歴史は1300年代まで遡ると言われています。タイ王国には3種の猫がいました。
シ・サワット(コラットの原型)、スパラック(バーミーズの原型)、そしてシャムです。もともと、シャムはタイ王国の中でも階級の高い貴族のみ飼うことが許される猫でした。しかし、1885年、タイの王族から、イギリス総領事にペアのシャムがプレゼントされたことがきっかけとなり、世界に知られることとなったのでした。シャムは英語の表記にすると「siam(サイアム)」と記述されるため、「サイアミーズ」とも呼ばれています。

シャムはそのスリムな体型が魅力のひとつでもあります。平均体重はオス3.0kg~4.0kg、メス2.2kg~3.6kgですが、体自体は筋肉でしまった体つきをしています。個体差はありますが、平均寿命も10歳~13歳と言われていますので、若干短いと言えるでしょう。運動能力がとても高いシャムですので、普段から運動と食事のバランスに十分注意しましょう。

シャムの様々な毛色とサファイアブルー目の美しさに惹かれる方も多いのではないでしょうか。公認されている毛色はブラック、チョコレート、ブルー、ライラックで、顔、耳、手足、しっぽの色が濃いポインテッドカラーが特徴的です。

飼育の注意点

室内環境

シャムはタイ王国原産の猫だけあって、暑さに比較的強いと言えます。また、その体が体温調節において理にかなった特徴をもっています。暑さに強く、寒さに弱いシャムは、体温の低い箇所がサイアミーズ遺伝子によって濃くなっていくのです。体温が低い「鼻」「耳」「四肢」の先などの末端は、なるになると薄くなり、寒い冬は濃い部分がさらに濃くなります。シャムの体の特性を知った上で、室温や環境を整えていくようにしましょう。

暑い夏は、人が快適に過ごせる温度、冷房を使って設定しておくとよいでしょう。ただし、冷房の風が苦手なシャムも多いため、風通しをよくして、調節するようにしましょう。暑さに強いシャムであっても閉め切った部屋では熱中症になってしまいますので、エアコンを上手に使うようにしましょう。万が一、シャムが涼しい場所を探して移動している時は、早めに室温を調整しましょう。

蒸し暑い日々が続くと、シャムも夏バテを起こしてしまいます。お部屋の中に体を冷やせる場所を作っておくと安心です。シャムは運動することも大好きですので、キャットタワーや家具の上などお気に入りの場所があります。冷房の風が苦手な猫もいますので、風通しのよい場所、冷感マットを敷いたベッドなど体を冷やすことできる場所を作ってあげるとよいでしょう。

シャムは、室温が下がり過ぎることも苦手です。特に高齢猫は、部屋の温度を下げ過ぎると低体温になってしまうことがあります。猫の様子を見て臨機応変に決めるとよいでしょう。また、暑くなった時には自分で帰ってくることもしばしばです。

シャムは暑さに対して寒さには弱いものです。寒い日が続く冬の時期は、猫は自然と暖かい場所を探して移動します。運動が大好きな若い猫は自分でお気に入りの場所を見つけますが、特に高齢猫やまだ成長段階にある子猫は要注意です。いつも過ごしているベッドやソファーなどにペット用カーペットをつけるなど、体を暖めることができる環境を整えてあげましょう。

暖房を使って室温管理をすることも大切ですが、部屋の乾燥にも注意し、適度な湿度を保つようにしましょう。室内の乾燥がひどくなると、感染症にもかかりやすくなってしまいます。室温と共に湿度も管理しましょう。また、ヒーターなどを使う場合は、やけどをしないように注意しましょう。また、こまめに掃除をして衛生面にも注意したいものです。

実は甘えん坊で家族と一緒に遊ぶことが大好きなシャムは、運動不足は肥満の原因にもなってしまいます。気分転換の為にも一緒に遊ぶようにしましょう。しかし、激しく走り回って怪我をしやすい猫でもあります。お部屋の中に、可能な限り滑りにくいカーペットやマットを敷き、ペット専用の滑り止めつきマットを敷くなどして関節に負担をかけないようにしましょう。ただし、爪とぎをしていて糸や綿が出てくるとそれを食べてしまう危険性や、コルクなどの素材が好きで食べてしまう危険性もあります。万が一、猫が興味を示して食べてしまっていたら、その素材は使わないほうがよいでしょう。

家具の配置

シャムは、様々な猫の中でも非常に運動量が多く、引き締まった体が魅力のひとつです。キャットタワーを設置する、家具の配置の仕方を工夫するなどして、愛猫が自然と運動できる環境を作るとよいでしょう。高い場所にベッドなどを置いて、猫がくつろげるスペースを作っておいてもよいでしょう。

シャムは警戒心がとても強く、神経質な面もあると言われています。その為、様々なことをきっかけにストレスを感じてしまったり、飼い主や家族に攻撃をしてくるということもあります。普段から愛猫が安心できる専用のスペースを作っておくとよいでしょう。

子猫の時からケージで休む習慣を作っておくと、警戒心の強いシャムにとって緊急時にはとても役に立ちます。猫専用のケージを置き、その中にベッドやトイレ、食事場所を作っておくと、普段から猫の生活スペースを確保することに便利です。また、トイレのしつけや食事のしつけがしやすい他、病気などの際の隔離時にも効果的です。

ただし、猫の専用スペースは直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所、転倒のおそれのある家具やインテリアのそばに置かないなど、安全面でも十分に注意することが大切です。寒さには弱いシャムですので、室温をあげると共にベッド周辺が暖かくなるように工夫してあげましょう。

猫にとって、大切な爪とぎの設置も必要です。爪とぎがないと床や壁を傷つけてしまったり、ストレスの原因になってしまいます。決められた場所で爪とぎできるようにしましょう。
カーペット、段ボール、木製、縄など、爪とぎの種類も形状も様々です。猫の様子を見て、お気に入りを見つけてあげましょう。

 

シャムのケア方法

ブラッシング

シャムは短毛種の為、頻繁にブラッシングをする必要はありません。1週間に1回程度で十分でしょう。ただし、警戒心の強いシャムですので、普段から体を触っても嫌がらないようにしつけをしておくことが大切になります。美しい毛並を普段から整えるようにブラッシングしてあげるとよいでしょう。

抜け毛や死毛をそのままにしておくと、セルフグルーミングで大量の毛を飲み込んでしまって毛球症の原因になったり、皮膚炎の原因になってしまうことも考えられます。スリッカーなどを嫌がる場合は、ラバーブラシなどを使って抜け毛を取り除いてあげてもよいでしょう。子猫のうちからスキンシップをかねてブラッシングを習慣化しておくとよいでしょう。

爪切り

シャムは運動量が非常に多い猫ですので、ケガにも十分注意しなくてはいけません。爪とぎも自分で行いますが、定期的に爪切りは必要になります。そのままにしていると、伸びた爪や剥がれ落ちなかった古い爪が肉球にささってしまい、ケガにつながります。爪が引っ掛かり思わぬ事故につながってしまうこともありますので、こまめに爪切りをしてあげるようにしましょう。

シャムはとても警戒心が強い上に、賢い為、痛い思いをするとあっと言う間に爪切りを嫌がるようになってしまいます。爪を切る場合は、血管と神経を切らないように気をつけます。ペット用の爪きりで切るようにしましょう。もちろん、不安な場合は獣医師やトリマーさんにお願いしてもよいでしょう。

爪切りは、飼い主さんに力が入ると、猫も緊張してしまいます。飼い主さんが緊張していると、その様子を察して逃げてしまうこともあります。ボディチェックをするついでに1本だけ切る、まずは爪切り自体を爪にあてるだけで終わりにするなど、無理に爪切りをしようとしないように自宅で練習してみてもよいでしょう。

耳掃除

猫の耳は基本的に綺麗ですので、耳掃除はしなくても問題ありません。シャムのように暑い地方出身の猫は熱を放出する為に耳が大きいと言われています。基本的には耳周辺の汚れが気になった時に拭き取るのみでよいでしょう。耳の汚れが気になるからといって無理に綿棒などで耳掃除をしてしまうと、かえって汚れを押し込んだり、耳の皮膚自体を傷つけてしまう可能性があります。

少し耳の汚れが気になる時に耳の入り口付近を拭いてあげるだけでも十分です。また、場合によっては専用のクリーナーを使ってふき取ってあげるとすっきりするでしょう。普段から汚れや耳のにおいなどは確認するようにしましょう。

耳をチェックしていて、なんらかの異常を感じた時は、早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。綿耳垢がたまっている、腫れている、あかみがある、痒がる、痛がるなどなんらかの症状があれば早めに診察を受けましょう。

目の手入れ

シャム健康であれば非常にイキイキとしています。一方で先天的に目の病気になりやすいとも言われています。普段から、目の色や見え方におかしな点はないかチェックするようにしましょう。目にゴミやほこりが入って炎症を起こしてしまうこともあります。涙や目やにがよく出ることがありますので、いつもより涙が多い日が続くと感じたら獣医師の診察を受けるようにしましょう。

普段は、コットンなどで目の周りや目やにを拭いてあげるようにするだけでも、目の周りを清潔に保つことができます。日々、目の手入れをしていても、すぐに涙があふれてしまう、涙やけができてしまうなどの症状がある場合、目の病気やアレルギーが関係していることもあります。早めに獣医師に相談しましょう。

歯磨き

スキンシップやコミュニケーションをかねて子猫の頃から少しずつ歯磨きを習慣にしてみるとよいでしょう。歯磨きは、成長してから突然行うと嫌がってしまうものです。最初は遊びの一環として口を触ること、歯ブラシに慣れることを、たくさん褒めてあげながら少しずつ口の中のチェックと歯磨きをする習慣を作っていくとよいでしょう。

口臭やすでに歯の汚れが気になる場合、ドライフードの食いつきが悪い場合、口の中や歯の周りに炎症が起きていることも考えられます。歯垢がたまると、歯石になり、歯周病はどんどん進行してしまいます。歯石除去をする場合、全身麻酔をかけて行うため、猫にとっても負担になります。毎日の歯磨きのケアで、少しでも口の健康を守ってあげましょう。

歯磨きに慣れていない場合は、歯磨きシートやガーゼなどを指に巻いて汚れを拭き取ってあげてもよいでしょう。最近では、ジェルタイプや飲み水に垂らしてオーラルケアを行うものまで様々な種類があります。歯ブラシで歯磨きを行うことができるようになるまでは、歯ブラシを歯にあてる、歯ブラシを噛ませるなど、歯ブラシ自体に慣らしていくことも大切です。無理に行うのではなく、少しずつ慣らしてから、歯磨きの習慣を作りましょう。

子猫期の注意点

シャムは他の猫に比べて先天的な病気になりやすいと言われています。そのため、普段から健康チェックを行いなんらかの異変を感じた場合には早めに獣医師に相談するようにしましょう。もともと警戒心が強いものですが、心を許した家族には甘えることも大好きですのでスキンシップを取って、体の成長を確認するようにしましょう。

運動量が多いシャムは、ソファやキャットタワーなどからジャンプして思わぬ怪我に繋がってしまう危険性もあります。成長段階である骨格や筋肉を傷めないように注意しましょう。ストレスをためないように注意し、新しい環境に慣れるまでは、構いすぎないように猫のペースを見てあげるようにしましょう。

成長期のシャムの子猫には、栄養管理が大切です。子猫用のフードを与え、成長に必要な栄養分をしっかり摂取できるようにしましょう。子猫用フードは、成長過程により、与える回数が変わります。運動が大好きですが、食べることも大好きです。必要なカロリーに注意して、回数をさらに分けることも必要です。普段から食事と栄養管理には注意し、気になる点があれば、早めに獣医師に相談しましょう。

遊びも大好きですが、運動、睡眠のバランスを大切にしてあげましょう。遊んでいる時に呼吸の仕方や関節の動きなどになんらかの異変を感じたら早めに獣医師に相談しましょう。

シニア期の注意点

シャムもシニアになると、消化吸収の能力が落ちてきたり、食事にムラがでるなど、様々な変化が現れます。食事制限をしてストレスを与えることはよくありませんが、低カロリーのもの、シニア専用フードに切り替えるなどして、カロリーコントロールをするようにしましょう。

シャムは神経系の病気は泌尿器系の病気に先天的になりやすいと言われています。高齢になってからは、特に注意が必要です。定期的に健康診断を受けると共に、普段から食事と排泄のペースに気を配るようにしましょう。急激に食欲が落ちている、体重が減ってきているといった症状がある場合は、なんらかの病気にかかっている可能性もありますので、獣医師に相談するようにしましょう。また、普段から体を優しくなでてあげながらボディチェックをするなど、猫の体をチェックしましょう。汚れが気になる場合、蒸しタオルで体を拭く程度にするなど、体力を奪わないように注意しましょう。

シャムは、神経質な面があるため、ストレスには弱いと言われています。高齢になると、さらに自分ペースを大切にする猫やさらに甘えるようになる猫もいます。猫とのコミュニケーションやスキンシップを大切にしましょう。嫌な経験があるとそのまま攻撃的な態度を取ってしまうこともありますので、猫のペースにしてあげることが大切です。

もともとは、お部屋の中を走り回ることが大好きなシャムも、ベッドでゆっくり寝ている時間も多くなります。しまっていた体つきも変わり、筋肉や骨の老化、関節の傷みなど、様々な健康状の問題が出てくる時期でもあります。多頭飼いで他の猫がいる場合や小さな子供がいる場合、ゆっくり休める場所も確保してあげるようにしましょう。また、泌尿器系の病気にもなりやすいシャムですので、トイレの数を増やしたり、いつも休んでいる場所の近くにトイレを作るなどの配慮もしてあげましょう。

シニア期のシャムは自分が安心できる場所でゆっくり過ごすことが多くなりますので、サークルやハウス、ベッドなどはいつも清潔にするよう心がけましょう。高齢になると、体温調節をする能力も低下し、体調を崩しやすくなります。室温管理、ベッド周りの温度管理に気を付けてゆっくり休める場所を確保してあげましょう。

季節ごとの注意点

シャムにとって春先はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。シャムは寒さに弱い為、室温を管理してあげるようにしましょう。特に朝晩の気温の変化によって体調も崩しがちです。特に子猫や高齢猫の場合、激しい気温の変化に体力を奪われてしまうことがあります。お部屋の中や猫がいつも休んでいるスペースなど、快適に過ごせる室温にするようにしましょう。

気温の変化に伴って、食欲にムラも出やすい季節です。暖かくなってきてから健康診断をかねて動物病院の診察を受けることもよいでしょう。また、フィラリアやダニ予防にも注意しましょう。お部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意することも大切です。日々のブラッシングや手入れをしているのに体を痒がっているなど、ノミの糞を見つけたなど、なんらかの異常があった場合にはすぐに対処するようにしましょう。もちろん、日ごろから予防薬を使うことも大切です。

シャムはタイ王国原産の猫の為、他の猫に比べて夏の暑さには比較的強いものです。しかし、お部屋の中であっても熱中症に注意しなくてはいけません。お部屋の中を快適な温度に設定するようにしましょう。猫の中には、冷房の風を嫌って暑い部屋に行ってしまう猫もいます。冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。風通しをよくして、快適に過ごせるようにしましょう。

エアコンを使う場合はお部屋の中を冷やし過ぎないように注意しましょう。人間が快適に過ごすことができる温度、25~28℃前後が適温ですので、エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。留守番が長くなる場合は、冷えすぎないように設定温度を少し高めにするか、除湿運転に切り替えてもよいでしょう。子猫、高齢猫の場合は、それでもいつもよりだるそう、食欲がないなどの夏バテ症状が出た場合は、早めに温度設定を行いましょう。

熱中症の症状が重くなると、命の危険に関わりますので、必ず涼しい場所に自分で行けるような状態にしておきましょう。しかし、運動量が多いシャムは、思わぬところに入ってしまうこともあります。誤って閉じ込められてしまったというような事故にならないように注意しましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。また、フードが傷みやすい季節ですので、食べ残しは早めに片づけましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じく過ごしやすい季節になります。気温が下がったことでさらに食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。健康な猫であれば、お部屋の中で遊ぶ時間を増やす、カロリーコントロールを行うなど肥満防止に努めましょう。

秋から冬にかけては、基本差が激しくなります。急激な寒さによる体調不良には十分注意しましょう。また、短毛種であっても気温差が激しい秋は、ブラッシングで抜け毛対策を念入りに行いましょう。夏の蒸し暑い日が続いた後、皮膚炎を起こしていないか、抜け毛の跡に異常がないかなどボディチェックをしながらしっかりとブラッシングしましょう。

シャムはもともと寒さに弱い猫です。冬の寒さには特に注意しましょう。特に、子猫や高齢の猫の場合、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまうことがあります。朝晩の寒さは体にこたえるものです。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。また、寒さによって動きがよくない場合や、関節の痛みによってあまり動ない場合など、普段から愛猫の様子を観察し、不安があれば早めに獣医師に相談しましょう。

暖房を使う場合、乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。また、お部屋の中でも日光浴できるようなスペースを作ってあげると、自ら移動して体をあたためることができます。

一方で加湿器などによって湿度が高くなり過ぎると皮膚炎、外耳炎や中耳炎といった病気にもかかりやすくなってしまいます。もなんらかの疾患を持っている場合は、鼻や耳の病気になりやすい季節でもありますので、特に注意しましょう。

ベッド周りなど、睡眠中の環境にも注意してあげるようにしましょう。特にシャムは寒がりですので、専用のペットヒーターや毛布などを利用してあげてもよいでしょう。一方で暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。長時間の留守番時には湯たんぽを使うなど、やけどや脱水症状といった事故につながらないようにしましょう。

子猫期に気を付けたい病気とその兆候

進行性網膜萎縮症

シャムがもともと先天的になりやすい目の病気です。色や明暗の判別をする網膜の変性によって、視力障害を起こします。涙が多くなったり、だんだんと目が見えにくくなる症状が出てきます。

目の病気ですので、普段の視力に変化がないか早期発見することが大切になります。運動が大好きで遊ぶことも大好きなシャムが、あまりおもちゃに反応しなくなってきた、歩くスピードが遅くなった、場合によっては物にぶつかるなどの行動の変化が現れます。瞳孔が開きっぱなしで目がいつもより光っていると感じる方もいるようです。

動物病院の遺伝子検査で発症の有無を診断できますので、気になる症状が出た場合は早めに診察を受けることが大切になります。

先天性難聴

シャムの中でもブルーアイ(青い目)の猫とホワイトの猫は特に先天性難聴になる確率が高いといわれています。猫は、人間に比べて生活においての支障は少ないと言えますが、生活音が聞こえていないことによって思わぬ事故につながることがありますので、注意しなくてはいけません。

難聴を発症していると大好きな飼い主さんであっても呼びかけに反応しません。後ろから音をたてたり、呼びかけてみても無反応になります。気になる症状があれば、動物病院で早めに検査を行いましょう。

シニア期に気を付けたい病気とその兆候

糖尿病

人間もなりやすい糖尿病ですが、猫もなりやすくシャムも発症しやすい病気のひとつです。血糖値を下げる効果を持つ「インスリン」の働きが悪くなり、免疫力が低下します。様々な病気を引き起こしてしまう原因にもなるため、注意が必要です。

糖尿病を発症すると、水を大量に飲んだり、フードの食べる量が増します。また多飲多尿となったり、体重が減ってしまうなどの症状が出てきます。普段からフードを一気に食べてしまう猫や肥満気味の猫は注意が必要です。食事や排泄のペースを観察し、定期的に健康診断を受けるなどの予防をするようにしましょう。

慢性腎不全

高齢の猫に非常に多い腎臓機能が低下する病気でシャムは特になりやすい病気です。その発症率は他の猫に比べて二倍とも言われています。個体差があるものの早期に発見することで、症状の悪化をできる限り穏やかにすることが可能です。シニアになってからは、定期的な健康診断をするなどこまめに体調チェックを行いましょう。

腎臓の機能が低下すると、食欲が落ちてきたり、体重が減る、嘔吐が多くなる、多飲多尿となるなど様々な症状が出ます。日頃から水分をしっかり摂取する事、食事の内容に注意することが大切です、

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

シャムの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛猫が安心する場所気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

シャムは非常によく動き、遊ぶことが大好きですが、先天的な病気にもなりやすいものです。また、筋肉質でしまった体を保つ為には、肥満には十分注意しなくてはいけません。体を触ってみて、肋骨がふれる程度がちょうどよい体のバランスです。普段から体を触ることに慣れるよう少しずつ触り、病気の兆候などがないか確認しましょう。

慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。ストレスに弱いシャムはストレスが原因で脱毛や皮膚コンディションが崩れてしまうことがあります。また、泌尿器系の病気にもなりやすい為、腎臓の機能低下によって被毛のつやが無くなってくるなど様々な症状がでることがあります。もともと、シャムの短い被毛の艶はとても美しく触り心地もよいものです。被毛の変化、炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、普段から肉球が傷ついていないか、何か異物が刺さっていないか、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。体全体を触って、体の傾きはないか、特定の痛がる部位はないかなどチェックしてあげましょう。お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。お尻を気にする様子がある場合、尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

シャムの美しい目の色に魅力を感じる方も多いでしょう。ただし、先天的に目の病気も発症しやすいものです。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっている、視力低下を感じるなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。

シャムの耳も普段からチェックするようにしましょう。耳からにおいがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また、耳掃除のし過ぎや、なんらかのアレルギーによって炎症が起きている場合もあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。

口のチェックも大切です。猫は歯周病になりやすく、特に高齢猫の場合、注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、猫の場合子猫の時からの習慣が大切になります。歯磨き自体が難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでもよいでしょう。また口の中をチェックすることで歯茎や舌が健康的なピンク色をしているか確認してあげましょう。貧血などを起こすと、白っぽくなってしまいます。嫌がらない程度に、歯茎や口臭のチェックもしてあげましょう。

寒さに弱いシャムは急激な気温の変化からいわゆる猫風邪や感染性の猫ウイルス鼻気管炎を発症してしまうこともあります。乾きすぎている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。普段から体調管理に気を付けると共に、鼻や呼吸のチェックも行いましょう。

 
 

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