2017年10月10日更新

【ペットシッターが解説】アビシニアンとの暮らしで注意すること

ayuka



ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

 
 

アビシニアンの性格と性質

性格

アビシニアンは人との関わりを知る上で非常に歴史が深く古代エジプトにまで遡ります。クレオパトラにも愛された猫と言われている美しい猫であるアビシニアン、実は非常に甘えん坊の性格をもっています。飼い主さんと一緒にいることが大好き、お部屋の中でも、後ろからついてくる、そんなアビシニアンもいるほどです。特にオスは甘えん坊で飼い主さんとのコミュニケーションが大好きです。

アビシニアンは非常に賢く、人間が話している言葉さえ理解すると言われています。人間が大好きで言葉を理解すると言われている為、名前を呼ぶとすぐに反応して走ってくることもあります。忠実な面も持っている猫なのです。一方、その賢さからアビシニアンはお部屋の中でもいたずらをしたり、わざと飼い主さんの気を引くような行動をすることがあります。子猫のうちからしつけをすることが大切になります。

アビシニアンはその引き締まっていながら曲線美の美しい体が魅力的です。とても活発な為、お部屋の中も走り回って遊びます。脚力も強い為、思わぬ場所から大ジャンプしたり、一緒にボール遊びを楽しんだりすることもできる高い運動能力を持っています。一方、何かの拍子にアビシニアンが凶暴化してしまうこともあります。やんちゃで甘えん坊な子猫の時期にたくさんコミュニケーションを取り、しつけも行うことが大切になるのです。

性質

アビシニアンは現存する家猫の中で歴史は最も古いとされています。1868年のアビシニア戦争後、イギリス兵が持ち帰った猫から品種改良されたものとされており、その名前も、この地方から取られたと言われています。スタイルの良さ、筋肉質でしまった体、V字の顔に対してM字型の模様、特徴的な体と顔がその美しさを際立たせています。また、アーモンド型の大きな目も特徴的です。

すっきりとした体つきをもっているアビシニアンの平均体重は、オス3.0kg~4.5k、メス2.5kg~3.5kgで、一般的な猫よりも軽めのスマートな体型をしています。もともとは、運動能力が高い猫ですので、肥満には十分注意するようにしましょう。平均寿命は、10歳~14歳ほどです。個体差がありますので、定期的な健康診断を受け、食事管理、運動管理をするようにしましょう。

アビシニアンの被毛の気持ちのよい手触りが好きな方も多いのではないでしょうか。主な毛色は、ブルー、ルディ、レッド、フォーンの4色です。独特な美しさをもつ被毛は単色ではなく、1本が2〜6色ほどで構成されるアグーティーダビー(アビシニアンダビー)と呼ばれます。単色ではないからこそ、光の加減で非常に美しい被毛となるのです。

飼育の注意点

室内環境

アビシニアンは他の猫に比べて暑さには強いと言えます。エチオピアの砂漠地帯にいた猫ということもあり、夏の間もお部屋の中で暑さは関係なく、お気に入りの場所にいって寝ていることもあるでしょう。しかし、日本の夏の暑さは湿度が高いものです。毎日蒸し暑い日が続くと体調を崩すばかりか、熱中症になってしまう危険性もあります。お部屋の中は人が快適に過ごせる室温~28℃前後で構いませんので、エアコンを利用するようにしましょう。個体差はありますので、万が一、暑がる様子、寒がる様子があればその都度注意して室温を設定するようにしましょう。

熱中症予防は大切ですが、アビシニアンは冷えすぎると体調を崩してしまう為、設定温度を高めにして冷房をつけっぱなしにしておくほうがよいでしょう。また、万が一、停電などによってエアコンが消えてしまった時のために、体を冷やせる場所を作っておくと安心です。アビシニアンは運動が大好きでお部屋の中をあちこち移動します。またいたずらも上手なほど賢い為、気づくと思わぬ場所にいることもあります。お部屋の中で閉じ込められて熱中症になってしまうといった事故を起こさないように注意しましょう。冷房の風が苦手な猫もいますので、風通しのよい場所、冷感マットを敷いたベッドなど体を冷やすことできる場所を作ってあげるとよいでしょう。

特に高齢猫は、部屋の温度を下げ過ぎると低体温になってしまうことがあります。エアコンをつけずに涼しい風が入る部屋を好むこともありますので、猫の様子を見て臨機応変に決めるとよいでしょう。また、暑くなった時には自分で帰ってくることもしばしばです。

寒い日が続く冬の時期は、アビシニアンは自然と暖かい場所を探して移動するものです。元気に運動し、お部屋の中を移動することも大好きですが、高齢猫になると移動することに体力をつかってしまうものです。いつも過ごしているベッドやソファーなどにペット用カーペットをつけるなど、体を暖めることができる環境を整えてあげましょう。

暖房を使って室温管理をすることも大切ですが、部屋の乾燥にも注意し、適度な湿度を保つようにしましょう。室温と共に湿度も管理しましょう。部屋の中を動き回るベンガルですので、ヒーターなどを使う場合は、やけどやコンセントによる事故などに十分注意しましょう。また、こまめに掃除をして衛生面にも注意したいものです。

アビシニアンは思いっきりお部屋の中を走って大ジャンプを見せてくれることもありますが、そのまま何かの拍子に滑って関節を傷めたり、骨折の原因になってしまうことがあります。また、フローリングのままにしておくと、特に滑りやすく、おもちゃに夢中になっているうちに滑ってしまい、体や関節に負担をかけてしまいます。

可能な限り滑りにくいカーペットやマットを敷き、ペット専用の滑り止めつきマットを敷くなどして関節に負担をかけないようにしましょう。ただし、爪とぎをしていて糸や綿が出てくるとそれを食べてしまう危険性や、コルクなどの素材が好きで食べてしまう危険性もあります。万が一、猫が興味を示して食べてしまっていたら、その素材は使わないほうがよいでしょう。

家具の配置

アビシニアンは非常に利口で遊ぶことが大好きです。甘えん坊な猫の為、家族と遊ぶことも大好きですが、運動も大好きです。お部屋の中でもケガなく遊ぶことができるように家具の配置には注意しましょう。キャットタワーを設置する際も安心して使える物を設置しましょう。上下運動が激しいアビシニアンの為に井に突っ張るタイプのキャットタワーを使ってもよいでしょう。一緒に過ごすリビングなどに上下運動ができるキャットタワーをおいたり、家具をうまく配置して運動ができるようにスペースを設けましょう。

アビシニアンは、飼い主さんのことが大好きで後ろまでついてくることがあるほど愛情深い猫です。賢いがゆえに、入って欲しくないお部屋は危険な場所にまで時に行ってしまうことがあります。お部屋の中でも入っていい場所とだめな場所がある場合、しっかり決めて、しつけも徹底しましょう。

アビシニアンのパーソナルスペースとして、ケージやサークルをおいてあげてもよいでしょう。猫専用のケージを置き、その中にベッドやトイレ、食事場所を作っておくと、留守番の際や来客時なども安心です。また、トイレのしつけや食事のしつけがしやすい他、病気などの際の隔離時にも効果的です。ただし、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所、転倒のおそれのある家具やインテリアのそばに置かないなど、安全面でも十分に注意することが大切です。

猫にとって、大切な爪とぎの設置も必要です。爪とぎがないと床や壁を傷つけてしまったり、ストレスの原因になってしまいます。決められた場所で爪とぎできるようにしましょう。
カーペット、段ボール、木製、縄など、爪とぎの種類も形状も様々です。体が大きいため、いくつかの爪とぎを合わせて専用の物を作ってあげたり、市販の物であってもいくつか場所を決めておくとよいでしょう。猫の様子を見て、お気に入りを見つけてあげましょう。

 

アビシニアンのケア方法

ブラッシング

アビシニアンの被毛の手触りが好きという方も多いのではないでしょうか。普段は抜け毛が少なく、お手入れも大変ではありません。しかし、ダブルコートの為、換毛期には、大量の抜け毛が発生します。大量にアンダーコートが抜ける為、この時期は特に毎日のブラッシングを行うようにしましょう。

アビシニアンは、甘えることも大好きですが、繊細な面も持っています。非常に賢い為、ブラッシングが嫌いになってしまうとその後体を触られることさえ嫌いになってしまうことがあります。ブラッシングする際は、マッサージするように優しくブラシをかけてあげましょう。ラバーブラシや艶を出す為獣毛ブラシを使うとよいでしょう。汚れが気になる場合は、濡らしたタオルで体全体を拭いてあげるとよいでしょう。

猫自身はセルフグルーミングをしていますが、そのまま毛を飲み込んで毛球症の原因になってしまうこともあります。アビシニアンは、非常に賢く、家族とのスキンシップやコミュニケーションも大好きな猫です。子猫のうちからブラッシングを嫌がらない程度に少しずつ習慣にしてあげるとよいでしょう。

爪切り

アビシニアンは、お部屋の中で活発に遊び、爪とぎも自分で行いますが、定期的に爪切りは必要になります。そのままにしていると、伸びた爪や剥がれ落ちなかった古い爪が肉球にささってしまい、ケガにつながります。運動量が多く、お部屋の中も走り回るアビシニアンは爪をそのままにしておくと家具などを傷つけてしまう原因になったり、爪が引っ掛かり思わぬ事故につながってしまうこともありますので、爪切りをしてあげるようにしましょう。

爪を切る場合は、血管と神経を切らないように気をつけます。ペット用の爪きりで切るようにしましょう。子猫であれば、はさみタイプの爪切りも便利です。もちろん、不安な場合は獣医師やトリマーさんにお願いしてもよいでしょう。

爪切りは、飼い主さんに力が入ると、猫も緊張してしまいます。アビシニアンは、家族との時間が大好きな猫です。しかし、非常に利口な為、飼い主さんが緊張していると、その様子を察して逃げてしまうこともあります。また、爪切り自体で痛い思いをするとあっと言う間に覚えてしまいます。無理に爪切りをしようとせずに、まずは爪切り自体に慣らしておくこと、1本だけからスタートをして、嫌がらない程度に徐々に慣らしていくだけでも十分です。

耳掃除

猫の耳は基本的に綺麗ですので、耳掃除はしなくても問題ありません。少し耳の汚れが気になる時に耳の入り口付近を拭いてあげるだけでも十分です。しかし、体質的には、耳の汚れがたまりやすい猫もいます。皮膚と連動して耳の汚れがたまりやすい猫もいますので、普段から汚れは確認するようにしましょう。

耳をチェックしていて、なんらかの異常を感じた時は、早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。綿棒などを使って、耳掃除をすると、汚れを耳の奥に入れてしまうことがあります。耳垢がたまっている、腫れている、あかみがある、痒がる、痛がるなどなんらかの症状があれば早めに診察を受けましょう。

目の手入れ

アビシニアンは先天的な目の病気である進行性網膜萎縮になりやすいと言われています。また、この病気は猫の必須アミノ酸であるタウリンの不足によって発症することもあります。普段から目のチェックや見え方、行動に変化がないか確認するようにしましょう。

よく動き回るアビシニアンは目にゴミやほこりが入って炎症を起こしてしまったり、引っかき傷を作ってしまうこともあります。涙や目やにがよく出ることがありますので、いつもより涙が多い日が続くと感じたら獣医師の診察を受けるようにしましょう。

涙が多くでてきてしまう場合はコットンなどで目の周りや目やにを拭いてあげるようにするだけでも、目の周りを清潔に保つことができます。日々、目の手入れをしていても、すぐに涙があふれてしまう、涙やけができてしまうなどの症状がある場合、目の病気やアレルギーが関係していることもあります。早めに獣医師に相談しましょう。

歯磨き

アビシニアンは様々な猫の中でも歯周病、歯肉炎を起こしやすいと言われています。猫も歯磨きをしないと歯垢はどんどんたまってしまい、やがて歯石となってしまいます。歯周病の悪化によって他の臓器まで感染を起こしてしまう危険性もありますので、日ごろからの歯磨きが大切になります。

家族と一緒に過ごすことが大好きなアビシニアンですから、歯磨きは、コミュニケーションもかねて子犬の頃から日々の習慣にしてあげたいものです。猫は成長してから突然歯磨きの習慣を持とうとしても嫌がってしまうものです。最初は遊びの一環として口を触ること、歯ブラシに慣れることを、たくさん褒めてあげながら少しずつ口の中のチェックと歯磨きをする習慣を作っていくとよいでしょう。

口臭やすでに歯の汚れが気になる場合、ドライフードの食いつきが悪い場合、口の中や歯の周りに炎症が起きていることも考えれます。歯垢がたまると、歯石になり、歯周病はどんどん進行してしまいます。歯石除去をする場合、全身麻酔をかけて行うため、猫にとっても負担になります。毎日の歯磨きのケアで、少しでも口の健康を守ってあげましょう。

歯磨きに慣れていない場合は、歯磨きシートやガーゼなどを指に巻いて汚れを拭き取ってあげてもよいでしょう。最近では、ジェルタイプや飲み水に垂らしてオーラルケアを行うものまで様々な種類があります。歯垢や歯石の蓄積を予防する専用のフードも販売されています。このようなフードに切り替えてみてもよいでしょう。

歯ブラシで歯磨きを行うことができるようになるまでは、歯ブラシを歯にあてる、歯ブラシを噛ませるなど、歯ブラシ自体に慣らしていくことも大切です。無理に行うのではなく、少しずつ慣らしてから、歯磨きの習慣を作りましょう。

子猫期の注意点

アビシニアン子猫には、栄養管理が大切です。運動量が多い為、健康な体を作るためには、子猫用の良質で高カロリーなフードを与え、成長に必要な栄養分をしっかり摂取できるようにしましょう。子猫用フードは、成長過程により、与える回数が変わります。1日3回~5回ほどになりますが、個体差があります。1日の摂取カロリーが少なくならないように調整することが大切になります。食べ方を見て量と回数を調整しましょう。

アビシニアンは、家族に甘えることも大好きですが、運動能力が非常に高いことも特徴のひとつです。一緒に遊ぶことが大好きな利口な猫ですので、遊びや運動、しつけ、睡眠のバランスを大切にしてあげましょう。安心して休むことができる専用のベッドやスペースを作ってあげること、可能な限り思いっきり走ることができるように広いスペースを作ってあげること、お部屋の中で運動不足にならないように工夫してあげるとよいでしょう。上下運動も大好きですが、骨格や筋肉の発達に注意するようにしましょう。成長段階である骨格や筋肉を傷めないように注意することも大切です。

シニア期の注意点

アビシニアンもシニアになると、消化吸収の能力が落ちてきたり、食事にムラがでるなど、様々な変化が現れます。一方で運動不足で年齢を重ねるにつれて太り気味になってしまう場合もあります。食事制限をしてストレスを与えることはよくありませんが、低カロリーのもの、シニア専用フードに切り替えるなどして、カロリーコントロールをするようにしましょう。

食事のペースが落ちてきている場合は、1回あたりの量を少なくてして回数を多くするなど、猫に負担がかからず、かつ必要な栄養分は補えるようにしましょう。急激に食欲が落ちている、体重が減ってきているといった症状がある場合は、なんらかの病気にかかっている可能性もありますので、獣医師に相談するようにしましょう。

もともと甘え上手なアビシニアンですが、老化に伴ってさらに甘えるようになることもあります。一方で気に入らないことがあると急に無視をしたり場合によっては凶暴化してしまうこともあるものです。愛猫とのコミュニケーションやスキンシップを大切にしましょう。また普段からブラッシング時にも体を優しくなでてあげながらボディチェックをするなど、猫の体をチェックしましょう。汚れが気になる場合、シャンプーをしたい場合もありますが、負担になってしまうことがあります。蒸しタオルで体を拭く程度にするなど、体力を奪わないように注意しましょう。

もともとお部屋の中を走り回っていたアビシニアンも落ち着き運動量が減り、ベッドでゆっくり寝ている時間も多くなります。心臓病や、筋肉や骨の老化、もともと細い関節の傷みなど、様々な健康状の問題が出てくることもありますので、多頭飼いで他の猫がいる場合や小さな子供がいる場合、ゆっくり休める場所も確保してあげるようにしましょう。また、トイレに行くことすら、負担になることもありますので、トイレの数を増やすなどの配慮もしてあげましょう。

シニア期のアビシニアンは自分が安心できる場所でゆっくり過ごすことが多くなりますので、サークルやハウス、ベッドなどはいつも清潔にするよう心がけましょう。高齢になると、体温調節をする能力も低下し、体調を崩しやすくなります。室温管理、ベッド周りの温度管理に気を付けてゆっくり休める場所を確保してあげましょう。

季節ごとの注意点

アビシニアンにとって春先はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。特に子猫や高齢猫の場合、激しい気温の変化に体力を奪われてしまうことがあります。お部屋の中や猫がいつも休んでいるスペースなど、快適に過ごせる室温にするようにしましょう。

地域によりますがノミダニ予防薬が必要になる季節でもあります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。体を痒がっているなど、ノミの糞を見つけたなど、なんらかの異常があった場合にはすぐに対処するようにしましょう。もちろん、日ごろから予防薬を使うことも大切です。

春から夏にかけては、ダブルコートのアビシニアンの抜け毛がいつもより多くなる季節です。ブラッシングをこまめに行い、定期的なシャンプーもしっかり行いましょう。ブラッシングを怠ると、毛並みが悪くなるどころか皮膚に影響を及ぼしてしまいます。ブラッシングとコーミングをこまめに行うようにしましょう。

アビシニアンはもともと砂漠にいたとされる猫の血を受け継いでいます。その為、比較的暑さには強いものですが、気温と湿度が高いムシムシとした夏のお部屋の中では、体調を崩してしまう危険性もあります。エアコンを利用して快適な温度に設定するようにしましょう。猫の中には、冷房の風を嫌って暑い部屋に行ってしまう猫もいます。冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。風通しをよくして、快適に過ごせるようにしましょう。

エアコンを使う場合もお部屋の中を冷やし過ぎず、人間が快適に過ごすことができる温度~28℃前後が適温です。エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。子猫、高齢猫の場合は、それでもいつもよりだるそう、食欲がないなどの夏バテ症状が出た場合は、早めに温度設定を行いましょう。

アビシニアンはお部屋の中で運動も大好きですので、お部屋の中を走り回り自分のお気に入りの場所を見つけることも多いものです。高いところやベランダやウッドデッキで過ごすことが好きな猫もいます。しかし、お部屋の中で思わぬ場所に入り込んでしまう危険性もありますので、肉球のやけどや熱中症には十分注意するようにしましょう。また、ケージやベッド、愛猫が過ごす場所に直射日光が当たっていることも熱中症の危険性が高くなります。症状が重くなると、命の危険に関わりますので、必ず涼しい場所に自分で行けるような状態にしておきましょう。誤って閉じ込められてしまったというような事故にならないように注意しましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。もともとアビシニアンは、水分をあまりとらない分、腎不全などの病気にもかかわりやすいと言われています。普段から水分wのこまめに取るように促しましょう。また、フードが傷みやすい季節ですので、食べ残しは早めに片づけましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくアビシニアンにとっては過ごしやすい季節になります。気温が下がったことでさらに食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。健康な猫であれば、お部屋の中で遊ぶ時間を増やす、カロリーコントロールを行うなど肥満防止に努めましょう。

秋から冬にかけて、春と同様に抜け毛も多くなる季節です。特に気温差が激しい秋は、ブラッシングで抜け毛対策を念入りに行いましょう。夏の蒸し暑い日が続いた後、皮膚炎を起こしていないか、抜け毛の跡に異常がないかなどボディチェックをしながらしっかりとブラッシングしましょう。

アビシニアンは短毛ではありますが、冬毛に代わると、非常に密集した毛に覆われるようになります。しかし、寒さに強い猫ではありませんので、人が快適に過ごせる室温にお部屋の中を暖めてあげるとよいでしょう。ただし、子猫や高齢の猫の場合、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまうことがあります。朝晩の気温の変化に注意しましょう。また、冬は気温が下がることで代謝量が増えていきます。フードの量に注意して、痩せてこないようにチェックすることが大切です。夏同様に水分補給をしっかり行うことも大切です。

暖房を使う場合、乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。寒暖差が苦手なアビシニアンですので、暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。また、お部屋の中でも日光浴できるようなスペースを作ってあげると、自ら移動して体をあたためることができます。

一方で加湿器などによって湿度が高くなり過ぎると皮膚炎、外耳炎や中耳炎といった病気にもかかりやすくなってしまいます。もともと、なんらかの疾患を持っている場合は、鼻や耳の病気になりやすい季節でもありますので、特に注意しましょう。

ベッド周りなど、睡眠中の環境にも注意してあげるようにしましょう。ペットヒーターや毛布などを利用してあげてもよいでしょう。暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故や、ノミダニの繁殖などにも十分注意しましょう。

子猫期に気を付けたい病気とその兆候

進行性網膜萎縮症

アビシニアンがもともと先天的になりやすい目の病気です。色や明暗の判別をする網膜の変性によって、視力障害を起こします。症状に気づきにくく、気づいた時にはすでに失明になってしまうこともある病気ですが、完治することは難しい為、お部屋の環境を整えていく必要があります。

目の病気ですので、普段の視力に変化がないか早期発見することが大切になります。運動が大好きで遊ぶことも大好きなアビシニアンが、あまりおもちゃに反応しなくなってきた、歩くスピードが遅くなった、場合によっては物にぶつかるなどの行動の変化が現れます。瞳孔が開きっぱなしで目がいつもより光っていると感じる方もいるようです。

動物病院の遺伝子検査で発症の有無を診断できますので、気になる症状が出た場合は早めに診察を受けることが大切になります。

膀胱炎

様々な猫がかかる病気として膀胱炎があります。アビシニアンは泌尿器系の病気になりやすいと言われています。膀胱炎とは、その名のとおり、膀胱に炎症が起きている状態をいいます。新しい環境で暮らし始めた、引っ越し、転勤、見知らぬ人が来た、長時間の留守番など、猫にとっては様々なものがストレスの原因になります。

膀胱炎になるとトイレに行ってもおしっこがなかなか出ない為、何度も行くようなことがあります。また、元気がなくなり、食欲不振になります。普段からトイレを清潔にして、愛猫の排泄ペースをしっかり見るようにしましょう。

また、泌尿器系の病気に関しては、猫に水を飲ませるようにする、栄養管理に気を付けることも大切です。症状が軽いうちは、薬で治療することができます。ひどくなると、食欲低下から体力、免疫力まで低下してしまいますので、注意が必要です。

シニア期に気を付けたい病気とその兆候

アミロイドーシス

アビシニアンは、アミロイドというタンパク質が細胞と細胞の隙間に付着し、様々な内臓の機能障害を起こしてしまいます。腎臓にアミロイドが付着した場合は「腎アミロイドーシス」、肝臓に付着した場合は「肝アミロイドーシス」と呼ばれています。アビシニアンは、遺伝的な要因で突然発症してしまうことがあると言われています。シニアになってからは多いものですが、若い時に発症してしまうケースもあります。

先天的な疾患や免疫介在性疾患、慢性的な感染症やがんによって発症することが通常多く、まずは、基礎疾患にならないように普段の健康状態をチェックすることが大切です。治療法も定まっていない為、まずは普段の健康管理に注意し、異常を感じたら早めに獣医師の診察を受けることが大切です。

食欲不振、体重減少、多飲多尿、下痢などの症状が出た場合注意しましょう。特にアミロイドが原因による慢性腎不全は治りにくいものです。腎臓や肝臓、重症化すると、死亡してしまうケースもありますので、普段から注意しましょう。

慢性腎不全

高齢の猫に非常に多い腎臓機能が低下する病気です。シニア期のアビシニアンも注意しておきたい病気です。個体差があるものの早期に発見することで、症状の悪化をできる限り穏やかにすることが可能です。シニアになってからは、定期的な健康診断をするなどこまめに体調チェックを行いましょう。

腎臓の機能が低下すると、食欲が落ちてきたり、体重が減る、嘔吐が多くなる、多飲多尿となるなど様々な症状が出ます。日頃から水分をしっかり摂取する事、食事の内容に注意することが大切です、

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

アビシニアンの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛猫が安心する場所気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

アビシニアンの体は、しなやかで強い筋肉で美しい体をしていますが、体が大きい為肥満になると、関節への負担が大きくなってしまいます。体を触ってみて、肋骨がふれる程度がちょうどよい体のバランスです。普段から体を触ることに慣れるよう少しずつ触ってあげましょう。

慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。高齢になると、腎臓の機能低下によって被毛のつやが無くなってくるなど様々な症状がでることがあります。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、普段から肉球が傷ついていないか、何か異物が刺さっていないか、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。運動することが大好きですので、思わぬ怪我をしていることもあります。後ろ足を引きずる様子がないか、体の傾きはないか、特定の痛がる部位はないかなどチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。お尻を気にする様子がある場合、尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

普段から目の輝きや涙の量などを見てあげましょう。アビシニアンは動き回っている時、他の猫と遊んでいる時にけがをして目に炎症を起こしてしまうこともあります。また、先天的な病気である進行性網膜萎縮も発症しやすい猫です。普段から目のチェックを行い、炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっている、視力低下を感じるなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。涙の量が多く、鼻水が出ている場合は、なんらかの感染症にかかっていることもありますので、注意が必要です。

アビシニアンの耳は健康であれば、特に耳掃除も必要とすることがありません。ただし、耳からにおいがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また、耳掃除のし過ぎや、なんらかのアレルギーによって炎症が起きている場合もあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。

口のチェックも大切です。猫は歯周病になりやすく、特に高齢猫の場合、注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、猫の場合子猫の時からの習慣が大切になります。歯磨き自体が難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでもよいでしょう。

また口の中をチェックすることで歯茎や舌が健康的なピンク色をしているか確認してあげましょう。炎症が強い赤みや貧血などで現れる白っぽさには注意が必要です。腎不全によって口の中が白っぽくなっていることもありますので、普段から嫌がらない程度に、歯茎や口臭のチェックもしてあげましょう。

いわゆる猫風邪や感染性の猫ウイルス鼻気管炎を発症してしまうこともあります。乾きすぎている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。暑さには強いアビシニアンですが、寒暖差によって体調を崩してしまうことがあります。感染症には十分注意しましょう。

 
 

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