2017年10月15日更新

猫が伸びをするのはどうして?どんなときに伸びをするの?

NEKOCLIP



ペットシッター、愛玩動物飼養管理士2級

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。

 

猫が伸びをする姿って、いかにも気持ちよさそうで私たちも癒されますよね。人も伸びをしますが、なにかちがいがあるのでしょうか。猫が伸びをする理由とシチュエーションについてお話します。

 

体の筋肉をほぐすための伸び

人と同じように、猫もストレッチをして体の筋肉をほぐすために伸びをします。

1.寝起きに伸びる

体が柔らかい猫でも、寝ている間は体をほとんど動かさないので、筋肉が縮こまり、血流も滞りがちです。寝起きに体を動かしづらいのはそれが理由。

しかし、野生動物の多くは、天敵から身を守るために目覚めてすぐ体を動かさなければなりません。

そこで動物は伸びをすることで収縮していた筋肉をほぐすとともに血流を改善し、血圧を上げて体を動ける状態にするのです。

そして伸びをすれば、体だけでなく脳の活動も活発になります。また、寝起きに伸びにはあくびもつきものですが、これも酸素を多く取り入れて体と脳を目覚めさせるのに一役かっているのです。

2.眠る前に伸びる

寝起きとは反対に、今から寝るぞ、とリラックスするために体をほぐすためにも伸びをします。

四つ足で立って伸びることもありますが、横になって寝ながら背中を弓なりにして、手足をぐぐーっと伸ばしたりもします。

また、飼い主さんが背中やお腹を撫でてあげるとその勢いで背中を反って伸びをすることもよくあります。

こうした伸びは、リラックスしている証拠。伸びをしてそのまま眠りに落ちてしまうことも。

心をほぐすための伸び

1.気分を落ち着かせるために伸びる

猫は、興奮しすぎたときや緊張しすぎたとき、気分を切り替えるためにも伸びをします。

例えば猫同士や、飼い主と遊んで興奮が高まると、気持ちを落ち着けるためにいったん伸びをすることがあります。

また、ジャンプなどを失敗した時などにも伸びをすることがあります。猫が失敗した時、ドキドキした気持ちを落ち着かせるために毛づくろいをすることは有名ですが、伸びをして平静を保とうとすることも。

失敗をなかったことにする大事な行動です。

2.緊張をほぐすために伸びる

知らない猫といきなり出会うなどして緊張がマックスになると、「オレは別にお前のこと怖くないもんね」といわんばかりに突然伸びをすることがあります。

しばしばあくびも一緒に出ます。これは、猫が自ら緊張をほぐそうとする行為と同時に、逃げる準備をしているとも考えられています。歩きながら一歩ごとに片足ずつ伸ばすポーズが特徴的です。

 

猫のいろいろな伸びポーズ

猫はいろいろな態勢で伸びをします。代表例を5つ紹介しましょう。

1.背中を弓なりストレッチ

寝起きによくするポーズ。立ったまま、足を上へ引き上げ、背中をキューっと弓なりにして伸びます。顔にぐっと力が入っていることもあれば、あくびも一緒に出ることもあります。

2.スタンダードな前足ストレッチ

お尻を高くして前足を前方に投げ出して伸びます。これも寝起きによく目にする姿勢です。あくびを一緒にすることもあります。

3.横になって背中を反ってストレッチ

寝ている時によく行う伸び。前足を上げ、後ろ足を下にぐっと伸ばし、背中を反ってストレッチします。たいてい再び眠りにつきます。

4.アンモニャイトからの後ろ足ストレッチ

まるでアンモナイトのように丸まって寝ているとき、後ろ足だけ伸ばして伸びをすることもあります。このとき、前足は顔の前でクロスしてグッと力を入れていることも。まぶしいと感じているかもしれません。

5.歩きながらの後ろ足伸ばし

さきほども述べましたが、敵とみなした相手がいる前で行うような伸びです。歩きながら片足ずつ伸ばします。緊張をほぐして逃げる体制を整えているとも考えられています。

まとめ

猫の伸びにはいろいろな態勢があり、それぞれに異なる意味があるのです。猫が伸びをしたら「今のはどのような意味があるのだろう」と考えてみるのも面白いかもしれません。