2017年10月13日更新

猫もまばたきをするの?そのしくみと気持ちについて

NEKOCLIP



ペットシッター、愛玩動物飼養管理士2級

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。

 

猫のまばたきを見たことがありますか?たぶん見てはいると思うのですが、きっとそれがまばたきであると気づきにくいかもしれません。人のまばたきとは少しちがうからです。今回は、猫のまばたきのしくみと猫の気持ちについてお話します。

 

猫のまばたき

人のまばたきは、1分間に15~20回、速さは一秒に100~150mmとされています。けっこう素早くまばたき、回数も多いのが人間の特徴です。

一方、猫のまばたきはかなりゆっくりしていて、単に目をつぶろうとしているのかな?と思うほどです。だから私たちが、猫がまばたきをしているところを目撃しても、まばたきだとわからないことが多いのだと思います。

また、回数も人に比べてずいぶん少なく、1分間にたった3~4回だけです。目が痛くならないのかな?と不思議ですよね。

猫のまぶたには秘密がある

猫は、まばたきの回数が少なくても目が痛くはなりません。目が痛くなる原因は乾燥ですが、猫の目は人の目よりも乾燥しにくい、まぶたのしくみを持っています。

私たち人間のまぶたは、上下に開閉する厚い皮膚のまぶたがあるだけですが、猫には、第3のまぶたといわれる、瞬膜(第3眼瞼)という薄い膜がふつうのまぶたの下にあります(爬虫類や鳥で発達しています)。

このまぶたは、上下ではなく、水平方向に開閉し、目が開いているときには目頭の中に隠れて見えません。

瞬膜は目の表面を保護する役割を持っていて、目をつぶったときに瞬膜も閉じて異物をワイパーのように取り除き、また、眼尻の上にある涙腺から出てきた涙を全体にいきわたらせて、目を乾燥から守っています。

猫は涙の量も多く、まばたきが少なくても大丈夫なのだと考えられています。

 

まばたきは「信頼しているよ」のサイン


猫のまばたきには、異物の除去や水分の補充といった無意識かつ周期的におこなうまばたきと、まぶしいときに行う反射性のまばたきがあります。

これは人と同じです。しかし猫は、気持ちをあらわすためにもまばたきを行うことがあります。

それは、ほかの猫や人に対して「好き」、「信頼しています」、という気持ちをあらわすサインとして行う、かなりゆっくりとしたまばたきです。

このサインは人が行っても猫に伝わります。愛猫と目をあわせ、極端なくらいゆっくりまばたきをしてください。猫が同じように返してくれたら、「わかったよ、大好きだよ」という意味です。

ほかに、野良猫など知らない猫と出会ったときに、ゆっくりまばたきで相手に「敵じゃないよ、安心して」と好意を伝えることができます。

反対に、まばたきをしないでじっと見つめることは敵意を表します。もし猫が目を見開いてまばたきせずにじっとこちらを見ていたら、緊張や不安伝えているのです。

瞬膜の出しっぱなしは病気やケガのサイン

寝ている時にうっすらと目が開いて、瞬膜が見えることはよくありますが、健康な猫では、ふつうに目を開けている時に瞬膜が見えることはありません。

もし見えていたら、瞬膜自体に異常があるというよりも、なんらかの体調の異常がある可能性を示しています。
瞬膜が出ているのが、両目か片目かで、原因はちがいます。

両目の場合

両目の瞬膜が出ているときは、全身的な体調不良をあらわしています。下痢や発熱といった症状があったり、栄養失調や慢性の病気、感染症などが疑われます。

片目の場合

片目だけ瞬膜が出ている場合は、その露出している側の目に傷があったり、異物が目に入っているかもしれません。
また、瞬膜がでていなくとも、そのようなときは片目だけ目が開きにくくなっていることもあります。

いずれにせよ、瞬膜が出っぱなしというのはあまりよくない兆候ですので、病院に連れて行きましょう。

まとめ

猫のまばたきに、親愛のしるしがあるなんて、素敵な仕草ですよね。まさに猫のウインクといったところでしょう。愛猫とラブラブな関係を築くためにも、飼い主さんもぜひやってみてくださいね。