2017年10月11日更新

病気になったらどうしよう?猫がゴキブリを食べたとき

NEKOCLIP



ペットシッター、愛玩動物飼養管理士2級

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。

 

チョロチョロと素早く動き回るゴキブリは、猫にとって非常に魅力的な獲物です。猫はゴキブリを退治してくれる頼もしい存在ですが、獲物として本当に食べてしまうことも。

「大丈夫?病気にならない?」と心配になってしまいますよね。ゴキブリを食べることは、猫にとってどのような意味があり、どのような影響があるのでしょうか。

 

どうして猫はゴキブリを食べるの?

猫は肉食動物です。肉食動物と言えば、ライオンが獲物を狩る映像などから、牛や羊など他の草食哺乳類を捕らえて食べるイメージがあると思います。

でも、それは体の大きな肉食動物に限ったことで、多くの肉食動物たちはずっと小さな獲物を狙います。

主にネズミやウサギなどの小型哺乳類、トカゲやカエルなどの爬虫類や両生類を食べます。そしてより体の小さな肉食動物には昆虫もターゲットに。昆虫を食べることも実は「肉食」なのです。

ヤマネコのような小型肉食動物にとって昆虫食は珍しいことではありません。

むしろ、昆虫のほうがずっと数もいますし、捕まえやすく、他の動物が手に入らないときは、昆虫も食べます。猫の祖先種と考えられるリビアヤマネコも、主食ではありませんが昆虫を食べることが知られています。

そのため、ペットの猫が昆虫を獲物としてとらえていてもなんら不思議はありません。

わが家の猫も、虫が家に飛び込んでくると狂喜乱舞して追いかけまわします。猫にゴキブリは害虫だから汚い、という概念もないので、同じように狩りを楽しみたいのだと思います。

ちなみにゴキブリは節足動物という、大ざっぱにいえば、エビやカニのなかまでもあります。

ゴキブリの味を味覚センサーで調べたら、多少の雑味はあるもののエビやカニの味に似ていることがわかったそうです。猫が食べたくなるのも無理はないのかもしれませんね。

ゴキブリは猫にとって有害?

ゴキブリで狩りを楽しむのはよいとして、食べてしまうことは大丈夫なのでしょうか。実はゴキブリを食べることには4つの注意点があります。

1.体に悪い菌を持っているかもしれない

ゴキブリは何らかの細菌を持っている「汚い」イメージがありますが、ネズミなどのように特定の菌を媒介するわけではありません。

しかし、腐った食べ物や下水などのあるところに住むためにサルモネラ菌を保有していることがあります。

猫がサルモネラ菌に感染すれば、発熱、腹痛、下痢、おう吐などの症状がみられます。重度になると敗血症でショックを起こすこともあります。

2.寄生虫を持っているかもしれない

ゴキブリには、回虫や条虫といった寄生虫がいることもあり、そのようなゴキブリを猫が食べると寄生虫に感染してしまいます。

感染すると下痢やおう吐といった症状がみられます。猫同士はもちろん、人にも感染することがあるので、駆虫しなければなりません。

3.駆虫剤に汚染されているかもしれない

ゴキブリ退治のために、直接殺虫スプレーをかけたり、あるいはホウ酸団子のような駆除剤をまいたりしている家庭も多くあります。

そのような駆虫剤に汚染されているゴキブリを食べた場合、中毒を起こすことがあります。神経が侵されるなど命の危険も。

たとえ自宅でそのような駆虫剤を使っていなくても、別の家から流れてきたかもしれず、安全とはいいきれません。

4.生物濃縮の問題があるかもしれない

人の周辺で生活するゴキブリは日々化学物質にさらされており、有害物質の生物濃縮が進んでいる可能性が考えられます。

飼い猫がゴキブリを主食にたくさん食べることはないでしょうが、外に出る子で数日帰ってこないことがよくある場合、その間もしかしたら頻繁に食べているかもしれません。

影響が全くゼロとは言い切れないでしょう。

 

まとめ

猫がゴキブリハンティングをしているときは、ゴキブリを食べないよう注意して見ている必要があります。

1匹食べたとしてもすぐに症状が出ることは少ないでしょうが、しばらくは様子を確認してください。もし猫の元気がなくなって下痢やおう吐などの症状がみられたらすぐに病院へ連れて行きましょう。

 
 

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