2017年10月12日更新

【ペットシッターが解説】サイベリアンとの暮らしで注意すること

ayuka



ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

 
 

サイベリアンの性格と性質

性格

サイベリアンはとても温厚で賢く、犬のような性格を持っていると言われるほどです。好奇心旺盛な面もあり、しつけやトレーニングも得意な為、おすわりのコマンドを覚えたり、様々な芸を覚えてくれることもあります。見知らぬ人にもなつくほどの社交性も持っているため、とても飼いやすい猫です。

穏やかな性格を持っていながらも、ハンター精神は強く、おもちゃで遊ぶことも大好きです。水さえも怖がらず、魚をおいかけてしまう猫もいるというほど、サイベリアンは獲物に対数執着心は強いと言えます。運動をたっぷりしないとストレスがたまってしまう為、家族と一緒に遊ぶ時間を大切にしましょう。猫アレルギーにもかかりにくい猫と言われていますので、日本ではあまり見かけませんが、人気の猫の一種です。

とても賢く、好奇心旺盛なサイベリアンは、様々なしつけも入りやすいものですが、甘えん坊な面をもっています。他の猫と一緒に暮らすこともできますし、子供がいる家庭でも飼うことができますが、いいことと悪いことを、メリハリを持って教えるようにしましょう。愛情深い猫ですので、たっぷりとスキンシップやコミュニケーションを取ってあげることも大切です。

性質

サイベリアンは、ロシア東部で自然発生した猫種と言われています。いまだにその起源が詳しく解明されていない猫ですが、西暦1000年頃から存在していると言われるほど、歴史の深い猫で、特にロシアの多くの人に愛されてきました。幸運と繁栄の象徴が猫であるロシアで、歴代の大統領にも愛されてきたサイベリアンです。1980年代からブリーディングが盛んに行われるようになり、1990年アメリカに渡りました。

サイベリアンの平均体重ですが、オス6.0kg~10.0kg、メスで4.5kg~9.0kg、大型の猫ですので、成猫になるまでに3~4年かかると言われています。平均寿命は10歳~15歳ほどと言われています。子猫時代が長いと言えますが、体が筋肉質な猫ですので、食事と運動のバランスに十分注意するようにしましょう。

サイベリアンは、寒さの厳しいロシア原産の猫ということもあり、非常に珍しい「トリプルコート」をもっています。一番外側は「ガードヘア」とよばれ、水を弾く被毛が生えています。毛量が多く、抜け毛も非常に多くなりますので、毎日ブラッシングを行うようにしましょう。

飼育の注意点

室内環境

猫は比較的暑さに強いと言われていますが、ロシア原産でふさふさの被毛に覆われたサイベリアンは暑さにはとても弱い猫です。換毛期がありますが、夏の暑さによって夏バテをしてしまうこともあります。命の危険に関わる熱中症には特に注意し、お部屋の中は人が快適に過ごせる室温で構いませんので、エアコンを利用するようにしましょう。個体差はありますので、万が一、暑がる様子、寒がる様子があればその都度注意して室温を設定するようにしましょう。

夏は、冷房をつけっぱなしにしておくほうがよいですが、万が一、停電などによってエアコンが消えてしまった時のために、体を冷やせる場所を作っておくと安心です。サイベリアンは、運動することも好きですので、自ら涼しい場所に移動します。冷房の風が苦手な猫もいますので、風通しのよい場所、冷感マットを敷いたベッドなど体を冷やすことできる場所を作ってあげるとよいでしょう。

一方で、猫は寒くなり過ぎるとその部屋から出て暑い部屋に行ってしまうこともあります。特に高齢猫は、部屋の温度を下げ過ぎると低体温になってしまうことがあります。長時間のお留守番やケージに入れる際など風が直接当たり、逃げることもできない場合は体調を崩してしまいます。また、普段からエアコンをつけていても、その部屋よりも老化や涼しい風が入る部屋を好むこともありますので、猫の様子を見て臨機応変に決めるとよいでしょう。

寒い日が続く冬の時期は、猫は自然と暖かい場所を探して移動するものです。サイベリアンは豊富な被毛に覆われている為、寒さには強いと言われています、日中も自ら移動して日光浴を行える心地よい場所を見つけます。しかし、体が大きく高齢猫は移動すること自体に体力をつかってしまうものです。いつも過ごしているベッドやソファーなどにペット用カーペットをつけるなど、体を暖めることができる環境を整えてあげましょう。

暖房を使って室温管理をすることも大切ですが、部屋の乾燥にも注意し、適度な湿度を保つようにしましょう。珍しいトリプルコートという密集した被毛を持っているサイベリアンは、乾燥がひどくなると、被毛ももつれやすくなります。さらにひどくなると毛玉になりやすくなってしまいます。室温と共に湿度も管理しましょう。ヒーターなどを使う場合は、やけどをしないように注意しましょう。また、こまめに掃除をして衛生面にも注意したいものです。

普段はおっとりして性格のサイベリアンですが、遊びが大好きで本来狩猟本能も強いものです。時に思いっきりお部屋の中を走って大ジャンプを見せてくれることもありますが、そのまま何かの拍子に滑って関節を傷めたり、骨折の原因になってしまうことがあります。大型の猫ですので、特に注意が必要です。また、フローリングのままにしておくと、特に滑りやすく、おもちゃに夢中になっているうちに滑ってしまい、体や関節に負担をかけてしまいます。

可能な限り滑りにくいカーペットやマットを敷き、ペット専用の滑り止めつきマットを敷くなどして関節に負担をかけないようにしましょう。ただし、爪とぎをしていて糸や綿が出てくるとそれを食べてしまう危険性や、コルクなどの素材が好きで食べてしまう危険性もあります。万が一、猫が興味を示して食べてしまっていたら、その素材は使わないほうがよいでしょう。

家具の配置

サイベリアンは、人間が大好きで穏やかな性格をもっていますが、とても賢くしつけが入りやすいものです。しかし、中途半端なしつけをしていると、いたずらもあっという間に覚えてしまうものです。お部屋の中でも入っていい場所とだめな場所がある場合、しっかり決めておきましょう。また、普段から家族と一緒に過ごすことが大好きですので、リビングなど目が届く場所に上下運動ができるキャットタワーをおいたり、家具をうまく配置して運動ができるようにスペースを設けてあげてもよいでしょう。

サイベリアンのパーソナルスペースとして、ケージやサークルをおいてあげてもよいでしょう。猫専用のケージを置き、その中にベッドやトイレ、食事場所を作っておくと、留守番の際や来客時なども安心です。また、トイレのしつけや食事のしつけがしやすい他、病気などの際の隔離時にも効果的です。ただし、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所、転倒のおそれのある家具やインテリアのそばに置かないなど、安全面でも十分に注意することが大切です。

猫にとって、大切な爪とぎの設置も必要です。ハンター精神の強いサイベリアンは爪とぎも習慣となっており、爪とぎがないと床や壁を傷つけてしまったり、ストレスの原因になってしまいます。決められた場所で爪とぎできるようにしましょう。サイベリアンが好む素材もカーペット、段ボール、木製、縄など、爪とぎの種類も形状も様々です。体が大きいため、いくつかの爪とぎを合わせて専用の物を作ってあげたり、市販の物であってもいくつか場所を決めておくとよいでしょう。猫の様子を見て、お気に入りを見つけてあげましょう。

 

サイベリアンのケア方法

ブラッシング

サイベリアンは、なんといっても豊富な被毛が魅力的です。しかし、毛量自体が多い為、抜け毛が多くなってしまいます。抜け毛が多く、毛自体がもつれやすい為、毎日ブラッシングしてあげるようにしましょう。

1日1回スリッカーなどで毛をといてから、コーミングすることで毛の流れを整えることができます。スリッカーなどを嫌がる場合は、ラバーブラシなどを使って抜け毛を取り除いてあげてもよいでしょう。また、ピンブラシや獣毛ブラシを使って毛並みを整え艶を出すこともよいでしょう。毛玉は無理に引っ張らずに、丁寧にほぐすように取っていきましょう。そのうえで丁寧にブラッシングすることが大切になります。

猫自身はセルフグルーミングをしていますが、そのまま毛を飲み込んで毛球症の原因になってしまうこともあります。サイベリアンは、家族とのスキンシップやコミュニケーションも大好きな猫です。非常に賢い為、嫌がらない程度に少しずつ日頃からブラッシングする習慣を持ちましょう。

爪切り

サイベリアンは、はお部屋の中で活発に遊び、爪とぎも自分で行いますが、定期的に爪切りは必要になります。そのままにしていると、伸びた爪や剥がれ落ちなかった古い爪が肉球にささってしまい、歩き方に弊害を及ぼします。もちろん、家具などを傷つけてしまう原因になったり、爪が引っ掛かり思わぬ事故につながってしまうこともありますので、爪切りをしてあげるようにしましょう。

爪を切る場合は、血管と神経を切らないように気をつけます。ペット用の爪きりで切るようにしましょう。子猫であれば、はさみタイプの爪切りも便利です。もちろん、不安な場合は獣医師やトリマーさんにお願いしてもよいでしょう。

爪切りは、飼い主さんに力が入ると、猫も緊張してしまいます。サイベリアンは、穏やかな猫ですが、非常に利口で飼い主さんが緊張していると、その様子を察して逃げてしまうこともあります。また、爪切り自体で痛い思いをするとあっと言う間に覚えてしまいます。無理に爪切りをしようとせずに、まずは爪切り自体に慣らしておくこと、1本だけからスタートをして、嫌がらない程度に徐々に慣らしていくだけでも十分です。

耳掃除

サイベリアンの丸みを帯びた三角の耳がかわいいと感じる方も多いのではないでしょうか。小さく立ったサイベリアンの耳は基本的に綺麗ですので、耳掃除はしなくても問題ありません。少し耳の汚れが気になる時に耳の入り口付近を拭いてあげるだけでも十分です。しかし、体質的には、耳の汚れがたまりやすい猫もいます。普段から汚れは確認し、汚れがある場合は湿らせたコットンなどで耳の周りを拭き取るようにしてあげるとよいでしょう。

耳をチェックしていて、なんらかの異常を感じた時は、早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。綿棒などを使って、耳掃除をすると、汚れを耳の奥に入れてしまうことがあります。耳垢がたまっている、腫れている、あかみがある、痒がる、痛がるなどなんらかの症状があれば早めに診察を受けましょう。

目の手入れ

目にゴミやほこりが入って炎症を起こしてしまうこともあります。大きな体で活発に動き回り、ハンター精神も強いサイベリアンは思わぬ事故を起こすこともあります。涙や目やにがよく出ることがありますので、いつもより涙が多い日が続くと感じたら獣医師の診察を受けるようにしましょう。涙の跡をそのままにして不衛生な状態になると、雑菌でにおいが出てきたり涙やけで変色してしまうこともあります。普段から目のチェックを行うようにしましょう。

涙やけ対策のグッズとして、専用シートなども販売されています。定期的にこういった物を上手に活用してこまめに目の周りを拭いてあげることもよいでしょう。普段は、コットンなどで目の周りや目やにを拭いてあげるようにする、場合によっては目の周りの邪魔な毛を軽くカットしてあげるだけでも、目の周りを清潔に保つことができます。

日々、目の手入れをしていても、すぐに涙があふれてしまう、涙やけができてしまうなどの症状がある場合、目の病気やアレルギーが関係していることもあります。早めに獣医師に相談しましょう。

歯磨き

サイベリアンにとっても歯磨きは大切です。猫も歯磨きをしないと歯垢はどんどんたまってしまい、やがて歯石となってしまいます。歯磨きは、コミュニケーションもかねて子犬の頃から日々の習慣にしてあげたいものです。猫は成長してから突然歯磨きの習慣を持とうとしても嫌がってしまうものです。最初は遊びの一環として口を触ること、歯ブラシに慣れることを、たくさん褒めてあげながら少しずつ口の中のチェックと歯磨きをする習慣を作っていくとよいでしょう。

もともと食欲旺盛なサイベリアンですが、高齢になってから特に口臭やすでに歯の汚れが気になる場合、ドライフードの食いつきが悪い場合、口の中や歯の周りに炎症が起きていることも考えられます。歯垢がたまると、歯石になり、歯周病はどんどん進行してしまいます。歯石除去をする場合、全身麻酔をかけて行うため、猫にとっても負担になります。毎日の歯磨きのケアで、若いうちから少しでも口の健康を守ってあげましょう。

歯磨きに慣れていない場合は、スキンシップをかねて歯磨きシートやガーゼなどを指に巻いて汚れを拭き取ってあげてもよいでしょう。最近では、ジェルタイプや飲み水に垂らしてオーラルケアを行うものまで様々な種類があります。歯垢や歯石の蓄積を予防する専用のフードも販売されています。このようなフードに切り替えてみてもよいでしょう。

サイベリアンは賢い猫ですので、少しずつの習慣で歯磨きをすることもできます。歯ブラシで歯磨きを行うことができるようになるまでは、歯ブラシを歯にあてる、歯ブラシを噛ませるなど、歯ブラシ自体に慣らしていくことも大切です。無理に行うのではなく、少しずつ慣らしてから、歯磨きの習慣を作りましょう。

子猫期の注意点

サイベリアンは、大型の猫の為、成猫になるまで3、4年かかると言われています。子猫のかわいさと成長の楽しみを長く感じることができますが、栄養管理と運動量には注意するようにしましょう。サイベリアンはもともと、よく食べます。そのため、運動量が少ないとあっと言う間に太ってしまうものです。肥満は、成長期の関節や筋肉に影響を与え、足を痛めてしまうこともあります。普段からたくさん遊んであげるようにしましょう。

成長期のサイベリアンには、子猫用の良質で高カロリーなフードを与え、成長に必要な栄養分をしっかり摂取できるようにしましょう。子猫用フードは、成長過程により、与える回数が変わります。1日3回~5回ほどになりますが、個体差があります。運動量が多い分、1日の摂取カロリーが少なくならないように回数を分けて調整することが大切になります。一気に食べようとする猫もいれば、少しずつ食べる猫もいます。食べ方を見て量と回数を調整しましょう。

サイベリアンは非常に穏やかな性格をもっていますが、ハンター精神も強く、運動することも大好きです。一緒に遊ぶことが大好きで利口な猫ですので、遊びや運動、しつけ、睡眠のバランスを大切にしてあげましょう。安心して休むことができる専用のベッドやスペースを作ってあげることも大切です。

上下運動も大好きですが、体が大きく成長しますので、骨格や筋肉の発達に注意するようにしましょう。子猫のうちからボディチェックをしっかり行い、ブラッシングをしながら皮膚の状態をみておくことも大切です。犬のような性格と言われるほど、非常に賢いサイベリアンですので、体の様々な部分を触っても嫌がらないように普段から様々な人に触ってもらい、しつけを行うとよいでしょう。

運動量が多いサイベリアンですので、遊びながら過ごす際には、呼吸や体の動きもしっかり見ておきましょう。大きな猫ゆえに、子猫のうちから病気に気を付けてあげたいものです。なんらかの異変を感じたら早めに獣医師に相談しましょう。

シニア期の注意点

サイベリアンもシニアになると、消化吸収の能力が落ちてきたり、食事にムラがでるなど、様々な変化が現れます。一方で運動不足で年齢を重ねるにつれて太り気味になってしまう場合もあります。食事制限をしてストレスを与えることはよくありませんが、低カロリーのもの、シニア専用フードに切り替えるなどして、カロリーコントロールをするようにしましょう。

食事のペースが落ちてきている場合は、1回あたりの量を少なくてして回数を多くするなど、猫に負担がかからず、かつ必要な栄養分は補えるようにしましょう。急激に食欲が落ちている、体重が減ってきているといった症状がある場合は、なんらかの病気にかかっている可能性もありますので、獣医師に相談するようにしましょう。

人が大好きで非常に賢いサイベリアンですが、老化に伴って今まで以上に甘えるようになることもあります。愛猫とのコミュニケーションやスキンシップを大切にしましょう。また普段からブラッシング時にも体を優しくなでてあげながらボディチェックをするなど、猫の体をチェックしましょう。汚れが気になる場合、シャンプーをしたい場合もありますが、体が大きくその分負担になってしまうことがあります。蒸しタオルで体を拭く程度にするなど、体力を奪わないように注意しましょう。

運動量が減り、ベッドでゆっくり寝ている時間も多くなります。心臓病や、筋肉や骨の老化、もともと細い関節の傷みなど、様々な健康状の問題が出てくることもありますので、多頭飼いで他の猫がいる場合や小さな子供がいる場合、ゆっくり休める場所も確保してあげるようにしましょう。また、トイレに行くことすら、負担になることもありますので、トイレの数を増やすなどの配慮もしてあげましょう。

シニア期のサイベリアンは自分が安心できる場所でゆっくり過ごすことが多くなりますので、サークルやハウス、ベッドなどはいつも清潔にするよう心がけましょう。高齢になると、体温調節をする能力も低下し、体調を崩しやすくなります。室温管理、ベッド周りの温度管理に気を付けてゆっくり休める場所を確保してあげましょう。

季節ごとの注意点

サイベリアンにとって春先はとても過ごしやすい季節ですが、気温の変化に注意しなくてはいけません。ロシア原産のサイベリアンにとって暑さは大敵です。特に子猫や高齢猫の場合、激しい気温の変化に体力を奪われてしまうことがあります。お部屋の中や猫がいつも休んでいるスペースなど、快適に過ごせる室温にするようにしましょう。

地域によりますがノミダニ予防薬が必要になる季節でもあります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。体を痒がっているなど、ノミの糞を見つけたなど、なんらかの異常があった場合にはすぐに対処するようにしましょう。もちろん、日ごろから予防薬を使うことも大切です。

春から夏にかけては、サイベリアンの抜け毛が多くなる季節です。ブラッシングをこまめに行い、定期的なシャンプーもしっかり行いましょう。抜け毛をそのままにしておくと、皮膚炎の原因や抜け毛を大量に飲み込んで毛球症になってしまうこともありますので、注意が必要です。豊富な被毛ですので、もつれが出てしまうと、毛並みが悪くなるどころか皮膚に影響を及ぼしてしまいます。ブラッシングとコーミングをこまめに行うようにしましょう。

サイベリアンはもともと寒い地方出身のルーツをもつ猫の為、暑さには弱いものです。さらに、その豊富な被毛によって熱中症に注意しなくてはいけません。お部屋の中を快適な温度に設定するようにしましょう。猫の中には、冷房の風を嫌って暑い部屋に行ってしまう猫もいます。冷房の風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。風通しをよくして、快適に過ごせるようにしましょう。

エアコンを使う場合もお部屋の中を冷やし過ぎず、人間が快適に過ごすことができる温度、25℃前後が適温ですので、エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。子猫、高齢猫の場合は、それでもいつもよりだるそう、食欲がないなどの夏バテ症状が出た場合は、早めに温度設定を行いましょう。

活発に動きまわるサイベリアンですので、思わぬ場所に入り込んでしまっての閉じ込みや肉球のやけどや熱中症には十分注意するようにしましょう。また、ケージやベッド、愛猫が過ごす場所に直射日光が当たっていることも熱中症の危険性が高くなります。症状が重くなると、命の危険に関わりますので、必ず涼しい場所に自分で行けるような状態にしておきましょう。誤って閉じ込められてしまったというような事故にならないように注意しましょう。

夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。また、フードが傷みやすい季節ですので、食べ残しは早めに片づけましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくサイベリアンにとっては過ごしやすい季節になります。もともとよく食べるサイベリアンですが、食べ過ぎによる肥満には特に注意しなくてはいけません。気温が下がったことでさらに食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。健康な猫であれば、お部屋の中で遊ぶ時間を増やす、カロリーコントロールを行うなど肥満防止に努めましょう。

秋から冬にかけて、春と同様に抜け毛も多くなる季節です。特に気温差が激しい秋は、ブラッシングで抜け毛対策を念入りに行いましょう。夏の蒸し暑い日が続いた後、皮膚炎を起こしていないか、抜け毛の跡に異常がないかなどボディチェックをしながらしっかりとブラッシングしましょう。

サイベリアンは寒さに強い猫であるため、人が快適に過ごせる室温でよいでしょう。ただし、子猫や高齢の猫の場合、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまうことがあります。また、朝晩の寒さ、特に10℃以下になる地域では、やはり厳しい寒さです。暖房をつかって、室内の温度に十分注意しましょう。

暖房を使う場合、乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。豊富な被毛に覆われているサイベリアンは乾燥や静電気による毛の傷み、切れ毛などには注意したいものです。暖房とあわせて加湿器を使うようにしましょう。また、お部屋の中でも日光浴できるようなスペースを作ってあげると、自ら移動して体をあたためることができます。

一方で加湿器などによって湿度が高くなり過ぎると皮膚炎、外耳炎や中耳炎といった病気にもかかりやすくなってしまいます。もともと、なんらかの疾患を持っている場合は、鼻や耳の病気になりやすい季節でもありますので、特に注意しましょう。

ベッド周りなど、睡眠中の環境にも注意してあげるようにしましょう。ペットヒーターや毛布などを利用してあげてもよいでしょう。暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故などには特に注意しましょう。

子猫期に気を付けたい病気とその兆候

毛球症

サイベリアンは、非常に豊富な被毛で覆われています。しかし、抜け毛も多く、毛球症にもなりやすいものです。毛球症とは、飲み込んだ自分の体毛が消化器官内にたまってしまうと、吐くことや排便ができなくなり、ひどくなると腸閉塞まで起こしてしまいます。軽度であれば、毛球除去剤によって毛玉の排泄を促しますが、重度になると、開腹手術が必要になってしまうこともあります。

毛球症を防ぐには、普段からブラッシングを行うことが大切です。もちろん、ストレスで抜け毛が増えた結果毛球症になってしまうこともあります。食欲不振になっていたり、何度も吐くそぶり、便秘気味など、なんらかの症状があった場合には、早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

多発性嚢胞腎

サイベリアンが遺伝的になりやすい病気のひとつです。もともとはペルシャ猫に多い病気でしたが、大型の猫のサイベリアンでも発症しやすいということがわかっています。腎臓に嚢胞がたくさんできてしまい、腎機能の低下や障害が起きてしまいます。

腎臓の負担をできる限り少なくすることが大切ですが、徐々に進行していくものです。また、初期症状が少ないことも発見が遅くなる要因ですが、普段から猫の食欲と排泄、様子を観察し、水分を多めに取らせること、早めに検査をすることなどが大切です。

シニア期に気を付けたい病気とその兆候

肥大性心筋症

心臓の筋肉が厚くなり、心不全などを起こしてしまう心臓病です。中年以降のサイベリアンに多いと言われていますが、症状を発見しにくく、健康診断で心雑音に気づき、病気が見つかるということも多いものです。

心臓に負担がかかるだけでなく、後ろ足に血液が届かず麻痺をしてしまうこと、後ろ足を激しく痛がる様子が出る、呼吸が苦しくなるといった症状が出ます。突然死につながることもある病気で、心雑音を健康診断でも見つけることができないこともあるほどです。シニア期に入った猫は運動する機会が徐々に減りますが、呼吸の状態や足の状態で気になる症状があれば早めに獣医師の検査を受けましょう。

慢性腎不全

高齢の猫に非常に多い腎臓機能が低下する病気です。シニア期のサイベリアンも注意しておきたい病気です。個体差があるものの早期に発見することで、症状の悪化をできる限り穏やかにすることが可能です。シニアになってからは、定期的な健康診断をするなどこまめに体調チェックを行いましょう。

腎臓の機能が低下すると、食欲が落ちてきたり、体重が減る、嘔吐が多くなる、多飲多尿となるなど様々な症状が出ます。日頃から水分をしっかり摂取する事、食事の内容に注意することが大切です、

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

サイベリアンの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。穏やかな性格で飼い主さんとのコミュニケーションを大切にするサイベリアンにとってボディチェックは、愛情表現の一環としてもとても大切です。まずは、背中や胸など、愛猫が安心する場所気持ちよいところを触ってあげながら、たくさん褒めていきましょう。

大きな体で子猫期が長いサイベリアンは体のバランスに注意しなくてはいけません。もともと骨格や筋肉ががっしりしていますが、体が大きい為肥満になると、関節への負担が大きくなってしまいます。体を触ってみて、肋骨がふれる程度がちょうどよい体のバランスです。普段から体を触ることに慣れるよう少しずつ触ってあげましょう。

慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。皮膚病やアレルギー疾患にもなりやすい為、皮膚のチェックも大切です。また、腎臓の機能低下によって被毛のつやが無くなってくるなど様々な症状がでることがあります。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、普段から肉球が傷ついていないか、何か異物が刺さっていないか、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。肥満による関節の痛みや変形などにも注意しなくてはいけません。後ろ足を引きずる様子がないか、体の傾きはないか、特定の痛がる部位はないかなどチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。お尻を気にする様子がある場合、尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

普段から目の輝きや涙の量などを見てあげましょう。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっている、視力低下を感じるなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。涙の量が多く、鼻水が出ている場合は、なんらかの感染症にかかっていることもありますので、注意が必要です。

サイベリアンの耳は健康であれば、特に耳掃除も必要とすることがありません。ただし、耳からにおいがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また、耳掃除のし過ぎや、なんらかのアレルギーによって炎症が起きている場合もあります。においや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。

口のチェックも大切です。猫は歯周病になりやすく、特に高齢猫の場合、注意が必要になります。毎日の歯磨きが効果的ですが、猫の場合子猫の時からの習慣が大切になります。歯磨き自体が難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでもよいでしょう。

また口の中をチェックすることで歯茎や舌が健康的なピンク色をしているか確認してあげましょう。貧血などを起こすと、白っぽくなってしまいます。嫌がらない程度に、歯茎や口臭のチェックもしてあげましょう。

いわゆる猫風邪や感染性の猫ウイルス鼻気管炎を発症してしまうこともあります。乾きすぎている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。また、サイベリアンをはじめ、体が大きい猫は心臓病や先天的な病気にもなりやすいものです。呼吸の状態なども確認し、異常を感じた場合は、早めに獣医師に相談するようにしましょう。

 
 

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