2017年10月13日更新

【ペットシッターが解説】シンガプーラとの暮らしで注意すること

ayuka



ペットシッター

子どもの頃から動物が好きで、ペットのことを学べる専門学校へ進学。卒業後、会社員を経て、ペットシッターとして独立。愛玩動物飼養管理士、愛玩動物救命士の資格を取得し、日々たくさんのわんちゃんやネコちゃんのお世話に奮闘中。自宅では、トイプードルと猫1匹とのんびりとした時間を過ごす。

 
 

シンガプーラの性格と性質

性格

小さな妖精という別名をもつほど、体の小さいシンガプーラですが、もともとねずみを捕まえていた野生の猫が原型ということもあり、活発な面をもっています。しかし、普段はとてもおとなしく、一人暮らしの方でも飼いやすい猫です。むしろ、静かな場所を好み、猫の中でも特によく寝る猫と言えます。家族に心を許すと愛情深く甘えてきますが、最初のうちは神経質になることがあります。また、見知らぬ人に対してはさらに神経質な面を持っています。多頭飼育にはあまり向いていませんが、初めて飼う方にはよい面もあるでしょう。

下水溝でネズミを追いかけていた野生の猫がもとになっている為、好奇心旺盛な一面も持ちあわせています。運動能力も高く飼い主さんとおもちゃで遊ぶことが大好きな猫種です。非常に賢く、家族とのことが大好きです。様々なものに対する好奇心旺盛な面も持っていますので、たっぷり遊ぶ時間を作ってあげるとよいでしょう。鳴き声はとても小さく、おとなしいながらも飼い主さんの目をじっと見つめ、コミュニケーションを大切にする猫なのです。

心を許した家族に対しては甘えるシンガプーラですが、神経質な面も持っています。慣れない場所や、初めての人に接する時には警戒心から隠れてしまうこともあります。ストレスにならないように注意してあげましょう。緊張の後、思いっきりおもちゃで遊んであげるなど、コミュニケーションをたっぷり取って安心させてあげましょう。

性質

シンガプーラはその名前のとおり、「シンガポール」にいた野生の猫が原型になっています。小さな体で狭い排水溝まで入りネズミを捕まえて生きていた野生の猫シンガプーラは「ドレイン(排水溝)キャット」とも言われています。世界で最も小さな猫と言われているこの猫はアメリカ人のメドゥ夫妻が動物保護団体から引き取った猫を自国に連れて帰り繁殖を始めたことによって広がりました。猫種としては、シンガプーラは1980年前後にCFA、TICAに登録受理された比較的新しい種類と言えます。

世界最小と言われるシンガプーラの小さな体は、オスメス両方共2~3kgほどの体重でとても小さいと言えます。すらりとした体型ではありますが、筋肉質でとてもしまった体つきをしています。また、パッチリした目と、ピンと立った耳も特徴的です。美しいアーモンド形の目は生後9週間まで目の色が何度も変わり、子猫の時からその美しさが際立っています。

シンガプーラの美しい毛並みや触り心地が大好きな方も多いことでしょう。ティッキングといって、1本の毛に濃淡色が入っている為、光が当たると毛先がキラキラ光ることが特徴的です。単色ではないからこそ、光の加減で非常に美しい被毛となるのです。短毛の為、ブラッシングはそこまで大変ではありませんが、シンガポール原産ということもあり、寒さがとても苦手です。冬は室温管理に注意するようにしましょう。

飼育の注意点

室内環境

シンガプーラは、鳴き声もとても小さく普段からあまり鳴かないので、マンションでも飼いやすいものです。非常に賢く、多頭飼いよりも飼い主さんに寄り添っていたい猫ですので、一人暮らしの方も飼いやすい猫と言えます。また、シンガプーラは暑い地方の原産ということもあり、他の猫に比べて暑さには強いと言えます。夏の間も、涼しいお部屋よりも暑い場所に行ってしまうこともあるほどです。

暑さに強いシンガプーラですが、閉め切ったお部屋の中で毎日蒸し暑い日が続くと体調を崩すばかりか、熱中症になってしまう危険性もあります。お部屋の中は人が快適に過ごせる室温~28℃前後で構いませんので、エアコンを利用するようにしましょう。個体差はありますので、万が一、暑がる様子、寒がる様子があればその都度注意して室温を設定するようにしましょう。

熱中症予防は大切ですが、暑さよりも寒さにとても弱いシンガプーラですので、お留守番をさせる際などは設定温度を高めにして冷房をつけっぱなしにしておくほうがよいでしょう。お部屋を閉め切る場合は、万が一、停電などによってエアコンが消えてしまった時のために、体を冷やせる場所を作っておくと安心です。

本来はハンター精神が強く、筋肉質な体つきをしているシンガプーラはお部屋の中をあちこち移動します。お部屋の中で閉じ込められて熱中症になってしまうといった事故を起こさないように注意しましょう。冷房の風が苦手な猫もいますので、風通しのよい場所、冷感マットを敷いたベッドなど、ゆっくり休める場所を作ってあげるとよいでしょう。

寒い日が続く冬の時期は、シンガプーラは自然と暖かい場所を探して移動するものです。元気に運動し、お部屋の中を移動することも大好きですが、高齢猫になると移動することに体力をつかってしまうものです。また、日中は移動することができても夜の冷えは体調不良につながってしまいます。いつも過ごしているベッドやソファーなどにペット用カーペットをつけるなど、体を暖めることができる環境を整えてあげましょう。

暖房を使って室温管理をすることも大切ですが、部屋の乾燥にも注意し、適度な湿度を保つようにしましょう。室温と共に湿度も管理しましょう。ヒーターなどを使う場合は、やけどやコンセントによる事故などに十分注意しましょう。また、狭い隙間に入ることも好きなシンガプーラですので、こまめに掃除をして衛生面にも注意したいものです。

運動することも大好きな活発な面をもっているシンガプーラは大ジャンプを見せてくれることもありますが、そのまま何かの拍子に滑って関節を傷めたり、骨折の原因になってしまうことがあります。また、フローリングのままにしておくと、特に滑りやすく、おもちゃに夢中になっているうちに滑ってしまい、体や関節に負担をかけてしまいます。可能な限り滑りにくいカーペットやマットを敷き、ペット専用の滑り止めつきマットを敷くなどして関節に負担をかけないようにしましょう。

家具の配置

シンガプーラは非常に利口で遊ぶことが大好きです。見知ら人や他の猫に対しては警戒心を抱きますが家族に対しては甘えん坊な猫の為、遊ぶことが大好きです。また、自分でお部屋の中を走りまわり、おもちゃを追いかけハンター精神が目覚めたかのように夢中になっていることもあります。お部屋の中でもケガなく遊ぶことができるように家具の配置には注意しましょう。

キャットタワーを設置する際も安心して使える物を設置しましょう。上下運動が激しいシンガプーラは高いところまで一気に上ることもあります。突っ張るタイプのキャットタワーを使ってもよいでしょう。一緒に過ごすリビングなどに上下運動ができるキャットタワーをおいたり、家具をうまく配置して運動ができるようにスペースを設けましょう。

シンガプーラは、飼い主さんのことが大好きで後ろまでついてくることがあるほど愛情深い猫です。賢いがゆえに、入って欲しくないお部屋は危険な場所にまで時に行ってしまうことがあります。お部屋の中でも入っていい場所とだめな場所がある場合、しっかり決めて、しつけも徹底しましょう。

シンガプーラのパーソナルスペースとして、ケージやサークルをおいてあげてもよいでしょう。猫専用のケージを置き、その中にベッドやトイレ、食事場所を作っておくと、留守番の際や来客時なども安心です。また、トイレのしつけや食事のしつけがしやすい他、病気などの際の隔離時にも効果的です。ただし、本来運動も大好きな猫ですので、ストレスがたまらないようにケージから出した後は思いっきり遊ぶ、走るなど運動をして発散させてあげる時間を作りましょう。

ハンター精神の強いシンガプーラにとっては大切な爪とぎの設置も必要です。爪とぎがないと床や壁を傷つけてしまったり、ストレスの原因になってしまいます。決められた場所で爪とぎできるようにしましょう。いくつかの爪とぎを合わせて専用の物を作ってあげたり、市販の物であってもいくつか場所を決めておくとよいでしょう。猫の様子を見て、お気に入りを見つけてあげましょう。

 

シンガプーラのケア方法

ブラッシング

シンガプーラの被毛の手触りが好きという方も多いのではないでしょうか。普段は抜け毛が少なく、お手入れも大変ではありません。しかし、ダブルコートの為、換毛期には、大量の抜け毛が発生します。大量にアンダーコートが抜ける為、この時期は特に毎日のブラッシングを行うようにしましょう。

シンガプーラの場合、普段は週2、3回のブラッシングといったところでよいでしょう。シンガプーラは非常に賢い為家族とのスキンシップやコミュニケーションの一環としてブラッシングを覚えてくれる面をもっています。しかし、甘えることも大好きですが、繊細な面も持っています。ブラッシングが嫌いになってしまうとその後体を触られることさえ嫌いになってしまうことがあります。ブラッシングする際は、マッサージするように優しくブラシをかけてあげましょう。抜け毛対策やマッサージ効果のあるラバーブラシを使ってあげるとよいでしょう。抜け毛を取り除き艶を出す為、獣毛ブラシを使うとよいでしょう。

猫自身はセルフグルーミングをしていますが、そのまま毛を飲み込んで毛球症の原因になってしまうこともあります。子猫のうちからブラッシングを嫌がらない程度に少しずつ習慣にしてあげるとよいでしょう。汚れが気になる場合は、濡らしたタオルで体全体を拭いてあげてもよいですが、寒さに弱い体の為、しっかり乾かしてあげましょう。

爪切り

シンガプーラは、ねずみを追いかけていた猫をもとにしているほどハンター精神が強い猫です。お部屋の中で活発に遊び、爪とぎも自分で行いますが、定期的に爪切りは必要になります。そのままにしていると、伸びた爪や剥がれ落ちなかった古い爪が肉球にささってしまい、ケガにつながります。運動量が多く、お部屋の中も走り回るシンガプーラは爪をそのままにしておくと家具などを傷つけてしまう原因になったり、爪が引っ掛かり思わぬ事故につながってしまうこともありますので、爪切りをしてあげるようにしましょう。

爪を切る場合は、血管と神経を切らないように気をつけます。ペット用の爪きりで切るようにしましょう。子猫であれば、はさみタイプの爪切りも便利です。もちろん、不安な場合は獣医師やトリマーさんにお願いしてもよいでしょう。

爪切りは、飼い主さんに力が入ると、猫も緊張してしまいます。シンガプーラは、家族との時間が大好きな猫です。しかし、非常に利口な為、飼い主さんが緊張していると、その様子を察して逃げてしまうこともあります。また、爪切り自体で痛い思いをするとあっと言う間に覚えてしまいます。無理に爪切りをしようとせずに、まずは爪切り自体に慣らしておくこと、1本だけからスタートをして、嫌がらない程度に徐々に慣らしていくだけでも十分です。

耳掃除

シンガプーラの三角の立耳は健康であれば綺麗ですので、耳掃除はしなくても問題ありません。少し耳の汚れが気になる時に耳の入り口付近を拭いてあげるだけでも十分です。しかし、体質的には、耳の汚れがたまりやすい猫もいます。シンガプーラは皮膚疾患にもなりやすいと言われています。皮膚と連動して耳の汚れがたまりやすい猫もいますので、普段から汚れは確認するようにしましょう。

耳をチェックしていて、なんらかの異常を感じた時は、早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。綿棒などを使って、耳掃除をすると、かえって汚れを耳の奥に入れてしまったり、耳の皮膚を傷つけてしまうことがあります。耳垢がたまっている、腫れている、あかみがある、痒がる、痛がるなどなんらかの症状があれば早めに診察を受けましょう。

目の手入れ

シンガプーラのアーモンド形のくりっとした目に惹かれる方も多いのではないでしょうか。よく動き回るアシンガプーラは目にゴミやほこりが入って炎症を起こしてしまったり、引っかき傷を作ってしまうこともあります。涙や目やにがよく出ることがありますので、いつもより涙が多い日が続くと感じたら獣医師の診察を受けるようにしましょう。

涙が多くでてきてしまう場合はコットンなどで目の周りや目やにを拭いてあげるようにするだけでも、目の周りを清潔に保つことができます。日々、目の手入れをしていても、すぐに涙があふれてしまう、涙やけができてしまうなどの症状がある場合、目の病気やアレルギーが関係していることもあります。早めに獣医師に相談しましょう。

歯磨き

シンガプーラも他の猫同様に歯磨きをしないと歯垢はどんどんたまってしまい、やがて歯石となってしまいます。歯周病の悪化によって他の臓器まで感染を起こしてしまう危険性もありますので、日ごろからの歯磨きが大切になります。

家族と一緒に過ごすことが大好きなシンガプーラですから、歯磨きは、コミュニケーションもかねて子猫の頃から日々の習慣にしてあげたいものです。神経質な面も持っているシンガプーラですので、突然歯磨きの習慣を持とうとしても嫌がってしまうものばかりか、歯磨きを持った瞬間に逃げ回ってしまうこともあります。最初は遊びの一環として口を触ること、歯ブラシに慣れることを、たくさん褒めてあげながら少しずつ口の中のチェックと歯磨きをする習慣を作っていくとよいでしょう。

歯磨きに慣れていない場合は、歯磨きシートやガーゼなどを指に巻いて汚れを拭き取ってあげてもよいでしょう。ブラッシングなどの定期的な手入れの際に、少しずつ行い、慣らしていってもよいでしょう。最近では、ジェルタイプや飲み水に垂らしてオーラルケアを行うものまで様々な種類があります。歯垢や歯石の蓄積を予防する専用のフードも販売されています。このようなフードに切り替えてみてもよいでしょう。

歯ブラシで歯磨きを行うことができるようになるまでは、歯ブラシを歯にあてる、歯ブラシを噛ませるなど、歯ブラシ自体に慣らしていくことも大切です。無理に行うのではなく、少しずつ慣らしてから、歯磨きの習慣を作りましょう。

子猫期の注意点

非常に体の小さいシンガプーラの子猫ですので、成長段階に合わせた栄養管理が大切です。小柄な体であっても筋肉質な体つきで運動量が多いのが特徴です。健康な体を作るためには、子猫用の良質で高カロリーなフードを与え、成長に必要な栄養分をしっかり摂取できるようにしましょう。成長過程によって与える回数の調整が必要になりますが、1日の摂取カロリーが少なくならないように調整することが大切になります。食べ方を見て量と回数を調整しましょう。

シンガプーラは非常に頭がよいですが、好奇心旺盛な面をもっています。しつけもほめながら、だめな時にはだめとしっかり教える必要があります。好奇心旺盛な為、思わぬ場所に入ったり、飼い主さんの肩に飛び乗ってくることなどもあります。危険なことはしてはいけないこととして、根気よく教えていく必要があります。

シンガプーラは、家族に甘えることも大好きですが、運動能力が非常に高いことも特徴のひとつです。一緒に遊ぶことが大好きな利口な猫ですので、遊びや運動、しつけ、睡眠のバランスを大切にしてあげましょう。シンガプーラは非常によく眠る猫で有名です、平均睡眠時間は「約15時間」です。

寝ている時間が長く、体調が悪いのかと心配になってしまうこともあるかもしれません。習性ですので、安心して休むことができる専用のベッドやスペースを作ってあげること、大好きな狭い場所、隠れ家などを作ってあげるとよいでしょう。

家族の愛情をひとりじめしたいシンガプーラは多頭飼いには向いていません。可能な限り思いっきり走ることができるように広いスペースを作ってあげること、お部屋の中で運動不足にならないように工夫してあげるとよいでしょう。上下運動も大好きですが、骨格や筋肉の発達に注意するようにしましょう。成長段階である骨格や筋肉を傷めないように注意することも大切です。

シニア期の注意点

シンガプーラもシニアになると、消化吸収の能力が落ちてきたり、食事にムラがでるなど、様々な変化が現れます。一方で運動不足で年齢を重ねるにつれて太り気味になってしまう場合もあります。食事制限をしてストレスを与えることはよくありませんが、低カロリーのもの、シニア専用フードに切り替えるなどして、カロリーコントロールをするようにしましょう。

食事のペースが落ちてきている場合は、1回あたりの量を少なくてして回数を多くするなど、猫に負担がかからず、かつ必要な栄養分は補えるようにしましょう。急激に食欲が落ちている、体重が減ってきているといった症状がある場合は、なんらかの病気にかかっている可能性もありますので、獣医師に相談するようにしましょう。

家族に甘えることが大好きなシンガプーラですが、老化に伴ってさらに甘えるようになることもあります。愛猫とのコミュニケーションやスキンシップを大切にしましょう。また普段からブラッシング時にも体を優しくなでてあげながらボディチェックをするなど、猫の体をチェックしましょう。汚れが気になる場合、シャンプーをしたい場合もありますが、負担になってしまうことがあります。蒸しタオルで体を拭く程度にするなど、体力を奪わないように注意しましょう。

もともとお部屋の中を走り回っていたシンガプーラも落ち着き運動量が減り、ベッドでゆっくり寝ている時間も多くなります。心臓病や、筋肉や骨の老化、もともと細い関節の傷みなど、様々な健康状の問題が出てくることもありますので、多頭飼いで他の猫がいる場合や小さな子供がいる場合、ゆっくり休める場所も確保してあげるようにしましょう。また、トイレに行くことすら、負担になることもありますので、トイレの数を増やすなどの配慮もしてあげましょう。

シニア期のシンガプーラは自分が安心できる場所でゆっくり過ごすことが多くなりますので、サークルやハウス、ベッドなどはいつも清潔にするよう心がけましょう。高齢になると、体温調節をする能力も低下し、体調を崩しやすくなります。室温管理、ベッド周りの温度管理に気を付けてゆっくり休める場所を確保してあげましょう。

季節ごとの注意点

シンガプーラに春先はとても過ごしやすい季節ですが、寒さに弱い猫の為、気温の変化に注意しなくてはいけません。特に子猫や高齢猫の場合、朝晩の冷え込みによって体力を奪われてしまったり、体調を崩してしまうことがあります。お部屋の中や猫がいつも休んでいるスペースなど、快適に過ごせる室温にするようにしましょう。

地域によりますがノミダニ予防薬が必要になる季節でもあります。さらにお部屋の掃除をして、ノミダニの繁殖に注意するようにしましょう。シンガプーラは多頭飼いには向いていませんが、多頭飼いをしている場合、猫同士でどんどん移ってしまいます。体を痒がっているなど、ノミの糞を見つけたなど、なんらかの異常があった場合にはすぐに対処するようにしましょう。もちろん、日ごろから予防薬を使うことも大切です。

春から夏にかけては、短毛のシンガプーラも抜け毛が多くなる季節です。ブラッシングをこまめに行い、定期的なシャンプーもしっかり行いましょう。ブラッシングを怠ると、毛並みが悪くなるどころか皮膚に影響を及ぼしてしまいます。ブラッシングとコーミングをこまめに行うようにしましょう。

シンガポール原産のシンガプーラは比較的暑さには強いものです。しかし、閉め切ったお部屋の中、気温と湿度が高いムシムシとした夏のお部屋の中では、体調を崩してしまう危険性もあります。熱中症は命に関わりますので、エアコンを利用して快適な温度に設定するようにしましょう。シンガプーラは寒さに弱い為、冷房の風が苦手な猫も多いものです。また、風が直接当たってしまうと、体調を崩す原因にもなってしまいます。お部屋全体の風通しをよくして、快適に過ごせるようにしましょう。

エアコンを使う場合もお部屋の中を冷やし過ぎず、人間が快適に過ごすことができる温度~28℃前後が適温です。エアコンを上手に活用して、快適な室温を保つようにしましょう。子猫、高齢猫の場合は、それでもいつもよりだるそう、食欲がないなどの夏バテ症状が出た場合は、早めに温度設定を行いましょう。

シンガプーラはお部屋の中で運動も大好きですので、お部屋の中を走り回り自分のお気に入りの場所を見つけることも多いものです。高いところやベランダやウッドデッキで過ごすことが好きな猫もいます。しかし、お部屋の中で思わぬ場所に入り込んでしまう危険性もありますので、肉球のやけどや熱中症には十分注意するようにしましょう。また、思わぬ場所に誤って閉じ込められてしまったというような事故にならないように注意しましょう。

運動が大好きなシンガプーラですが、夏バテによって、体力や食欲が減退してしまうこともあります。食欲が低下してしまった場合は水分量が多く嗜好性も高いウェットフードを与えてみるなど、少量であっても栄養補給できるような食事を心がけてあげるとよいでしょう。また、フードが傷みやすい季節ですので、食べ残しは早めに片づけ、食いつきが悪い場合は数回に分けて食事を与えるようにしましょう。

秋は、気温が下がって、春と同じくシンガプーラにとっては過ごしやすい季節になります。気温が下がったことでさらに食欲旺盛になってしまい、与え過ぎていると、肥満になってしまってしまいます。健康な猫であれば、お部屋の中で遊ぶ時間を増やす、カロリーコントロールを行うなど肥満防止に努めましょう。

秋から冬にかけて、春と同様に抜け毛も多くなる季節です。特に気温差が激しい秋は、ブラッシングで抜け毛対策を念入りに行いましょう。夏の蒸し暑い日が続いた後、皮膚炎を起こしていないか、抜け毛の跡に異常がないかなどボディチェックをしながらしっかりとブラッシングしましょう。

シンガプーラは、シンガポール原産の短毛の猫の為、寒さに強い猫ではありません。人が快適に過ごせる室温にお部屋の中を暖めてあげるとよいでしょう。ただし、子猫や高齢の猫の場合、室内であっても気温が下がると、体調不良の原因になってしまうことがあります。朝晩の気温の変化に注意しましょう。また、冬は気温が下がることで代謝量が増えていきます。フードの量に注意して、痩せてこないようにチェックすることが大切です。夏同様に水分補給をしっかり行うことも大切です。

暖房を使う場合、乾燥にも注意しましょう。室内の乾燥は、ウイルスの蔓延や気管支炎、被毛の乾燥などを引き起こしてしまいます。寒暖差が苦手なシンガプーラですので、暖房とあわせて加湿器を上手に使うようにしましょう。また、お部屋の中でも日光浴できるようなスペースを作ってあげると、自ら移動して体をあたためることができます。

一方で加湿器などによって湿度が高くなり過ぎると皮膚炎、外耳炎や中耳炎といった病気にもかかりやすくなってしまいます。もともと、シンガプーラは皮膚炎を起こしやすいものです。なんらかの疾患を持っている場合は、鼻や耳の病気になりやすい季節でもありますので、特に注意しましょう。

ベッド周りなど、睡眠中の環境にも注意してあげるようにしましょう。ペットヒーターや毛布などを利用してあげてもよいでしょう。暖房器具を使用すると、気づくと、体が温まりすぎて脱水症状を起こしてしまうことがあります。特にヒーターやこたつによる火傷、電気コードによる事故や、ノミダニの繁殖などにも十分注意しましょう。

子猫期に気を付けたい病気とその兆候

ピルビン酸キナーゼ欠損症

シンガプーラが先天的になりやすいと言われている遺伝的な疾患です。「溶血性貧血」とも呼ばれるこの病気はピルビン酸キナーゼの欠損によりって、貧血症状を起こしてしまうものです。酸素が体に行き渡らない為、今までよく運動していたシンガプーラがふらふらするようになった、食欲低下したなど、元気が無くなってしまった場合注意が必要です。

この病気は遺伝の為、完治方法もありません。重症化すると呼吸困難まで起こしてしまう為、すぐに動物病院で輸液や投薬などを行うようになります。ただし、診断が難しい病気でもありますので、ソマリを飼っている場合は、飼い主さんが覚えておくということも症状から病気の早期診断に役立ちます。

皮膚病

シンガプーラは、皮膚の病気になりやすい猫種です。アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などは、原因となるものを探すことが大切になります。ハウスダストや花粉などに原因がある場合や、ノミやダニ、キャットフードでの栄養の偏りや添加物によるアレルギーによって起こる場合もあります。

また甘えん坊でありながら、神経質な面も持っているシンガプーラはストレス性の皮膚炎を起こしてしまうことがあります。ストレスによって体を痒がったり、フケが出ることもあります。普段から皮膚の状態をチェックしておくこと、日々のブラッシングなど手入れを怠らないようにしましょう。いつもと違う状態に早く気づくことで、治療も早くなります。かゆがる様子や、皮膚の赤み、べたつきやにおいなどに気づいた場合は早めに獣医師に相談しましょう。

シニア期に気を付けたい病気とその兆候

肥大性心筋症

心臓の筋肉が厚くなり、心不全などを起こしてしまう心臓病です。中年以降のシンガプーラにも多いと言われていますが、症状を発見しにくく、健康診断で心雑音に気づき、病気が見つかるということも多いものです。

心臓に負担がかかるだけでなく、後ろ足に血液が届かず麻痺をしてしまうこと、後ろ足を激しく痛がる様子が出る、呼吸が苦しくなるといった症状が出ます。突然死につながることもある病気で、心雑音を健康診断でも見つけることができないこともあるほどです。シニア期に入った猫は運動する機会が徐々に減りますが、呼吸の状態や足の状態で気になる症状があれば早めに獣医師の検査を受けましょう。

慢性腎不全

高齢の猫に非常に多い腎臓機能が低下する病気です。シニア期のシンガプーラも注意しておきたい病気です。個体差があるものの早期に発見することで、症状の悪化をできる限り穏やかにすることが可能です。シニアになってからは、定期的な健康診断をするなどこまめに体調チェックを行いましょう。

腎臓の機能が低下すると、食欲が落ちてきたり、体重が減る、嘔吐が多くなる、多飲多尿となるなど様々な症状が出ます。日頃から水分をしっかり摂取する事、食事の内容に注意することが大切です、

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

シンガプーラの体全体をまずは触ってあげる習慣をもちましょう。ボディチェックは、コミュニケーションの一環としてもとても大切です。神経質な面を持っていますので、ストレス性の疾患にもなりやすいものです。まずは、背中や胸など、愛猫が安心する場所気持ちよいところを触ってあげながら、体のチェック、皮膚の状態のチェックをしましょう。

シンガプーラは、世界最小の猫です。しなやかで強い筋肉で美しい体をしていますが、体が大きい為肥満になると、関節への負担が大きくなってしまいます。体を触ってみて、肋骨がふれる程度がちょうどよい体のバランスです。普段から体を触ることに慣れるよう少しずつ触ってあげましょう。

慣れてきたら、被毛のチェック、皮膚のチェックもしてあげましょう。高齢になると、腎臓の機能低下によって被毛のつやが無くなってくるなど様々な症状がでることがあります。炎症や脱毛などがないか、また掻いてしまった跡がないかなどチェックしてあげましょう。

足先は嫌がる部分でもありますが、普段から肉球が傷ついていないか、何か異物が刺さっていないか、爪が伸びていないかもしっかりチェックしてあげましょう。シンガプーラは運動することが大好きですので、思わぬ怪我をしていることもあります。後ろ足を引きずる様子がないか、体の傾きはないか、特定の痛がる部位はないかなどチェックしてあげましょう。

お尻付近やしっぽの周辺も触られることを嫌がる部分ではありますが、優しく声をかけてあげながら見るようにしましょう。お尻を気にする様子がある場合、尻周辺が汚れていないか、下痢の跡や肛門周辺の炎症はないかなどチェックしてあげましょう。

顔周りのチェック

普段から目の輝きや涙の量などを見てあげましょう。シンガプーラは運動が大好きですので、なにかの拍子に目を傷つけてしまうこともあります。傷による炎症で結膜炎や角膜炎を起こしてしまうこともあり、普段から目のチェックを行いうことが大切です。炎症が起きている、いつもよりまぶしそうにしている、痛がっている、視力低下を感じるなどの様子があれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。涙の量が多く、鼻水が出ている場合は、なんらかの感染症にかかっていることもありますので、注意が必要です。

シンガプーラの耳は健康であれば、特に耳掃除も必要とすることがありません。ただし、耳からにおいがする、耳周辺が汚れている、耳垢が出てくるといった場合は、外耳炎や耳ダニの感染などを起こしている場合があります。また、耳掃除のし過ぎや、なんらかのアレルギーによって炎症が起きている場合もあります。皮膚病も起こしやすいシンガプーラですので、耳の状態のにおいや耳の炎症、赤みが気になる場合は早めに獣医師に診てもらいましょう。

口のチェックも大切です。しつけもしやすいシンガプーラですので毎日の歯磨きが効果的ですが、子猫の時からの習慣が大切になります。歯磨き自体が難しい場合は、指先に布を巻いてふき取るようにマッサージしてあげるだけでもよいでしょう。

また口の中をチェックすることで歯茎や舌が健康的なピンク色をしているか確認してあげましょう。炎症が強い赤みや貧血などで現れる白っぽさには注意が必要です。腎不全によって口の中が白っぽくなっていることもありますので、普段から嫌がらない程度に、歯茎や口臭のチェックもしてあげましょう。

いわゆる猫風邪や感染性の猫ウイルス鼻気管炎を発症してしまうこともあります。乾きすぎている、鼻水が出てしまっている場合は体調不良になっている場合があります。寒さに弱いシンガプーラですので感染症には十分注意しましょう。

 
 

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