2017年11月23日更新

心地よい撫で方を習得!猫をうっとりさせるスキンシップ法とは?

古川諭香



キャットケアスペシャリスト

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。

 

猫好きさんの中には、猫を見かけると思わず、「撫でたい!」と思ってしまう方もいるかと思います。

そんな方は、猫が喜ぶ撫で方をマスターして、人間も猫も幸せになれるスキンシップを取っていきましょう。

今回は猫が喜ぶ撫で方をご説明いたしますので、ぜひこれを機に、犬へのスキンシップとはどこが違うのかも、チェックしてみてくださいね。

 

猫と犬では喜ぶ撫で方が違う

猫_素材
犬と猫では、人に触られて嬉しかったり、気持ちいいと感じたりする部位が違います。

そのため、犬に対して行うスキンシップの中には、猫を不快な気持ちにさせるものもあるので、注意が必要です。

また、部位だけでなく、犬と猫では心地よいと感じる力加減も変わってくるので、撫でたい猫に合わせた力加減を検討していきましょう。

猫に嫌われる撫で方7選

1.いきなり上に手をかざす

猫を撫でるときは、手をかざす位置も重要です。

例えば、撫でようと思って上から手をかざしてしまうと、猫に恐怖心を与えてしまうこともあります。

特に、元野良猫や人間から虐待などを受けてきたような子は、人間の手に対して、あまりいい印象を持っていません。

そのため、いきなり上から現れた手を怖がってしまうのです。

猫は警戒すると、身を守るために人間へ攻撃を行ってしまうこともあるので、まずは自分が怖い存在ではないということを教えていきましょう。

また、いきなり手をかざすなどして毎回警戒心を持たせてしまうと、撫でられることや飼い主さんとのスキンシップを拒む猫になってしまうので、気を付けましょう。

2.逃げようとしているのに無理やり撫でる

猫は、自分のペースを大切にしながら生きている動物です。

そのため、飼い主さんが「撫でたい!」と思ったときに、なかなか触らせてくれないこともあるでしょう。

しかし、猫が触らせてくれないときは、無理やり触らないようにすることも重要です。

猫が嫌がっていたり、逃げようとしていたりするのにも関わらず撫で続けると、触られること自体を嫌がる子に育ってしまうでしょう。

猫には、猫なりの気持ちや思いがあります。

それを無視して撫で続けると、猫は「自由がない」と感じ、ストレスを溜めこんでしまうのです。

3.お腹を撫でる

犬は、飼い主さんにお腹を撫でられることが大好きですよね。

しかし、猫にとってお腹は最大の弱点です。

お腹は心臓とは違い、骨に守られておらず、胃腸や肝臓といった重要な臓器が備わっている場所でもあります。

こうした臓器を敵に攻撃されると、命を落としてしまうことも少なくありません。

そのため、猫は心を許した人以外にお腹を触られることを極度に嫌がるのです。

4.寝ているときに撫でる

猫が寝ているときは、撫でるチャンスのように思えてしまいますよね。

けれど、睡眠中の猫を触ると、眠りを妨げて、猫にストレスを感じさせてしまう可能性があるのです。

猫は、人間よりも睡眠時間が長い動物で、子猫の場合は、1日に20時間ほど眠ることもあります。

睡眠サイクルは人間と同じ、浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠の繰り返しです。

しかし、人間とは違い、猫はノンレム睡眠よりもレム睡眠の時間が長いといわれています。

そのため、睡眠時間が長くても、しっかりと熟睡できているのは数時間程度なのです。

このように、猫は人間のようにしっかりと深い眠りがとれているわけではないからこそ、睡眠時間を妨害しないようにしましょう。。

5.尻尾を触る

猫にとって尻尾は、感情表現をしたり、体のバランスをとったりする大事な部位です。

そんな尻尾は、「尾椎」という骨によって支えられており、「尾骨神経」という神経も通っています。

尾骨神経は「骨盤神経」や「陰部神経」、「下腹神経」などといった神経とも繋がっているので、猫の尻尾は過敏だといえるでしょう。

このように、猫の尻尾にはたくさんの神経が通っているため、むやみに触られるのを嫌がる子もいます。

中でも、かぎしっぽ(途中で曲がっている状態の尻尾)を持つ猫は、尻尾への刺激に過敏な子が多いので、できるだけ触らないようにしてあげましょうね。

6.好みはない力加減で撫で続ける

犬はどちらかというと、思いっきり撫で回されるのを好む子が多いものです。

しかし、猫は個体によって、好みの力加減が違います。

そっと優しく撫でられるのが好きな子もいれば、反対に強い力で思いっきり撫でられたいと思っている子もいるのです。

こうした猫の気持ちを満たすには一度、強弱をつけながら猫を撫でてみましょう。

目の前にいる猫がどんな力加減を好むのかが分かれば、不快な気持ちにさせてしまうこともなくなります。

7.毛の流れに逆らって撫でる

猫を撫でるときは、毛の流れに沿って撫でることも大切です。

猫自身も、自分の体をグルーミングするとこきは、きちんと毛の流れに沿って行っていますよね。

それと同じで、毛の流れに沿って撫でることは、猫に不快感を与えないためにも大切なことなのです。

猫の被毛は、とても敏感です。

毛の流れに逆らって撫でると、猫に痛みを感じさせてしまうこともあります。

毛の流れは撫でるときだけでなく、ブラッシングを行うときにも意識するようにしましょう。

 

猫がうっとりと喜ぶ撫で方とは?

1.撫でる前はにおいチェックで安心させよう

猫が安心できる撫で方をするときは、まず猫が抱えている警戒心を解く必要があります。

猫は、鋭い嗅覚を持っており、視力よりもにおいに頼りながら生活をしている動物です。

だからこそ、撫でる前は自分のにおいを猫に嗅がせることで、安心感を与えてあげましょう。

においを嗅がせるときは、人差し指を猫の鼻の前に突き出すのがおすすめです。

猫は猫同士の間で、鼻と鼻をくっつけて挨拶をするという習性を持っています。

そのため、人差し指を付き出せば、においを嗅いでくれやすくなるのです。

また、眼鏡をかけている方は、耳にかけるアーム部分を猫に嗅がせてみるのもよいでしょう。

耳の後ろは「アポクリン汗腺」という汗腺が多くあり、フェロモンが分泌される場所でもあるので、においが出やすくなっています。

この方法は、警戒心が強い猫と距離を縮めたいときにも使えるので、ぜひ試してみましょうね。

2.顎の下や首回り、頬を掻いてあげよう

喜ばれる撫で方をしたいときは、猫が嬉しいと感じる部位を触ってあげることも大切です。

猫は基本的に、顎の下や首回り、頬を触られることを好みます。

中でも、顎の下や首回りは猫自身もグルーミングのときに、力強く掻いているので、やや強めの力で触ってあげるのがおすすめです。

そして、頬を触るときは優しくそっと撫でるように意識してみましょう。

猫の頬には、フェロモンを出す臭腺というものがあります。

そのため、頬を触られるとにおいが飼い主さんの手に付き、その手で触られると安心感を得られるのです。

3.背骨付近は特に優しく撫でよう

猫の背中は人間にとって、触りやすい部位でもありますよね。

しかし、背骨があるため、痛みや刺激を敏感に感じやすい場所でもあるのです。

背骨は、背中の真ん中に通っており、様々な神経と繋がっています。

そのため、背中の真ん中を強く撫ですぎると、猫が痛みを感じてしまう可能性もあるので注意しましょう。

猫の背中を撫でたいときは背骨を避けたり、優しい力で撫でたりすることが大切です。

4.顔周りも毛の流れに沿って撫でよう

猫は、顔周りを撫でられることも好みます。

顔周りを撫でるときも、毛の流れに沿って撫でることを心がけましょう。

また、目のあたりは撫でられるのを嫌がる子もいるので、力加減に十分配慮したり、猫の様子を見たりしながら撫でることが大切です。

また、毛の流れに沿って鼻筋を指で軽く撫でると、うっとりとした表情を浮かべてくれる子もいるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

5.メス猫には尻尾の付け根をトントンしてあげよう

尻尾の付け根を軽くトントンと触ると喜んでくれる猫は、意外に多いものです。

尻尾の付け根は、オス猫よりもメス猫のほうが心地よいと感じてくれやすいので、メス猫を目の前にしたときは、ぜひ試してみましょう。

ただし、尻尾の付け根は敏感な場所だからこそ、触りすぎると猫をイライラさせてしまいます。

強い力で触ってしまうと、猫が噛みついてくることもあるので、数回優しくトントンする程度にしておきましょうね。

嫌がったらすぐにやめることが大切


猫を撫でるときに、何よりも一番大切なのが、猫の気持ちを尊重することです。

嫌がっているのにも関わらず、自分が触りたいからといって、猫を拘束してしまうと、強いストレスを与えてしまいます。

こうした撫で方をしていると、人間に撫でられることを嫌う猫に育ってしまうケースも少なくありません。

触れ合いを通して猫と楽しくスキンシップを取りたいときは、ぜひ猫の目線に立ちながら、気持ちを考えていきましょうね。