2017年12月5日更新

【獣医師が解説】ゴールデンハムスターの飼い方!

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ゴールデンハムスターはおっとりした動きと、まるい体形で人気のあるハムスターです。

性格がおとなしく、ひどく驚かない限り噛みつくこともほとんどなく飼いやすいことが特徴です。

実際に飼うときには何に気を付けて飼えばよいのでしょうか?

ゴールデンハムスターの飼いかたのポイントを紹介します。

 

ゴールデンハムスターとは

ゴールデンハムスターの特徴

人に馴れ、おとなしく、穏やかな性格をしているため飼いやすいのが特徴です。

大きさ

ゴールデンハムスターの平均的な大きさは以下のようになっています。

頭胴長 体重
オス 15~17㎝ 90~150g
メス 14~16㎝ 80~140g

ゴールデンハムスターの一般的な色は以下のようになっています。

  • ノーマル
  • キンクマ(クリーム)
  • ホワイト
  • ブラック
  • ドミナントスポット(白黒ぶち)
  • 三毛

など約30種類

ジャンガリアンに比べて毛色が豊富なうえ、長毛種もいます。

習性

基本的に温和な性格ですが、人を噛むことはほぼありません。

しかし、縄張り意識が強いので2匹以上を同じケージで飼育すると喧嘩になります。

単独飼育をお勧めします。ゴールデンハムスターは野生下でも単独行動で群れで生活しません。

穴を掘ることが非常にうまく、巣は地下を掘り巧みに作る生活をしていましたので飼育下でも床材は深めに入れたほうがよいです。

餌は頬袋に入れて巣穴に持ち帰り貯蔵します。

この頬袋は空気をためて浮き袋の代わりにすることもあり、野生では雨季に水たまりなどに偶然落下してしまった時には頬袋を膨らまし短時間なら泳ぐことが確認されています。

寒冷期には活動を休止し、約5度の低温環境では冬眠します。

低温以外に短日、食物不足、水の欠乏も二次的な冬眠を発生させます。

寿命

ゴールデンハムスターの寿命は約2年半と言われています。

ゴールデンハムスターの飼育の仕方

必要なグッズ

ゴールデンハムスターを飼うときに必要なグッズは以下のようになっています。

参考にしてくださいね。

  • ケージ(水槽・金網・衣装ケース)
  • 床敷
  • 巣箱
  • トイレ
  • 回し車
  • 給水器
  • 餌箱

ゴールデンハムスターの住環境を作る

ゴールデンハムスターを飼う時には、水槽や衣装箱のようなものか、金網のようなものが一般的です。

それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

水槽や衣装箱のメリット・デメリット

メリット 通気性がよく、湿度がこもりにくい
デメリット 隙間に足を挟み骨折したり、金網をかじることで不正咬合を起こしやすい

金網のメリット・デメリット

メリット 金網の間や隙間に足を挟んだり、金網をかじって歯並びが悪くなるなどの問題が防げます
デメリット 換気が悪いため、湿度が高くなります。まめに掃除をしないとアンモニアがこもります。

床材

床材にマツやシラカバなどの木材を原料としたチップや紙製のチップがあります。

木材の場合はアレルギーを起こす場合もありますので体質合ったものを選びましょう。

紙製の場合は水分を吸収するタイプのものだと陰部や肛門に付着してしまう場合がありますので選ぶときによく確認しましょう。

全種類に共通で注意したいのがホコリです。

床材を掘ってもぐったりしますので、ホコリのたちやすいものの場合目に入り目やにの原因になります。

開封してみないとわかりませんが、ホコリには十分注意しましょう。

シュレッダーにかけた紙も利用できますが、吸水力がそれほど強くないのでこまめに取り換えが必要です。

回し車

隙間の空いているタイプの回し車は隙間に足を挟んだままで回ってしまうと骨折します。

隙間のないタイプのものを選んでください。

巣箱

木製やプラスチックなど様々な種類がありますが、大きすぎないものを選びましょう。

歯が丈夫でかじりますので木製はすぐ使えなくなる可能性が高いです。

また、高さがあるものはよじ登ってケージから脱走したり、金網タイプのものだと天井の金網にぶら下がって落下してしまいます。

思わぬケガをすることがありますので高さにも注意してください。

トイレ

トイレは入りやすくカバーがついているタイプが良いでしょう。

砂を入れておくとトイレと認識してくれるようです。

ケージの真ん中に排泄することはまずありませんので、四隅に設置してください。

かじり木

かじり木にもさまざまな種類がありますが、できるだけ硬いものが良いでしょう。

金網に取り付けたり、天井から下げたり、床に転がして置いたりしてペットの好みを確認してみてください。

温度管理

ハムスターの最適温度は20~26度、湿度は40~60%です。

ケージの中にカイロやペットヒーターを入れるとかじり危険です。

カイロを使用するときには専用のケースに入れ、ペットヒーターはケージの下に入れるなどしてください。

水を飲む道具

水は給水器で上げてください。

床材をかき分け穴を掘るので床に水を入れた容器を置くとひっくり返り床が濡れてしまいます。

ジャンガリアンに比べたら体格が大きく歯も丈夫なので、ケージを水槽にする場合は丈夫なものを選んでください。

水槽内に給水器を設置するようになるので水をためる容器の部分をかじり穴を開けることが多々あります。

水がこぼれてしまい体調不良の原因になってしまいます。

給水器の先端にボールが入っていますが劣化するとボールが動かなくなり水が出なくなってしまうので時々確認しましょう。

ゴールデンハムスターの食生活

フードの選び方

フードはペレットをお勧めします。

ひまわりの種も好物でよく食べますが、脂肪分が多く将来的に肝臓を傷めてしまうことがあります。

ペレットは、総合栄養食でハムスターに必要な栄養素が最適バランスで含まれています。

ひまわりはおやつとして1日に2粒程度にしましょう。

水のあげかた

水は給水器で与えます。

床に置くタイプのものでも安定していればひっくり返してしまう可能性が低くなります。しかし

床材が入ってしまったり何かと不潔になりやすいので避けたほうがよいでしょう。

給水器の飲み口の部分にはボールが入っていますが、このボールが動かないと水が出ません。

水の減り方が少ないときには動くか確認しましょう。

フード以外に与えた方がいい物

  • ニンジン
  • ブロッコリー
  • カボチャ
  • 小松菜など
  • ミルワーム
  • 卵黄
  • 煮干

など

おやつのようなもの

  • ひまわりの種(1日に2粒まで)
  • くるみ
  • アーモンド(無塩)

など
脂肪肝など肝臓に影響を与えますので、くれぐれもあげすぎには注意してください。

ゴールデンハムスターのお手入れ

換毛期

ハムスターの換毛期は「冬になる前」「夏になる前」です。

毛の色が変わったり、部分的に薄かったり短かったりします。

砂浴び(水浴び)

ハムスターはもともと砂漠に生息していますので、水浴びをする習慣がありません。

無理に水浴びをさせないようにしてください。

体に付着した汚れなどは砂浴びできれいにします。

ほかにも砂浴びする理由があり、体に付着した外部寄生虫を駆除する働きもあります。

爪の手入れ

爪は削れる機会があれば伸びて長くなることはありませんが、飼育環境下では長くなり歩行の邪魔になることがあります。

爪は「ニッパー」「はさみ型のつめきり」を利用すると楽に切ることができます。

切る予定の爪の部分をニッパーまたははさみ型の爪きりでいったんはさんで切る部位を固定してから切りましょう。

急に動かれてしまったときに指を間違えて切り落としてしまうことがあります。

爪が小さく見にくいので難しい場合は動物病院で切ってもらいましょう。

ケース、ケージの掃除

掃除は基本的に毎日行います。

掃除は環境を清潔にするだけではなく、糞の量や大きさ、性状を確認することができます。

食欲がなくなると、糞の数が減り、小さくなります。

ゴールデンハムスターとのコミュニケーション

生活時間に接する

ハムスターは夜行性ですので、夜活発に活動してえさを探します。

昼間はハムスターにとって睡眠時間です。急に触ると驚かせてしまったり睡眠不足になってしまいます。

昼間は静かに寝ることができる環境を整え、夜間動き出したタイミングで接するようにしましょう。

触り方の注意

ゴールデンハムスターは攻撃性が低いですが、上からつかもうとすると驚き・こわがり・噛み付こうとする個体もいます。

基本的にすくい上げるような感じで触ると大丈夫です。

昼間の注意点

ハムスターは夜行性です。昼間は寝ていますので、睡眠の邪魔になるような音や振動をできるだけ避けたほうがよいです。

しかし、人は昼活動しますのでどうしても音が出ます。

昼はできるだけ薄暗く静かな環境ですごさせるようにしましょう。

 

ゴールデンハムスターの飼育の注意点

多頭飼育がよいか?単頭飼育がよいか?

ゴールデンハムスターは基本的に単独飼育をお勧めします。

雌同士は2頭までの複数飼いは可能な場合もありますが、雄は単独飼育のほうが安全です。

複数飼育している場合は怪我をしているハムスターがいないかの確認は必ず毎日行ってください。

怪我をしているハムスターは絶対に単独飼育に変更してください。

ゴールデンハムスターがこんな症状だったら

気をつけたい症状一覧

ゴールデンハムスターがこんな症状だったら獣医師に診断してもらいましょう。

  • 目やにが出る
  • 体の一部をよく掻く
  • やせてきた
  • 糞が小さい
  • 糞がやわらかい
  • おしりが濡れている
  • やせてきた
  • 体の一部が膨らんでいる、できものがある
  • おしりから何か出ている
  • 食べにくそうにする
  • 口から何か出ている

食べさせてはいけないもの

ゴールデンハムスターに食べさせてはいけないものです。参考にしてくださいね。

  • ビスケットなどの炭水化物を使ったおやつ類は消化不良の原因になりますのであげないようにしましょう
  • ネギ類やにんにくは絶対にあげてはいけません
  • チョコレート
  • 水分の多い野菜や果物

など

脱走

脱走させないためにはケージのふたをきちんと閉めることや、かじって壊されるような素材はケージとして選ばないことがまず大事です。

足ががりがあれば登りますのでケージ内に登ったときにケージの淵に手が届くような箱などは置かないほうがよいです。

ハムスターのケージのある部屋のドアは絶対に開放したままにしないことも大切です。

部屋の中で脱走したならば必ずその部屋の中にいますが、ドアが開いていれば廊下や別の部屋に行ってしまい探すのが困難になります。

また、狭いところに入り込む習性がありますので家具の下の隙間や家具と家具の隙間は塞ぎましょう。

探すときには狭い場所、暗い場所を探すほうが見つかる確立は高くなります。

室内で行方不明になった場合はそこにしかいませんから集中的に探しましょう。

ほかの場所にいった可能性が高い場合はえさを夜間置き、なくなるかどうかを確認するのも大切です。

獣医さんへの選び方

ハムスターの診察をしていない獣医師もいます。

連れて行く前に必ず電話をし診察可能かどうかの確認を取りましょう。

繁殖

ハムスターは生後1ヵ月半で繁殖可能になります。

しかも妊娠期間が16~18日なので交尾後半月過ぎで出産します。

離乳は生後約3週間、繁殖可能になるのは生後7週間前後です。

ハムスターはこのように出産できるようになるまでの期間が短く、子供の数が多いので油断するとあっという間に増えてしまいます。

子育てに向かない環境になると共食いが起こりますので、極力複数飼いをしないようにしましょう。

まとめ

ハムスターの生活環境・食生活や習性をしっかり理解し最適な環境をととのえてあげましょう。

寿命が2年と短く食事の内容や環境で体調が大きく左右されます。

病気になっても治療が難しい面もあるハムスター。

健康な毎日を過ごせるように注意し気になることがあれば早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。

 
 

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