2017年12月7日更新

【獣医師が解説】ジャンガリアンハムスターの飼い方。

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小さくて愛らしいジャンガリアンハムスター。

子供たちに大人気です。ペットショップにもたくさんのハムスター用のグッズがあり、どれを選んだらよいのか迷います。

実際に飼うときには何に気を付けて飼えばよいのでしょうか?ジャンガリアンハムスターの飼いかたのポイントを紹介します。

 

ジャンガリアンハムスターとは

小さな手足、ずんぐりした体型でふわふわ・もこもこした毛をお手入れする姿が非常にかわいらしいジャンガリアンハムスター。

飼育に手がかからず人気があります。

昼間はもぐって寝ていることが多いですが、夜行性なので夜になると活発に動きます。

頬袋があり中に餌をため込んで巣に持ち帰るなど、犬や猫には見られない特徴的な生活スタイルをとります。

ジャンガリアンハムスターの特徴

大きさ

頭胴長 体重
オス 7~12㎝ 35~45g
メス 6~11㎝ 30~40g

  • ノーマル
  • サファイア
  • パール
  • プディング
  • パイド

など
人に慣れやすく初心者でも飼いやすい種類です。

習性

基本的に温和な性格ですが、警戒したり興奮したりすると「キーキー」「チッチ」と声を出し威嚇します。

さらに興奮すると仰向けの姿勢で切歯を見せて「ギーギー」と甲高い声をあげます。

ハムスターは夜行性で、明け方と夕方に餌を探すために活動します。

活動量は意外に多く、一日に7~13時間歩行し、移動距離は11.5~21.1㎞にも及びます。

熟睡するとなかなか覚醒しないのも特徴です。

餌は頬袋に入れて巣穴に持ち帰り貯蔵します。

巣は地下を掘り巧みに作ります。寒冷期には活動を休止し、約5度の低温環境では冬眠します。

低温以外に短日、食物不足、水の欠乏も二次的な冬眠を発生させます。

寿命

平均寿命は約2年です。

ジャンガリアンハムスターの飼育の仕方

必要なグッズ

ジャンガリアンハムスターの飼育に必要なグッズは次のようになっています。

  • ケージ(水槽・金網・衣装ケース)
  • 床敷
  • 巣箱
  • トイレ
  • 回し車
  • 給水器
  • 餌箱

ジャンガリアンハムスターの住環境を作る

ケージには水槽と金網があります。また衣装箱もケージとして使用できます。

水槽、衣装箱

メリット 金網の間や隙間に足を挟んだり、金網をかじって歯並びが悪くなるなどの問題が防げます
デメリット 換気が悪いため、湿度が高くなります。まめに掃除をしないとアンモニアがこもります。

床材の種類

床材にマツやシラカバなどの木材を原料としたチップや紙製のチップがあります。

木材の場合はアレルギーを起こす場合もありますので体質合ったものを選びましょう。

紙製の場合は水分を吸収するタイプのものだと、陰部や肛門に付着してしまう場合があります。

選ぶときによく確認しましょう。

全種類に共通で注意したいのがホコリです。

床材を掘ってもぐったりしますので、ホコリのたちやすいものの場合目に入り目やにの原因になります。

開封してみないとわかりませんが、ホコリには十分注意しましょう。

シュレッダーにかけた紙も利用できますが、吸水力がそれほど強くないのでこまめに取り換えが必要です。

回し車

隙間の空いているタイプの回し車は、隙間に足を挟んだままで回ってしまうと骨折します。

隙間のないタイプのものを選んでください。

巣箱

木製やプラスチックなど様々な種類がありますが、大きすぎないものを選びましょう。

高さがあるものはよじ登ってケージから脱走したり、金網タイプのものだと天井の金網にぶら下がって落下することもあります。

思わぬケガをすることがありますので、高さにも注意してください。

トイレ

トイレは入りやすくカバーがついているタイプが良いでしょう。

砂を入れておくとトイレと認識してくれるようです。

ケージの真ん中に排泄することはまずありませんので、四隅に設置してください。

かじり木

かじり木にもさまざまな種類がありますが、できるだけ硬いものが良いでしょう。

金網に取り付けたり、天井から下げたり、床に転がして置いたりしてペットの好みを確認してみてください。

温度管理

ハムスターの最適温度は20~26度、湿度は40~60%です。

ケージの中にカイロやペットヒーターを入れるとかじり危険なです。

カイロを使用するときには専用のケースに入れ、ペットヒーターはケージの下に入れるなどしてください。

水を飲む道具

お皿に入れるとこぼしケージ内が水浸しになることもあります。

給水器を設置することをお勧めします。

給水器の飲み口の部分をかじってしまいボロボロにしたり、緩くなって水漏れすることもあります。

水の減りが早い場合は劣化していないか確認してください。

ジャンガリアンハムスターの食生活

フードの選び方

ペレットは総合栄養食でバランスが取れているので最も適したフードです。

穀類や種子類のほうが嗜好性が高く、ペレットと一緒にあげると種子類を最も好みます。

しかし種子は高脂肪なので肝臓を傷める可能性が高くなりますので自由に食べさせないほうがよいでしょう。

たんぱく質も必要ですので卵黄や塩分が高くない煮干、ミルワームなどを与えます。

水のあげかた

水は給水器で与えます。

床に置くタイプのものでも、安定していればひっくり返してしまう可能性が低くなります。

しかし床材が入ってしまったり何かと不潔になりやすいので、避けたほうがよいでしょう。

給水器の飲み口の部分にはボールが入っていますが、このボールが動かないと水が出ません。

水の減り方が少ないときには動くか確認しましょう。

フード以外に与えた方がいい物

  • ニンジン
  • ブロッコリー
  • カボチャ
  • 小松菜など
  • ミルワーム、卵黄、煮干など

おやつ

おやつは脂肪肝など肝臓に影響を与えますので、くれぐれもあげすぎには注意してください。

  • ひまわりの種(1日に2粒まで)
  • くるみ、アーモンド(無塩)など

ジャンガリアンハムスターのお手入れ

換毛期

ハムスターの換毛期は「冬になる前」「夏になる前」です。

毛の色が変わったり、部分的に薄かったり短かったりします。

砂浴び

ハムスターはもともと砂漠に生息していますので、水浴びをする習慣がありません。

無理に水浴びをさせないようにしてください。

体に付着した汚れなどは砂浴びできれいにします。

ほかにも砂浴びする理由があり、体に付着した外部寄生虫を駆除する働きもあります。

爪の手入れ

爪は削れる機会があれば伸びて長くなることはありませんが、飼育環境下では長くなり歩行の邪魔になることがあります。

爪は「ニッパー」「はさみ型のつめきり」を利用すると楽に切ることができます。

切る予定の爪の部分をニッパーまたははさみ型の爪きりでいったんはさんで切る部位を固定してから切りましょう。

急に動かれてしまったときに指を間違えて切り落としてしまうことがあります。

ケース、ケージの掃除

掃除は基本的に毎日行います。

掃除は環境を清潔にするだけではなく、糞の量や大きさ、性状を確認することができます。

食欲がなくなると、糞の数が減り、小さくなります。

ジャンガリアンハムスターとのコミュニケーション

生活時間に接する

ハムスターは夜行性ですので、夜活発に活動してえさを探します。

昼間はハムスターにとって睡眠時間です。

触り方の注意

上からつかもうあんらっぷとすると驚き・こわがり・噛み付こうとする個体もいます。

基本的にすくい上げるような感じで触ると大丈夫です。

攻撃性の強い固体の場合はサランラップやトイレットペーパーの芯やコップですくうを目の前に出すともぐりこんできます。

昼間の注意点

ハムスターは夜行性です。昼間は寝ていますので、睡眠の邪魔になるような音や振動をできるだけ避けたほうがよいです。

しかし、人は昼活動しますのでどうしても音が出ます。昼はできるだけ薄暗く静かな環境ですごさせるようにしましょう。

 

ジャンガリアンハムスターの飼育の注意点

多頭飼育がよいか?単頭飼育がよいか?

ジャンガリアンハムスターは基本的に単独飼育をお勧めします。

特に雌は気が荒くほかのハムスターに対して攻撃的です。

複数飼育している場合は怪我をしているハムスターがいないかの確認は必ず毎日行ってください。

怪我をしているハムスターは絶対に単独飼育に変更してください。

気をつけたい症状一覧

  • 目やにが出る
  • 体の一部をよく掻く
  • やせてきた
  • 糞が小さい
  • 糞がやわらかい
  • おしりが濡れている
  • やせてきた
  • 体の一部が膨らんでいる、できものがある
  • おしりから何か出ている
  • 食べにくそうにする
  • 口から何か出ている

食べさせてはいけないもの

ジャンガリアンハムスターには以下のようなものは、与えないようにしましょう。

  • ビスケットなどの炭水化物を使ったおやつ類は消化不良の原因になりますのであげないようにしましょう
  • ネギ類やにんにくは絶対にあげてはいけません
  • チョコレート
  • 水分の多い野菜や果物

など

脱走

脱走させないためにはケージのふたをきちんと閉めることや、かじって壊されるような素材はケージとして選ばないことがまず大事です。

足ががりがあれば登りますのでケージ内に登ったときにケージの淵に手が届くような箱などは置かないほうがよいです。

ハムスターのケージのある部屋のドアは絶対に開放したままにしないことも大切です。

部屋の中で脱走したならば必ずその部屋の中にいますが、ドアが開いていれば廊下や別の部屋に行ってしまい探すのが困難になります。

また、狭いところに入り込む習性がありますので家具の下の隙間や家具と家具の隙間は塞ぎましょう。

探すときには狭い場所、暗い場所を探すほうが見つかる確立は高くなります。

室内で行方不明になった場合はそこにしかいませんから集中的に探しましょう。

ほかの場所にいった可能性が高い場合はえさを夜間置き、なくなるかどうかを確認するのも大切です。

獣医さんの選び方

ハムスターの診察をしていない獣医師もいます。

連れて行く前に必ず電話をし診察可能かどうかの確認を取りましょう。

繁殖

ハムスターは生後1ヵ月半で繁殖可能になります。

しかも妊娠期間が21日なので交尾後半月過ぎで出産し、生後20日で離乳します。

ハムスターはこのように出産できるようになるまでの期間が短く、子供の数が多いので油断するとあっという間に増えてしまいます。

子育てに向かない環境になると共食いが起こりますので、極力複数飼いをしないようにしましょう。

まとめ

ハムスターの生活環境・食生活や習性をしっかり理解し最適な環境をととのえてあげましょう。

寿命が2年と短く食事の内容や環境で体調が大きく左右されます。

病気になっても治療が難しい面もあるハムスター。

健康な毎日を過ごせるように注意し気になることがあれば早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。