2017年12月4日更新

自作も可能!猫用エリザベスカラーの使い方と注意点

NEKOCLIP



ペットシッター、愛玩動物飼養管理士2級

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。

 

避妊手術やケガなどで、エリザベスカラーをつけなければならないことがあります。

でも多くの猫はカラーが苦手。動物病院でつける硬いプラスチック製のものが一般的ですが、最近は種類も増え、自作する人も。

できるだけ猫に不快な思いをさせないためにも、エリザベスカラーはどのように使用するべきでしょうか。

 

エリザベスカラーはつけないとダメ?

エリザベスカラーは、手術の傷口やケガなどを猫が舐めないようにするための道具です。

舐めるくらいいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、猫の舌は肉を骨からこそぎ落とすことができるくらいトゲが密集していて、舐めれば傷口を悪化させ、時には手術後の縫合糸を取ってしまうこともあります。

なにより、細菌だらけの口で舐めるのは衛生上良くありません。

装着を嫌がる猫が多いとは思いますが、少なくとも獣医師が指示した日数だけは着けておく必要があります。

猫がパニックをおこしたり、暴れたりする場合は獣医師に猫の性格を考慮してもらえるよう相談すれば、必要最低限の着用期間を教えてくれるでしょう。

エリザベスカラーのメリット

  • サイズがきちんと合ってしっかり装着できてさえいれば、ほぼ確実に猫が傷を舐めるのを防ぐことができる
  • プラスチック製であれば、丈夫で長持ち

 

エリザベスカラーのデメリット

  • 着け心地が良くない
  • 視界をさえぎる
  • 生活がしづらくなる(物にぶつかりやすい、トイレの入り口に入れない、お皿に口が届かない、狭い場所に行けないなど)
  • グルーミングができなくなる
  • 同居猫がいれば、慣れるまで不審がられる

エリザベスカラーは、猫にとってデメリットが多いのも事実ですが、それでも傷口を保護するためにはつけなければなりません。

しかし、デメリットを軽減するために、飼い主さんができることがあります。

デメリットを軽減するには

  • ものにぶつかる衝撃をソフトにするため、柔らかい素材のものを自作するか、購入する
  • 視界を確保するために透明素材のものを購入する
  • 大きすぎる場合は、傷口を舐めない程度にカットする
  • 通路を広くし、邪魔なものを片づける
  • 食器や水入れの高さをや大きさを変え、食べやすくする
  • フード付きトイレであれば、フードをはずす
  • ブラッシングをまめに行う

エリザベスカラー使用時の注意点

使用してしばらくは、嫌がって暴れたり、壁にぶつかってケガをしないよう、見張っている必要があります。

また、最初はストレスで食欲が落ちてしまう猫もいますので、しっかり食べているか、水を飲んでいるかを確認しましょう。

ちなみに、見張っていれば食事の時はカラーをはずしてあげてもかまいません。

食べている間は傷口を舐めないからです。ただし次に装着するのを嫌がるかもしれませんので、愛猫の性格によって判断してください。

自作するときの注意点

エリザベスカラーは自分で作ることもできます。

カップ麺の容器に穴をあけただけでもカラーになりますが、かなり注意して穴のサイズを決めないと、スポッと簡単に抜けてしまいます。

おすすめなのは、微調整できるよう面ファスナーなどで留めるタイプです。

猫にとってはプラスチック素材のものよりも、柔らかい素材のほうが着け心地がよいでしょう。

パラボラ型ではなく、クッションドーナツ型にしてみてもよいでしょう。

いずれにせよ、次の点に注意してつくるようにしてください。

  • 首から抜けないよう、サイズはぴったり合うものを。緩くてもきつくてもダメです
  • 長期間使用する場合は太ったり痩せたりすることもあるので、サイズ調整できるようにする
  • 確実に舐めないサイズでつくる(猫は体が柔らかいので小さいと傷口に届いてしまう)
  • なるべく視界が確保できるようにする
  • 首回りなど、体に当たる場所がこすれて傷つかないように、柔らかい素材で包む
  • 実際に使用する前に、飼い主が見ているところで何度か試し、猫の安全性を確かめる(猫が傷ついていないか、寝るときに息苦しくなっていないか、食事ができるかなど)

まとめ

病院で手術をしたり、治療を受け、猫はただでさえストレスを感じているのに、さらにエリザベスカラーを着けるのは見ていて可哀そうですよね。

愛猫がエリザベスカラーの装着にどんな反応を示すか知っておくとよいですし、万一のときのため、1つくらい家に常備して慣らしておいいてもよいでしょう。

どうしても猫が嫌がる場合は、術後服を試してもよいかもしれません。

 

 
 

関連カテゴリ