2017年12月1日更新

猫好きなら一度は行きたい!【猫が神様!】のお寺と神社

ペット生活

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編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

神社やお寺にはよく動物が祭られています。

一番、有名なのはお稲荷さんのキツネですが、そのほかにも猿や鳩など、さまざまな動物が祀られています。

そんな中でも最近、人気なのが猫を祀った神社やお寺。

「え~?猫が神様?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、人間の役に立つことも多いかった猫は人々に感謝される存在でもあったのです。

猫ブームの影響もあって訪れる人が年々増えてきている猫神社、猫寺ですが、最近では外国人観光客にも人気を呼んでいるようです。

そこで、今回は猫に縁のある神社やお寺を探してみました。

近くに寄ったらぜひ、立ち寄ってみてくださいね。

 

意外にもたくさんあった!東京近郊の猫神社&猫寺

猫は古くから人間の生活に溶け込み、人間と共生してきました。江戸時代は特に猫が身近で浮世絵にも登場していました。

怖い化け猫が登場したのもある意味、猫との深い関係が影響しているのではないでしょうか。

そんな江戸時代の猫との深い縁が影響してか、東京には猫を祀った猫神社や猫寺がたくさんあります。

【自性院】~東京都・新宿

自性院は弘法大師空海が日光山にお参りする途中で観音様を供養したことに始まる由緒ある真言宗のお寺。

地蔵堂に猫地蔵が祀られていることから猫寺としても知られています。

自性院が猫地蔵を祀るようになったきっかけは、室町時代、太田道灌が生きていた頃に遡ります。

1477年、太田道灌と豊島左衛門尉が合戦した「江古田・沼袋の戦い」の際、道に迷った太田道灌を一匹の黒猫が道案内して自性院に導き、危機を救いました。

猫に感謝した道灌は、猫の死後、このお寺に猫地蔵を作って奉納したのです。

その後、江戸時代(明和4年)には、牛込神楽坂に住む鮱屋弥平という人が、貞女として知られた金坂八郎治の亡き妻のために猫のお面の地蔵を自性院に奉納。

太田道灌縁の猫地蔵とともに秘仏として扱われています。

2つの猫地蔵は年に一度、2月3日の節分の会にしか見ることができないため、この日は猫地蔵を拝むために大勢の参拝客がお寺を訪れます。

また、毎年2月には猫地蔵まつりも開催され、こちらも人気を呼んでいます。

  • 名称:自性院 無量寺
  • 住所:東京都新宿区西落合1-11-23

【今戸神社】~東京都・浅草

今戸神社は1063年、後冷泉天皇の時代に創建された由緒ある神社。

日本神話に登場する伊弉諾神(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀っています。

昭和12年に白山神社と合祀されて現在の今戸神社となりました。

七福神のひとり、福禄寿を祀っていることから江戸時代には七福神めぐりでにぎわった神社ですが、猫との縁もその江戸時代に始まりました。

近所に住んでいたある老婆は猫を可愛がっていましたが、生活苦から猫を手放さざるを得なくなりました。

そんな時、夢に猫が現れ「自分の姿を今戸焼で作ればご利益がある」と伝えたのだそう。

老婆が猫の焼き物を作って参道で売り出したところ、評判となって猫を手放さなくて良くなったのだそうです。

そんな言い伝えからこのお寺は招き猫発祥の地とされるようになりました。

通常、招き猫は左手を高くあげて「金運招福」を願うものがほとんどですが、今戸神社の招き猫は右手を挙げて「良縁」を招くとされ、縁結びにもご利益があると人気です。

また、境内にあるペアの招き猫の石像は「ナギくん」「ナミちゃん」と名付けられ、心を込めて撫でたあとに写真を撮って携帯の待ち受け画面にして毎日祈ると願い事がかなうという謂れもあります。

猫の絵の入った丸い絵馬、猫のお守りなどもおみやげとして人気があり、猫好きなら一度は訪れたいスポットです。

  • 名称:今戸神社
  • 住所:東京都台東区今戸1-5-22
  • 電話:03-3872-2703

 

【三光稲荷神社】~東京都・日本橋

三光稲荷は1603年、現在の堀留に住んでいた絹布問屋田原屋村越庄左衛門と、木綿問屋建石三蔵が海岸を埋め立てて地主となった際に、その土地を守ってもらうために立てた神社だと言われています。

参道の入口には狛犬が鎮座していますが、こじんまりとした境内に進むと招き猫を祀った小さな棚があります。

実は、この神社、猫族の守護神として知られていて、飼い猫が行方不明になった時に祈願すればいなくなった猫が見つかる・・・という言い伝えがあるのです。

棚に並べられた招き猫は、この神社に祈願して行方不明になった猫が見つかった飼い主さんが奉納したものなのだそう。

猫のグッズなどが売られているわけではありませんが、猫を守ってくれる猫にとっては霊験あらたかな神社なのです。

  • 名称:三光稲荷神社
  • 住所:東京都日本橋堀留町2-1-13

【美喜井稲荷】~東京都・赤坂

赤坂で有名なお菓子の老舗「虎屋」本店の近くにあるのが美喜井稲荷。

大きなビルの間に挟まれて気をつけないと通り過ぎてしまうような小さな神社ですが、この神社は実は猫に縁の深い神社として知られています。

何でも、猫のおかげで命を救われた人が火事で亡くなった猫を祀ったのが始まりなのだそうで、敷地内には猫の石像があります。

お稲荷さんは普通、お狐様を祀る神社ですが、ここでは猫が祀られているのにはそんな理由があったのですね。

猫の木彫りも一見の価値ありです。

この神社の守護神は京都の比叡山に由来する神様ですが、なぜかお参りする際にタコを食べてはいけないという決まりがあるそうです。

  • 名称:美喜井稲荷
  • 住所:東京都赤坂4-9-19

【豪徳寺】~東京都・世田谷区

井伊直弼のお墓があることでも知られる豪徳寺は1480年(文明12年)に創建された曹洞宗のお寺です。

招き猫の発祥にはさまざまな説がありますが、そのひとつが豪徳寺発祥の説。

お寺の近くを通り掛かった井伊直孝がお寺の白猫「たま」に連られてこの寺に導かれ、和尚さんの談話を聞いていたところ、いきなり天気が崩れて雷雨に。

「たま」のおかげで雨に濡れずに済んだことを喜んだ直孝は豪徳寺を井伊家の菩提寺にしたのだそうです。

このことがきっかけで招き猫が作られるようになり、豪徳寺は猫寺として知られるようになりました。

ここは招き猫が有名ですが、実は三重塔に猫の彫り物があったり、石彫りの置物があったりなど、あちらこちらにいる猫の姿があり、猫探しするのも楽しみのひとつです。

一般的な招き猫は「招福金運」を願うものが多いため、小判を抱えていることが多いのですが、豪徳寺で売られている招き猫は鈴をつけただけのシンプルな姿が特徴。

この招き猫を購入し、願い事が叶ったらお寺に奉納するのが習わしと言われ、お寺の裏手には願い事が叶った人が奉納した何百体もの招き猫が置かれています。

最近では猫寺であることが知られるようになり、海外からの観光客も増えています。

ちなみに豪徳寺では招き猫のことを「まねぎねこ」と呼ぶのだそうですよ。

  • 名称:豪徳寺
  • 住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
  • 電話番号:03-3426-1437
  • 拝観時間:6:00~17:00

【阿豆佐味天神社】~東京都・立川

阿豆佐味天神社(「あずさみじんじゃ」と読みます)は1629年に創建された神社。

境内には9つの神社がありますが、その中のひとつ「蚕影神社」に祀られている金色姫命は養蚕の神様です。

立川は今でこそ大きな街になりにぎわっていますが、当時は養蚕が盛んで養蚕農家がたくさんあったため、養蚕の神様が崇められたようです。

猫は、養蚕に被害を与えるネズミを捕る益獣だったため、この神社で一緒に祀られるようになりました。

この神社はいなくなった猫を返してくれる神社としても知られています。

有名なのは、ジャズピアニストの山下洋輔さんが家出して17日間戻って来なかった猫が見つかるように祈願したところ、次の日に帰ってきたという逸話です。

「猫返し神社」という名前もこのエピソードを雑誌のエッセイとして投稿した山下さんの命名によるもの。

猫が帰ってきたことに感謝した山下さんは「越天楽」を録音して奉納したと言いますから、ご利益は本物のようです。

また、猫絵馬や猫守りは猫好きの間では知られた存在。境内には「ただいま猫」という石像もあり、リアルな愛嬌ある姿が人気を呼んでいます。

  • 名称:阿豆佐味天神社
  • 住所:東京都立川市砂川町4-1-1
  • 電話:042-536-3215
  • 拝観時間:夏季/6時~16:50(最終入場16:30)、冬季/7時~16:30(最終入場16:00)/li>
  • *猫絵馬や猫守りは10:00~12:00、13:00~15:30のみ受け付け。詳しくはお問い合わせください。

【住吉神社】~東京都・青梅

青梅駅から5分ぐらいのところにある神社。

大阪にある住吉神社の総本山は商売繁盛を祈願する神社として知られていて、毎月最初の辰の日にお参りする「初辰参り」が有名です。

「初辰参り」をして住吉神社の末社である楠玉神社の露店で招き猫「初辰猫」を購入し神棚にお供えすると、商売繁盛にご利益があるという謂れから「初辰猫」が人気に。

月1回、4年掛けて48体の「初辰猫」を集めると「48辰=始終発達」になって大願が成就すると言われ、月1度のお参りを習慣にする人も多かったようです。

総本山の影響もあって、青梅の住吉神社の鳥居のそばには猫の神様「阿於芽猫(あおめねこ)祖神」が祀られていますが、この猫は総本山で配られる初辰猫の兄弟だという説があり、こちらも商売繁盛にご利益があると言われています。

「阿於芽猫祖神」のほかにも猫の姿をした「大黒天猫」や「恵比寿猫」もいて、猫好きたちに人気です。

  • 名称:住吉神社
  • 住所:東京都青梅市住江町12
  • 電話:0428-22-2747

関東以外の猫ファンにはこちら! 全国有名【猫神社・猫寺】

今回は東京を中心に猫神社、猫寺をご紹介しましたが、猫にまつわる神社やお寺は日本中にあります。

ここでは、関東以外にお住まいの方のために全国でも有名な猫神社、猫寺の一部をご紹介しましょう。

【南部神社】~新潟県・長岡市

南部神社は、源平合戦で戦った熊野水軍の総領がここに逃れてきたという説があるなど、歴史上のさまざまな逸話に登場する由緒ある神社です。

新潟県長岡市は、周囲を山に囲まれた気候が養蚕に向いていたため、古くから養蚕が盛んでした。

養蚕の盛んなほかのエリアと同様、長岡市でも猫は繭を齧るネズミを駆除してくれる大切な存在でした。

そんなことから南部神社にも猫の神様が祀られています。

このことから南部神社は猫又権現(猫又とは年老いた猫の妖怪)とも呼ばれています。

ここには狛犬ならぬ狛猫がいて、来る人に目を光らせているのもユニーク。

猫が描かれた護符があるのも南部神社ならではです。

猫とは関係ありませんが、毎年5月8日に行われる「百八灯」は夜の暗がりの中、参拝者が奉納する数千本のろうそくが灯されるご供養で、その厳かで幽玄な世界も一見の価値ありです。

  • 名称:南部神社
  • 住所:新潟県長岡市森上

【猫神社】~宮城県・田代島

宮城県の牡鹿半島沖に浮かぶ小さな島「田代島」は住民より猫が多い島として猫好きには知られた観光スポットですが、この島にも猫神社があります。

田代島ではその昔、養蚕が盛んに行われていて、繭をネズミから守るためにたくさんの猫が飼われていました。

また、この島ではマグロ漁業も盛んだったため、魚の残りを食べに猫が集まるようになり、猫は人々の生活に馴染んでいました。

猫の仕草を見て天候を予測する習慣もあったようで、猫は大切なパートナーでもあったのです。

この島で猫が神様として崇められるようになったきっかけは、漁の仕事をしている最中に誤って可愛がっている猫を死なせてしまった漁師の網元が猫を大切に葬ったことだと言われています。

猫を供養する心が伝わったのか、その後の漁では大漁が続き、海難事故もなくなったため、猫は神様として崇められるようになったのだそう。

現在の猫神社には猫の神様「美與利大明神」が祀られていて大漁の守護神となっています。

  • 名称:田代島 猫神社
  • 住所:宮城県石巻市田代浜字仁斗田
  • 拝観時間:

【壇王法林寺】~京都府・左京区

古の都、京都にも猫を祀るお寺「壇王法林寺」があります。

このお寺には夜を守り、火災や盗難から家を守ってくれる「主夜神尊」という神様が祀られていますが、そのお使いとして一緒に祀られているのが黒猫なのです。

このお寺にはこの黒猫にあやかった黒い招き猫もあり、江戸時代中期から「主夜神尊」の名を刻んだ招き猫として人気を呼んでいます。

招き猫を包む紙には「日本最古の招き猫伝説の寺」とあり、お寺に関係する招き猫としては日本で一番古いと言われています。

  • 名称:壇王法林寺
  • 住所:京都市左京区川端三条上ル法林寺門前町36

【猫の宮】~山形県・東置賜郡

【猫の宮】に祀られている猫にはちょっと悲しい物語があります。

その昔、ある夫婦が観音様から授かった三毛猫を飼っていました。

猫は夫婦に非常に可愛がられていましたが、ある時、屋根裏に潜んでいた大蛇から夫婦を救おうとしているところを「ご主人に噛みつこうとしている」と誤解されて、首をはねられることに。

はねられた猫の首は死に絶えず、さらに大蛇に噛みついてご主人を救ったのだそうです。

誤解に気がついた夫婦は後悔し、猫を手厚く葬りました。このことがきっかけで猫は神社に祀られるようになったのです。

ちなみにここには【犬の宮】もあることで知られています。

  • 名称:猫の宮
  • 住所:山形県東置賜郡高畠町高安910

【仙巌園 猫神神社】~鹿児島県・鹿児島市

仙巌園は1658年に建てられた島津家の別邸。

錦江湾や桜島を借景した雄大な庭園は、島津家の当主だけでなく篤姫や西郷隆盛なども訪れたという歴史的にも価値ある場所ですが、猫神社はこの仙巌園の中にあります。

豊臣秀吉が朝鮮に出征した際に同行した島津家の17代当主の島津義弘は、時間を確認するために7匹の猫を連れていきました。

時計がなかった当時、猫の瞳孔はその開き具合で時刻を教えてくれる時計の役割を果たしていたのです。

ただ、可哀想なことに出征の最中に多くの猫は死んでしまい、戦いが終わって帰国した時には猫はヤスとミケという2匹だけになっていました。

その後、生きて日本に戻った2匹の猫は猫神として仙巌園内に祀られることになりました。

毎年6月10日は時計業界の人たちがこの神社に集まり、例祭が摂り行われると同時に猫の長寿を祈願して供養が行われます。

また、園内の売店ではヤスとミケが描かれた絵馬を買うことができます。

  • 名称:仙巌園 猫神神社
  • 住所:鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
 

日本人と猫との深い絆が見える猫神社・猫寺

猫は昔から私たち日本人との絆が強く、猫の伝説や猫を祀った神社・お寺などが全国にあります。

猫はネズミを捕ることで人間の生活を助け、それを糧に長年、人間と共生してきましたし、昔の人は猫に不思議な力があると信じていましたので、神様として祀られるようになったのも当然なのかもしれません。

ここで紹介した猫神社、猫寺はほんの一部です。あなたの住む町の近くにも猫にまつわる神社やお寺がひっそりと建っているかもしれませんね。

 
 

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