2017年11月16日更新

犬がピーナツを食べたがる!あげても大丈夫?【獣医師が解説】

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ピーナッツを始めとしてナッツ類は栄養的にも優れているため、最近は摂取が勧められていますね。

健康のために食べている方、お酒のおつまみにしている方、さまざまな目的で食べていると思います。それでは、わんちゃんがピーナッツを食べることはどうでしょうか。

ナッツの中にはマカデミアナッツのように中毒を起こすものもありますが、ピーナッツでは中毒はみられません。

しかし、潰さずに丸呑みしてしまったり、食べすぎは消化不良の原因になり、下痢や嘔吐がみられることもありますので要注意です。

今回は犬とピーナッツについてです。ピーナッツの栄養的な面もご紹介しながらお話を進めたいと思います。

 

犬はピーナッツを食べても大丈夫?


ピーナッツは成分の半分以上が脂肪の高カロリー食品です。しかし、そのほとんどが不飽和脂肪酸で、コレステロール値をあげてしまうというようなことはありません。

また、タンパク質やビタミン類も豊富に含まれ、渋皮にはポリフェノールも多く含まれています。また、ミネラルも豊富です。

犬がピーナッツを摂取しても中毒を起こすという報告はありませんし、もちろん、獣医の医学書にもそんなことは書かれていませんので、基本的には禁止ではありません。

しかし、ピーナッツを含め、ナッツ類には油脂が多く含まれているので、食べすぎると消化不良を起こす可能性があります。

また、ピーナッツに含まれるミネラル、マグネシウムが結石の原因にもなりますので、食べ過ぎには注意が必要です。

また、人ではピーナッツでアレルギーを起こすことがあります。

犬でも起こる可能性がないわけではありませんので、その点においても注意が必要です。

大きな粒を丸呑みすることはお勧めできません。

ただでさえ消化の良くないピーナッツを大きなまま飲み込むことは消化不良の原因になり得ます。

特に最近は超小型犬や小型犬が多いので、これらの犬種では大量に丸呑みすることで消化管の通過障害も心配です。

消化不良だけでなく、脂肪の取り過ぎは膵炎のリスクを上げてしまいます。

こういった理由から、犬がピーナッツを食べすぎること、ピーナッツを丸呑みすることは全く問題がないわけではありません。

危険な量はどれくらい?

どのくらいピーナッツを食べたら健康上問題が出るのかについては、犬の体型、個々の消化機能には差があるので、具体的な量を示すのは難しいです。

しかし、私たち人間では、1日30粒程度にとどめておくのが良いとされていますので、体重で考えますと、小型犬では2〜3粒というところでしょうか。

犬がピーナッツを食べた時の対処法

緊急を要する症状

それでは、どのような症状がみられたら動物病院に行けばよいのでしょうか。

食欲不振や嘔吐がある

消化不良や膵炎を起こしている可能性があります。アレルギー反応でもみられます。

また、消化管の通過障害がある場合にもこのような症状がみられる場合がありますが、通過障害がある場合、食べてすぐに症状が出ないこともよくありますので注意が必要です。

下痢がある

消化不良や膵炎が原因でみられることがあります。

水っぽい便であったり、血便であったりします。お腹に痛みがあれば元気も無くなり、じっと静かにするでしょう。

たとえ下痢でも、元気や食欲に低下がみられれば早急に動物病院での受診をお勧めします。

応急処置

ピーナッツを食べても、症状が出るとは限りません。

焦らず、いつ、どのくらいの量を食べたのかを把握して、症状が発現したら獣医師に伝えるられるように準備しておきましょう。

動物病院へ行く

実際に動物病院へかかる場合、どのような準備をしたら良いのかを挙げてみます。

  • ピーナッツを食べた時間
  • 食べたピーナッツの量
  • 症状が出始めた時間
  • どんな症状なのか?下痢、嘔吐、食欲不振、元気消失など
  • 症状に変化はあるのか?ひどくなっている、良くなっている、変わらない、など
 

犬がピーナッツを食べたがる?

ピーナッツをあげないようにするための注意点

ピーナッツは美味しいですよね。私たち人間でも後を引いてなかなかやめられなかったりしますよね。

それは犬も同じです。しかし、食べ過ぎると消化不良を起こす、などと犬には分からないことです。

それは幼い子供と同じです。犬にピーナッツをあげないようにするには、犬に見つからないように食べるほかはありません。

一度ピーナッツが美味しいものであると知ってしまえば、当然ですが、食べたがるものです。

晩酌やおやつの時間を愛犬と楽しみたいのであれば、愛犬用のおやつを別に準備して人と同じものを食べさせないように工夫してあげることも大切です。

また、ピーナッツだけに限らず、食べたら困るものは犬の目の届かないところに管理しましょう。

目につけば、犬も必死に頑張って思わぬ方法で手に入れてしまいます。

まとめ

いかがでしたか?
私たちも大好きなピーナッツ。ピーナッツの栄養価は高く、食べて健康被害が出るわけではありません。

ペットショップでもピーナッツ入りのおやつも売っています。

しかし、ピーナッツに限ったことではありませんが、食べ過ぎや食べ方を間違えれば問題が出てくることもあるということを頭に入れておく必要がありますね。