原因はなに?懐かない猫をベタ慣れ猫にする対処法

猫が好きな人の中には、「飼い猫にあまり懐かれていないのが悩みだ」という方もいるのではないでしょうか。

そんな時は、まず飼い猫の性格を理解しながら、信頼関係を築いていくことが大切です。

今回は、猫が懐かない理由やおうちでできる対処法などをいくつかご紹介していきますので、これを参考に飼い猫との距離を縮めていきましょう。

 

懐かない猫の性格とは?

1.ひとりが好き

猫も人間と同じで、一匹一匹性格が違います。

そのため、人間が好きで甘えん坊な性格の子がいるように、ひとりでマイペースに過ごすことを好む子もいるのです。

猫は本来、生後2ヶ月頃に社会性の時期を迎え、猫界でのルールや振る舞い方を学んでいきます。

しかし、この時に他の猫と触れ合えないと、単独行動を好む性格になりやすいといえるでしょう。

そのため、ペットショップで売られている猫の中は、ひとりでいることを好む子も多いのです。

そして、猫の中には猫相手とはうまく関係を築けても、人間を相手にするとなかなか距離を縮められない子もいます。

こうした子は、飼い主さんのほうから歩み寄らないと、いつまでたっても距離感を縮まらないことが多いので、気を付けましょう。

2.気が向いたときに構ってほしいツンデレタイプ

猫は、自分の気持ちに対して素直に生きている動物です。

だからこそ、触られたくないと思った時に人間から構われると、その相手と距離感を縮めるのをやめてしまうこともあります。

このタイプの猫は、ツンデレな性格で自分の気分が向いたときにだけ飼い主さんに甘えたいと思っているのが特徴です。

普段はあまりべたべたしてこないので、飼い主さんぁらしてみると「懐いていないのでは?」と感じられてしまうでしょう。

しかし、すり寄ってくることだけが懐いている証拠ではありません。

甘えてこなくても、飼い主さんの声に反応したり、触ったときに警戒されたりしないようであれば、十分懐いているといえます。

このようなツンデレタイプの猫を飼っていると、飼い主さんは信頼関係を築けていない気持ちになるものですが、普段の行動や飼い猫の性格を踏まえたうえで、飼い猫との距離感を再確認してみましょう。

3.人間が怖い

なかなか懐かない猫の中には、人間への恐怖心を持っている子もいます。

例えば、心無い人から虐待をされたり、暴力によってしつけをされたりした猫は、人間を怖い存在だと思ってしまっているのです。

こうした子が抱いている人間への警戒心は、簡単に取り除けるものではないので、根気と時間が必要になります。

人間に対して恐怖心を持っている子は、人の手を怖がることも多いので、まずは人の手はあなたを叩くためではなく、撫でるためにあるのだということを教えていきましょう。

4.元野良猫

もともと野良猫だった子は、厳しいお外の世界を経験しています。

そのため、小さい頃から室内で飼われている子よりも警戒心が強く、人間に懐くまでにも時間がかかるでしょう。

そして、野良猫の親を持っている子も、人馴れさせるまでに時間がかかります。

野良猫は生き延びていくために、人間は怖い存在だということを自分の子供に教えていくので、子猫も自然と人間を避けるようになっていくのです。

 

オスよりもメスのほうが懐きにくいって本当?


猫好きさんの中には、メスよりもオスのほうが人に懐きやすいと思っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、これはオスのほうが愛情表現の仕方がストレートなため、懐いている感覚を得られやすいからだといえるでしょう。

オスは去勢手術を行うと、さらに甘えん坊になり、飼い主さんにすり寄ってくることも多くなります。

それに対してメスは避妊手術を行っても、自分の気分によって甘える子が多かったり、新入り猫に飼い主さんを譲ろうしたりする子も多いため、クールに見えてしまうのです。

このようにオスとメスは性別によって懐きやすさに違いがあるわけではなく、愛情の表し方が違うだけだということを覚えておきましょう。

 

多頭飼いの場合は遠慮していることも


単独飼いのときはよく懐いてくれていたのに、多頭飼いをし始めてから甘えてくることが少なくなってしまった場合は、新入り猫に遠慮をしている可能性が高いでしょう。

先住猫は、「自分のほうが立場が上だ」というプライドを持っています。

そのため、新入り猫の前では毅然とし、大人な態度をとっている子も多いのです。

また、心優しい先住猫の場合は、大好きな飼い主さんを新入り猫に譲ってあげようと思い、遠慮をしていることもあります。

しかし、こうした状況を長く続けていると、先住猫がストレスを抱えてしまうので注意が必要です。

猫はマイペースなように見えて、意外と嫉妬心が強い動物でもあります。

だからこそ、新入り猫ばかりがかわいがられていると、「自分の居場所がなくなった」と思い、家出をしてしまうこともあるのです。

さらに、飼い主さんが新入り猫ばかりを気にかけていると、いつの間にか立場が逆転し、先住猫が権威を保てなくなってしまう場合もあります。

 

【シチュエーション別】猫に懐いてもらう方法とは?

全然慣れていない猫の場合

まったく人に慣れていない猫の場合はまず、ケージを使って人馴れさせていきましょう。

スペースが限られているケージの中は、「猫に窮屈な思いをさせてしまいそうだ」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、心を許していない状態で広い部屋の中に放たれても、猫は警戒心が強くするだけです。

特に、人間を怖がっている子は、部屋の隅や家具の下で固まってしまうこともあり、逆に窮屈な思いをしてしまいます。

そのため、まずはケージの中で過ごさせ、「人間はご飯をくれる存在なのだ」ということを覚えさせましょう。

このとき、いきなり手からご飯をあげるのはNGです。

飼い主さんが怪我をしてしまう可能性があるので、まずはフードボウルにご飯を入れて与えてみましょう。

「目の前にいる人は、自分に害を加えないのだ」ということが分かれば、猫も徐々に心を開いていくでしょう。

近づいてくるが触らせてくれない猫の場合

猫のほうから近づいてはくれるものの、触らせてくれないときは手からご飯を与えてみるのもおすすめです。

猫は嗅覚が優れているため、ご飯をくれる飼い主さんのにおいを感じ、「この人は安全な存在なんだ」ということを理解します。

また、メガネをかけている方は、耳にかける部分を猫に嗅がせるのもおすすめです。

飼い主さんのにおいをたくさん感じさせることで、警戒心を解かせていきましょう。

このとき、猫が自分からメガネに額をこすり付けてくるようになったら、距離感が縮まったサインです。

抱っこをさせてくれない猫の場合

抱っこをさせてくれない猫は多いものですが、抱っこができないとキャリーバックに入れるときに困ってしまうので、短時間でもできるようにしておくのがおすすめです。

抱っこ嫌いの猫を抱っこ好きにさせたいのであれば、まずは自分自身の抱っこの仕方を見直してみましょう。

例えば、安定感のない抱っこをしていると、猫も不安や怖さを感じるため、抱っこが嫌いになってしまうのです。

正しい抱っこをするには、猫の両脇に手を入れて体を持ち上げ、手でお尻をきちんと支えてあげましょう。

抱っこをするときは、飼い主さんの体に猫の体を密着させて、バランスをきちんと保ってあげることも大切です。

また、なかなか抱っこに慣れてくれない子の場合は、抱っこをしながら大好物のおやつを食べさせるのもよいでしょう。

「抱っこをされたときにいいことが起こる」ということを猫に学習してもらうことが重要です。

自分以外の家族に慣れてくれない猫の場合

自分には懐いてくれたけれど、一緒に暮らしている家族にはまったく慣れてくれないときは、家族にも協力してもらう必要があります。

こうした場合に、いきなり同居家族に猫とスキンシップを取ってもらおうとすると、余計に猫を怖がらせてしまうだけなので注意しましょう。

同居家族に懐かせたいときは思い切って、猫のお世話を頼んでみるのもおすすめです。

まずは、ご飯をあげることでコミュニケーションを取っていき、猫に心を開いてもらえるようにしましょう。

また、普段はあげない特別なおやつを同居家族に与えてもらうのも効果的です。

嬉しいことを経験すれば、猫も家族のことを信頼するようになります。

来客に懐かない猫の場合

来客時に逃げてしまうような子は、まずインターフォーンの音に慣れさせることから始めてみましょう。

前触れもなく、突然大きな音で鳴るインターフォンは、猫にとって怖い存在です。

そのため、まずは友達や恋人に協力してもらって、インターフォンを鳴らしたときにおやつを与えてみましょう。

これを何回か繰り返すと、インターフォンとおやつが猫の頭の中で結びつくので、突然鳴り響く大きな音への嫌悪感がなくなります。

また、お客さんと猫をたくさん触れ合わせることも大切です。

例えば、お客さんの手から猫にフードを与えたり、おもちゃを通してスキンシップをとってもらったりしましょう。

そうすれば、猫の中で来客に対するイメージが良くなり、急にお客さんが来た時でも怖がらず、歓迎してくれるようになるでしょう。

子猫の時期にできる人馴れ対処法とは?

1.いろんな人と接してもらう

受容性が高い子猫の時期は、人馴れする子に育てる絶好の機会です。

そのためには、子猫にいろんな人と接してもらうようにしましょう。

できれば、子猫の時期は来客を多く呼び、飼い主さんや家族以外の人にも慣れさせていくのがベストです。

ただし、このときは子猫にストレスがかからないよう、配慮することも重要になります。

子猫は好奇心旺盛なので、成猫に比べると生活リズムや環境の変化があってもストレスを感じにくいものです。

しかし長時間お客さんと遊ばせ続けていると疲れてしまうので、適度な休憩もはさむようにしましょう。

2.パーソナルスペース作る

人に馴れさせるためには、猫が安心して過ごせるようなパーソナルスペースを作ってあげることも大切です。

猫はもともと、自分の立場を示すために、なわばりを作っています。

そのため、自分のにおいを感じられたり、落ち着けるような場所があったりすると安心感を持つことができるのです。

だからこそ、猫を飼うときは専用のペットハウスや猫部屋などを用意してあげましょう。

怖い思いをしたときに逃げ込める場所があれば、猫も積極的に人間との距離も縮められるようになります。

3.猫相手とのスキンシップも大切!

人に馴れさせるには、人間相手だけではなく、猫相手とのスキンシップもしっかりと取らせるようにしましょう。

猫は人間のことを、自分と同じ生き物だと認識しています。

例えば、飼い主さんを舐めたり、おもちゃや獲物を加えて運んできたりするのは、猫相手にも見せる行動ですよね。

遊ぶときも、犬のように人間相手へ違う遊びを行わず、猫相手と接するような態度をとります。

こうした特徴があるため、猫同士できちんとスキンシップを取らせ、猫界のルールを学ばせれば、人間に対しても優しくできる猫になるでしょう。

甘噛みがちゃんとできたり、喧嘩などの争いごとを避けられるようになれば、飼い主さん以外の人とも距離を縮めやすくなります。

4.遊びを通してスキンシップを取る

猫は、狩猟本能を持ち合せているハンターです。

近年では完全室内飼いが主流になってきているからこそ、懐いてもらうためには猫が持つハンター気質をきちんと満たしてあげましょう。

人に馴れてほしいと思った時は、撫でたり、おやつをあげたりといったスキンシップ法を選ぶことも多いかもしれません。

しかし、距離感を縮めるためには猫の遊び相手になってあげることも効果的なのです。

実際に、野良猫などは親や兄弟とのじゃれ合いを通して、信頼関係や絆を育んでいきます。

猫は人間のことを自分と同じ動物だと思っているからこそ、飼い主さんはおもちゃを使って、猫との絆を深めていきましょう。

猫への配慮も忘れずに!


猫に懐いてほしいと思った時は、人間の気持ちだけを優先しないことも大切です。

人に慣れさせるには猫に無理をさせないよう、以下のポイントに注意していきましょう。

  • ストレスを溜めさせないようにする
  • 一気に距離を近づけようと思わない
  • 嫌がることは強制しない
  • 暴力でのしつけは絶対に避ける
  • ひとりになれる時間も与える
  • 無理やり拘束しない

飼い猫のペースで人間に懐いてもらおう


懐かない猫を馴れさせるには、時間と根気が必要です。

成猫は年を取るほど受容性がなくなり、頑固になっていくため、焦って性格を変えようと思わないようにしましょう。

また、無理なく馴れてもらうためには、気をつけるポイントを抑えていくことも大切です。

ぜひこれを参考に、猫の気持ちを尊重しながら、信頼関係を深めていってくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。