猫がうるさい時の原因と対処法とは?病気の可能性もチェックしよう

飼い猫がうるさく鳴きわめくと、飼い主さんとしてはどう対処していいか困ってしまうものですよね。

そんな飼い猫の鳴き声を改善するには、まず「どうして猫が鳴いているのか」ということに目を向けてみることが大切です。

今回は猫の心理も含めながら、飼い猫のうるさい鳴き声への対処法を解説していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

猫がうるさくなりやすい時間帯とは?

ご飯の前

お腹が空いていると、猫は鳴き声でご飯を催促します。

そのため、ご飯をあげる前にうるさく鳴きわめくことも多いでしょう。

このとき猫は、高い声でかわいらしく鳴き、ご飯を催促します。

飼い主さんの中には鳴き声による催促に負けて、ご飯を与えてしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、こうした対策を続けていると、猫は「鳴きわめけば、おいしいご飯が貰える」と思ってしまうため、鳴き声を改善させることが難しくなってしまいます。

午前3~4時頃には真夜中の運動会を開催

猫はもともと、薄明薄暮性の動物です。

薄明薄暮性とは朝方や夕方に活動をする動物のことです。

完全室内飼いの場合は、飼い主さんのライフスタイルに合わせ、睡眠サイクルなどの行動パターンを変えることもありますが、基本的には昼や夜よりも朝方や夕方のほうが活発になります。

特に明け方である午前3時~午前4時頃は活動的になるため、走り回ったり、鳴きわめいたりすることも多いものです。

こうした行動は「真夜中の運動会」とも呼ばれており、飼い主さんによる遊び不足が原因で起こっていることもあります。

飼い主さんが出かける前

小さいころから人の手で育てられた子にとって飼い主さんは、母親のような存在です。

だからこそ、飼い主さんが出かける前になると寂しくなり、鳴きわめく子も少なくありません。

生後間もない頃から大切に手をかけてきた子ほど、こうした行動が見られるのは、飼い主さんへの依存心が高くなるからです。

依存心が高くなった猫は、飼い主さんと離れてしまうことに対して極度の不安を感じてしまい、うるさく鳴きわめいたり、足元にすり寄ってきたりします。

こうした行動が改善しなかったり、留守中に過剰グルーミング(自分の被毛を舐めすぎて脱毛を作ってしまうこと)をしてしまったりする場合は「分離不安症」である可能性も高いので、獣医さんに相談をしてみることも大切です。

 

猫がうるさくするときの心理とは?

構ってほしい

猫がうるさいと、イライラした気持ちになってしまう飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、猫には猫なりの「鳴きわめく理由」があります。

完全室内飼いが主流になってきている最近では、猫との距離が近くなっているので、飼い主さんに構ってほしくて鳴きわめく子も多いものです。

このとき、飼い主さんが「かわいそうだ」と思い、構ってしまうと、猫は「鳴けば構ってもらえる」と学んでしまいます。

こうなると、「遊んでほしい」、「構ってほしい」と思うたびに猫が鳴きわめくようになってしまうので、注意しましょう。

遊び足りない

猫は、もともと「獲物を捕まえたい」という狩猟本能を持っている動物です。

しかし、外へ自由に行ける猫に比べて、完全室内飼いの子は運動が不足しています。

また、飼い主さんも仕事や家事、育児などで忙しいことが多く、猫の相手を十分にしてあげることができません。

こうした状況で運動が不足した生活を続けていると、猫は「もっと遊びたい」と感じるようになり、うるさく鳴きわめくことでスキンシップを催促します。

運動不足は、ストレスや粗相などの問題行動を引き起こしたりする原因にもなりますし、相性の合わない同居猫との喧嘩に発展してしまうケースもあるので気を付けましょう。

お腹が空いている

ご飯前に猫が鳴くのが多いことから分かるように、お腹が空いているときも猫は激しく鳴きわめきます。

空腹のときは、お腹の減り具合によって鳴き声の大きさも変わってくるのが特徴です。

例えば、少しお腹が空いたからおねだりしてみようと思うときは、穏やかなで高い鳴き声を出します。

しかし、何日もご飯を食べていなかったりとあまりにも空腹な場合は、甲高い声で激しく鳴きわめくでしょう。

トイレを綺麗にしてほしい

猫は、とても綺麗好きな動物で、清潔なトイレを好みます。

そのため、中には用を足すたびに鳴くことで、飼い主さんへトイレ掃除を催促する場合もあるのです。

汚いトイレは猫にストレスを与えるだけでなく、粗相などの原因にもなります。

猫は砂やトイレの形にもこだわりを持っている子が多いからこそ、快適なトイレ環境を提供できるようにしていきましょう。

発情期は特徴的な声で鳴きわめく!

飼い猫がいつもとは違う声でうるさく鳴きはじめたときは、発情しているサインかもしれません。

猫は春と秋の年に2回、発情をします。

特に、オス猫の場合はメス猫を求めて鳴きわめくため、うるさく感じられることも多いでしょう。

発情中の猫はダミ声で「ニャオーン」と鳴くのが特徴です。

中には、交尾をしたくて声が枯れるまで鳴きわめく子もいるので、望まない妊娠を避けさせたい場合は生後半年頃から、避妊・去勢手術を検討していきましょう。

 

病気の可能性も考えよう

認知症

老猫がうるさく鳴きわめくようになったときにチェックしてほしいのが、認知症の可能性です。

猫も人間と同じで、年を取ると認知症を引き起こしてしまうことがあります。

特に、完全室内飼いが増えてきている近年は安全面が守られる反面、日々の中での刺激が足りず、認知症になってしまう子も多いといわれています。

猫の認知症はうるさく鳴き続けるだけでなく、飼い主さんに対してそっけない態度をとるようになったり、食欲が落ちたりするのが特徴です。

認知症を防ぐには、若いうちからDHAが含まれているキャットフードを食べさせたり、飼い主さんが積極的に遊んであげたりしましょう。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、一見病気にかかっているように見えないのが特徴です。

この病気にかかると、行動が活発になったり、食欲が増進したりするので、早期発見も難しくなります。

しかし、キャットフードをたくさん食べているのに体重が減り、多飲多尿といった症状がみられ、次第に嘔吐や下痢を繰り返すようになるのです。

甲状腺機能亢進症は、8歳以上の猫に発症することが多いとされており、有効な予防法もありません。

発症の原因もまだ詳しく解明されていない病気でもあるので、飼い猫の体重と食欲を日ごろからしっかりと把握しておきましょう。

視力や聴力の低下も原因になる

視力や聴力が低下していくと、不安感から鳴きさけぶこともあります。

そうした不安感は先天的に低下している子よりも、今まで普通の生活ができていた子が事故や老化などで視力や聴力が低下していった子のほうが大きいといえるでしょう。

この場合は、飼い主さんが飼い猫に合わせたスキンシップ法を検討していくことが大切です。

例えば、聴力が低下してきているのであれば、声以外の方法でコミュニケーションをとって、安心感を与えてあげましょう。

静かにしてもらうにはどうしたらいいの?

日頃からたくさん遊んであげよう

静かにしてもらうために一番効果的な対処法は、日頃からたくさん遊んであげることです。

鳴きわめいたり、いたずらをしてしまったりする猫は狩猟本能が満たされていないことも多いので、毎日時間を決めて飼い猫の相手をしてあげましょう。

遊んであげるときは、大体いつも決まった時間に遊ぶのがおすすめです。

そうすれば、猫も飼い主さんの行動パターンを見ながら「もうすぐ遊んでもらえる時間だ」と認識し、無駄鳴きが減ります。

また、遊ぶときは部屋の中を走り回らせるよりも、ジャンプさせることを意識してみましょう。

人間と同じで、猫も走るよりジャンプをした方が体力を使うので、遊びに満足しやすくなります。

猫の要求に応えないことも大切

飼い猫にうるさく鳴かれると、静かにしてほしくて、つい相手をしてしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、それは逆効果です。

鳴きわめいたとき、飼い主さんに相手をしてもらえると猫は「鳴けば構ってもらえるんだ」ということを学習してしまいます。

こうなると、構ってほしいと思うたびに鳴きわめくようになり、悩みが解決しません。

飼い猫をしつけるには心を鬼にして、猫の要求に応えないことも大切です。

安定剤を処方してもらおう

分離不安症などで鳴きわめいている子の場合は、飼い主さんの努力だけではなかなか状況が改善しないこともあります。

こうした場合は、過剰グルーミングで自分のことを傷つけてしまったり、ストレスを溜めこんでいたりすることも多いので、一度動物病院で相談をしてみるのもおすすめです。

動物病院では情緒不安定になっている子に対して安定剤を処方してくれることもあります。

動物に安定剤というと、ネガティブな印象を持つ方もいるかもしれませんが、不安な気持ちを取り除いてあげれば、ストレスも解消されていくはずです。

フェリウェイで安心感を与えよう

「フェリウェイ」は猫の頬から分泌されるフェイシャルフェロモンF3という成分に着目して作られたフェロモン製剤です。

猫は、他の動物よりもフェロモンを大切にしている動物だといえます。

例えば、飼い主さんにスリスリしたり、頭突きをしたりするのは自分のフェロモンをつけたいからです。

こうした特徴を持った動物だからこそ、フェリウェイのようなフェロモン製剤は問題行動を解決するために役立ってくれます。

フェリウェイは飼い猫の鳴き声対策だけでなく、粗相問題や相性の合わない多頭飼いでのストレスも改善してくれるとされています。

ただし、フェリウェイは猫が感じているストレスを徐々に減らしていくため、効果を感じられるまでに時間がかかることもあるでしょう。

避妊・去勢手術を検討しよう

発情中に猫が感じるストレスは、人間には想像もつかないほど大きいといわれています。

そのため、発情期になると普段とは違い、飼い主さんに攻撃的な態度を示す子も少なくありません。

避妊・去勢手術は無計画な出産を防ぐだけでなく、猫のストレスを減らすためにも大切なことです。

また、メス猫の場合は避妊手術を行うことで、子宮関係の病気を防ぐことができるというメリットも得られます。

ストレスを減らすことが解決への近道に!


飼い猫のうるさい鳴き声を解決するためには、飼い主さんの努力も必要になってきます。

快適な環境を与えてあげることができれば、猫もストレスを感じにくくなり、鳴きわめく頻度も減っていくでしょう。

鳴き声対策は、飼い猫が感じているストレスを減らすことが解決への近道になっていくので、ぜひこれを参考に今一度、飼い猫の立場になって、普段の生活環境を見直してみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。