猫が唸るのにはワケがある。どんな時に猫は唸るのか。その対処法とは?

猫との暮らしの中で「ウー」、「シャー」と愛猫が唸っている場面に遭遇することがあります。

理由が明らかにわかることもあれば、さっぱり思い当たらないことも。

実は「猫が唸る」と単純にいってもその理由は1つではありません。どんな時に猫は唸るのでしょう。

唸っている時はどのように対処すべきなのでしょう。

 

猫が唸るときの気持ちや表情

猫が唸り声をあげていたら、それは「近づかないで!」「怒ってるんだぞ!」「怖いよー!」といったサイン。

警戒や威嚇の意味がこめられています。最初は低くウーと鳴き、その後怒りの気持ちや恐怖心が高まると、高い声で甲高くアオーと鳴いたり、息を激しく吐くようなシャーに転じることがよくあります。

また、ウーという前段がなく、いきなりシャーとなることも。さらに事態が変わらなければ、ウーとシャーを繰り返したりもします。

唸っている最中はたいてい耳が後ろ側に倒れ、いわゆる「イカ耳」となり、鼻にはシワが寄っていかにも怒り顔に。飼い主でさえ近づきがたい表情となります。

 

どんな時に猫は唸る?代表的な5つの場面

1.テリトリーを守ろうとする時

自分のテリトリーに不審者、不審動物が入ってきた、または入ろうとしているとき、「ここは自分の縄張りだから入ってくるな!」と相手を追い払おうと威嚇して唸ります。

低かったり高かったり抑揚のある唸り声だったり、低くウーということも。

しばしばシャーも混じります。この威嚇で相手が引かないときは、ケンカに発展します。

2.獲物を捕まえた時

おもちゃをくわえている時、ウーと低い声で唸っていることがありませんか?

猫は「この獲物は俺のだから横取りしないで!」と相手に伝えているのです。

本能丸出しで威嚇する姿に飼い主さんはびっくりするでしょうが、猫としては自然な姿。このとき、無理に取ろうとするとまず確実に引っかかれます。

3.何かに警戒している時

猫が突然耳をそばだてて緊張し、ウーと低く唸り始めることがあります。

これは、不審な音に反応していると考えられます。

猫は人よりもずっと聴覚が優れているので、人が聞こえない音も拾います。

理由がわからない唸り声の原因は、人ではわからない音を聞いている可能性があります。

4.嫌がることをされた時

病院に連れていくとき、無理矢理キャリーケースに入れようとして唸られた経験のある飼い主さんは多いでしょう。

「嫌だから!無理だから!」と訴えているのです。また、最初は機嫌よく撫でられているのに、途中から急に唸りだして引っかかれたことのある人も多いはず。

「自分から撫でられにきたくせに、どうして?」と理由のわからない行動ですよね。

これは愛撫誘発性攻撃行動といい、気にくわない撫で方だったり、猫がもういいと思っているのに撫で続けることで生じる行動です。

唸る前には耳を伏せ、しっぽを素早く振り始めることがよくあります。

5.ケガや病気でどこか痛い時

ケガや病気のため、体のどこかに痛みを感じているときに触ろうとすると唸ることがあります。

これは「痛いから触らないで!近づかないで!」という意味です。猫は元々とても我慢強い動物で、弱みをなかなか見せません。

もし、体の調子が悪くて唸っているなら、相当辛いのかもしれません。

このような場合はすぐに病院へ連れていきましょう。

 

猫が唸っている時はどうすればよい?

唸り声は猫が嫌がっているサイン。これを無視して嫌がることをし続ければ、飼い主といえど攻撃されることも。

必要がない限りは、猫が唸っていたら触らず、見つめず、そっと身を引いて落ち着くのを待ちましょう。

もし、それでも止まなかったり、頻繁に唸るようなら、普段から強いストレスを感じているのかもしれません。

ストレスの原因を取り除き(環境が変わった、飼い主さんが不在がちなど)、居心地をよくしてあげましょう。

 

まとめ

唸り声も猫の主要な感情表現の1つ。

なぜ唸っているのか、そのサインに気づき、気持ちをわかってあげることも飼い主として大切な役目です。

嫌なことをしなければ愛猫との関係性もよりよくなるはず。

日常からよく猫のしぐさや声の様子に気を配ってあげてくださいね。

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NEKOCLIP

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。