「サプリ系フード」がコンセプトの【アゼット】。ライス配合で猫にとってはマイナス面も

犬と猫は人間に馴染みの深いペットとして同じように扱われることも多い動物ですが、実は異なる点が少なくありません。

食べ物についても、犬は雑食に近い肉食ですが、猫の場合は完全な肉食。

猫は犬よりも穀類の消化は苦手なため、肉メインの食事を与えるのがベストなのです。

今回、ご紹介する【アゼット】は、サプリ効果のあるキャットフードですが、ライスを配合している点でちょっと疑問の残るフードです。

 

【アゼット】って、どんなキャットフードなの?

【アゼット】はもともとドッグフードからスタートしたブランド。

【アゼット】という名前も犬種A~Zまですべての犬種をターゲットにしているところからつけられたようです。

ドッグフードについては「健康を維持するための成分を配合した機能性フード」をコンセプトにサプリメント的効果のあるフードが評価を集めています。

【アゼット】のキャットフードは1種類のみ。

1種のフードでオールステージをカバーしています。

キャットフードについてもサプリ系フードを目指して原材料にもこだわりはあるようですが、100%おススメできない点もあります。

どんな点がメリットでどんな点が注意点なのか見ていきましょう。

 

【アゼット】にはどんな原材料が使われているの?

肉類

肉類には鶏肉ミール、ホワイトフィッシュミール、ミートボーンミール、鶏卵パウダーなど複数のたんぱく源が使われています。

ミールは生肉より劣る材料ではありますが、ドライフードにはよく使われています。

ミールと言っても品質はさまざまで、中には副産物などが混じったミールを使っているところもあるため、心配する飼い主さんも多いようです。

【アゼット】の場合、「高品質」とうたっていますので、粗悪な材料は使っていないと思いますが、実際にミールに肉のどの部分が含まれているのかが分かれば、もっと安心して購入することができるでしょう。

穀物

【アゼット】の原材料のトップには「ライス」が記載されています。

ペットフードの原材料は配分の多い順に書かれていますので、これは【アゼット】にもっとも多く含まれて原材料が米であることを表しています。

遺伝子組み換えでないタイ産のコメを使用するなど、こだわりはあるようですが、やはりキャットフードである以上、動物たんぱくがメインであることが望ましいでしょう。

また、同じく【アゼット】に含まれているコーングルテンミールはとうもろこしから製造したたんぱく源で、動物由来のたんぱくに比べると質は落ちると言わざるを得ません。

【アゼット】はキャットフードの割に穀類が使われている割合が多く、これがプレミアムフードとしてもっとも気になる点です。

添加物

【アゼット】には合成着色料などの人工添加物は含まれていません。酸化防止剤にもビタミンE、ビタミンCを使用しています。

 

【アゼット】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?

たんぱく質

【アゼット】のたんぱく質の割合は、30%以上。AAFCO(米国飼料審査官協会)の最低基準は成長期の子猫でも30%ですので、この基準はクリアしている数字です。

脂肪

脂肪の割合は、17%以上です。AAFCOの基準値は9%ですので、こちらについては基準を大きく上回っています。

 

【アゼット】の生産国はどこ?

【アゼット】はタイで生産されています。

タイでは最近、大手の食品メーカーがこぞってペットフード産業に参入しています。

これには前国王が犬好きだったことも影響していると言われていますが、過去10年でペットフード市場は約3倍になっているとか。

タイは今後、ペットフード生産国としてますます伸びていくことでしょう。

ただし、タイにはペットフードを規制する法律はないようです。

タイ産のキャットフードの品質を判断するためには、製造メーカーの企業姿勢や原材料などをしっかりチェックする必要があるでしょう。

【アゼット】の魅力は?

原材料に気遣い

【アゼット】に使用されている肉類はBSE(狂牛病)や鳥インフルエンザを発症したことがないオーストラリア産やニュージーランド産を使用しています。

穀類を使用することが良いかどうかは別として、穀類も遺伝子組み換えのないものを使用しています。

サプリ成分を配合し、猫の健康にコミット

【アゼット】には皮膚や被毛の健康に良いとされる月見草オイルや整腸作用のあるオリゴ糖などが配合されています。

猫の健康に配慮したレシピが特徴です。

下部尿路疾患に配慮した低Mgフード

泌尿器は猫にとって病気に罹りやすい臓器のひとつです。

【アゼット】はそんな猫のためにマグネシウム値やPHの値を低く抑えています。

【アゼット】を与える際の注意点は?

【アゼット】にはライスやコーングルテンミールが配合されています。

ライスは穀類の中でも比較的アレルギー源になりにくいと言われていますし、コーングルテンミールは肉類よりも少ない配合量です。

ただし、もし、愛猫に穀物アレルギーがあり皮膚のかゆみや下痢などが出るようなら、フードの給餌をストップして様子を見た方が良いでしょう。

猫向けのフードにはもう少し工夫が欲しい【アゼット】

原材料にはそれなりのこだわりがあり、月見草オイルなど比較的高価な成分も配合している【アゼット】のキャットフード。

しかしながら、ライスの配合量が肉類より多い点、コーングルテンが配合されている点などは、ほかのプレミアムフードに比べて劣る点でしょう。

グレインフリーや生肉を原材料にしていることをフード選びの基準にしている飼い主さんに選ばれることはなさそうです。

ドッグフードメインのブランドですので仕方ないかもしれませんが、キャットフードにはもう少し改善を期待したいところです。

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