日本で飼われている猫の環境を考えたキャットフード【セレクトバランス】

最近、海外のプレミアムキャットフードの台頭が目立っています。

アメリカやドイツ、イギリスなどペット王国と言われる欧米の国々のキャットフードが次々と日本に上陸。

こだわり派の飼い主さんの目は欧米のペットフードに向いているように思えます。

そんな中、日本のメーカーの中にもプレミアムフードを目指すメーカーが出てきています。

もともと、商品クオリティには定評のある日本。ペットフードについても、高品質なフードを販売する企業があってもおかしくないはずです。

今回は日本ブランドの中から【セレクトバランス】をご紹介しましょう。

 

【セレクトバランス】ってどんなキャットフードなの?

【セレクトチョイス】はペッツ・チョイス・ジャパンが販売している日本ブランドのキャットフード。

「欧米ブランドのキャットフードが本当に日本で暮らす猫に合っているか」を考えたことからスタートした日本企画のキャットフードです。

欧米ブランドのキャットフードは脂肪分が多めで、広い家の中や屋外を自由に歩き回る運動量の多い欧米の猫を念頭に作られています。

これに対して、狭い家屋に住む日本の猫は運動量が少なめ。

脂肪分の多いフードを食べ続けると肥満になることもあります。【セレクトバランス】はこうした日本の猫に合わせて作られています。

今回は【セレクトバランス】のキャットフードの中から、1歳以上を対象にした「アダルト」と「アダルトライト(肥満猫用)」について調べてみました。

 

【セレクトバランス】にはどんな原材料が使われているの?

肉類

「アダルト」にも「アダルトライト」も肉類にはチキンが使用されています。

「アダルト」はチキンが原材料のトップに記載されていますので、肉類がもっとも多く使われていることが分かります。

「ライト」はチキンが2番目に記載されていますので、チキンの量が「アダルト」よりは少ないことが分かります。

穀物

「アダルト」にも「アダルトライト」にも米、とうもろこし、コーングルテンミールが使われています。

とうもろこしは猫にとってアレルギーを引き起こしやすい原材料です。

また、コーングルテンミールはとうもろこし由来のたんぱく質で、栄養としてはたんぱく質ですが、肉に比べると質は落ちます。

さらに「アダルトライト」では、チキンよりも米の方が配合量が多く、米が主原料になっています。

いずれのフードも穀類が多用されている点は、猫にとって良いフードとは言えないでしょう。

添加物

【セレクトバランス】は無着色、無香料。また、合成保存料は使用していません。

酸化防止には天然のトコフェロールとローズマリー抽出物を使用しています。

 

【セレクトバランス】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?

たんぱく質

「アダルト」のたんぱく質割合は30%、「ライト」のたんぱく質割合は27%です。

AAFCO(米国飼料審査官協会)の基準では、キャットフードに必要なたんぱく質量は成長期で30%、維持期(大人の猫)で26%です。

数字から見るとどちらも1歳以上のフードとしての基準はクリアしています。

脂肪

脂肪分の割合は、「アダルト」で17%以上、「ライト」で8.3%以上です。

AAFCOで定める脂肪分の基準は9%ですので、「ライト」の方は若干下回ります。

ただし、【セレクトバランス】は〝欧米のペットフードの脂肪分は日本の猫には多いのではないか?“という疑問からスタートしたフードですので、コンセプトには合っていると言えるでしょう。

むしろ、「アダルト」の脂肪割合が欧米のプレミアムフード並みの17%なのは、若干多い印象を受けます。

 

【セレクトバランス】の生産国はどこ?

【セレクトバランス】はアメリカで生産されています。

アメリカでは連邦政府と州政府の両方が、ペットフードを飼料の一種と分類し、「表示に誤りがないか」や「毒性がないか」などについて管理しています。

また、多くの州ではAAFCOが定める法令に基づきペットフードの安全や品質を規制しています。

しかしながら、キャットフードが本当に猫にとって良いものであるかどうかは、各メーカーの公開する情報をチェックし、原材料やレシピ、製造工程などを把握する必要があるでしょう。

【セレクトバランス】の魅力は?

原材料はヒューマンレベル

【セレクトバランス】に使用されている原材料は人間でも食べることができる高品質なレベル。

副産物などは含まれていませんのでこの点は安心です。

運動量の少ない日本の猫のためのレシピ

海外の猫に比べ、日本の猫は運動量が少なめです。

特に室内猫に関して言えば、海外より狭い住環境で飼われていることが多く、海外ブランドのレシピでは脂肪分が多すぎる場合もありそうです。

【セレクトバランス】は日本の猫のライフスタイルを考え、脂肪分少なめのレシピ。肥満が気になる猫にはおススメです。

猫の健康を考えた栄養素を配合

【セレクトバランス】には整腸作用のあるオリゴ糖や、免疫力強化・被毛の健康に効果のあるコエンザイムQ10、下部尿路の健康をサポートするクランベリーなどが配合されています。

これらの栄養素をフードから毎日摂れるのは猫の健康にプラスになるでしょう。

穀物使用がちょっと残念な【セレクトバランス】。今後に期待したい

「日本の猫の飼育環境を考えたレシピ」というコンセプトはなかなか良い目のつけどころです。

確かに広い家に住む猫、外を自由に歩き回る猫、体の大きい猫など、海外の猫を念頭においたフードは、行動範囲の狭い日本の猫にとって肥満の原因になることもあります。

ただ、【セレクトバランス】の残念なところは穀物の使用が多い点です。

コンセプトは良くても、こだわり派の飼い主さんに選ばれることはないでしょう。

今後はグレインフリーフードや猫に負担のない穀物を配合したワンランク上のフードの販売を待ちたいところです。

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