犬にアーモンドを与えてもいい?その注意点とは【獣医師が解説】

アーモンドにはビタミンやミネラルが豊富で、栄養満点な食材として知られています。

犬にとってもアーモンドを与えるメリットはありますが、気を付けないといけない点も少なくありません。

今回は、犬にアーモンドを与えるメリットとその注意点についてお話しさせていただきます。

 

アーモンドの特徴

アーモンドの成分

アーモンドの主成分は脂肪です。

アーモンドを含むナッツなどの種子類には脂肪分やビタミンが豊富に含まれており、栄養価の高い食物です。

ただし脂肪が多いということは、カロリーが高いということになります。

アーモンドには1粒当たり6kcalのエネルギーが含まれており、例えば3㎏の犬が10粒食べてしまうと、1日の必要カロリーの20%以上を取ってしまうことになります。

一方で、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富なアーモンドは、食べすぎに注意すれば、体に良いおやつとして与えることもできる食品です。

アーモンドを与えるメリット

アーモンドを犬に与えるメリットには以下のような点があります。

ビタミンEが豊富

アーモンドを与える最も大きなメリットが、豊富に含まれるビタミンEです。

ビタミンEは抗酸化物質の代表であり、老化防止などの健康面によいとされる栄養素です。

また、ビタミンEは皮膚の免疫介在性疾患の治療にも使われることもあり、免疫の状態を整える働きもあると考えられています。

オレイン酸が豊富

アーモンドにはオレイン酸が豊富に含まれています。

オレイン酸はオリーブに多く含まれることで有名な脂肪酸で、皮膚や被毛をよい状態に保ってくれる物質です。

皮膚が弱い子には、おやつ代わりに少しアーモンドを与えるのもいいかもしれませんね。

その他ビタミン・ミネラルが豊富

その他のビタミンやミネラルもアーモンドには豊富に含まれています。

食欲不振で栄養が十分に取れていない場合にはアーモンドを少量与えてあげるのも一つです。

ただし、消化に良くないため、与える場合には主治医の獣医さんと相談しながら与えるようにしましょう。

アーモンドのデメリット

一方、アーモンドを与える際には以下のようなデメリットを考えておく必要があります。

消化が悪い

アーモンドを含めたナッツ類は消化に悪いです。

下痢や嘔吐などを引き起こすことがあるので、大量に与えることは避け、最初はほんの少量を与えて様子を見るようにしてください。

塩分が多い

アーモンドには塩分が多く、おつまみに使われるアーモンドには特に食塩が大量に含まれます。

犬はもともと人に比べて食塩必要量が非常に少ない動物です。人では問題ない量でも、犬が食べると塩分過多になってしまいます。

与える場合には少量にし、おつまみ用アーモンドはあまり与えないようにしましょう。

カロリーが高い

アーモンドには栄養価が高いというメリットがある一方、カロリーが高いというデメリットがあります。

たくさん食べると太るため、与える量には注意が必要です。

 

アーモンドを犬に与える時の注意点

与える量

アーモンドにどれくらい食べても良いという基準はありませんが、消化に悪く、塩分・カロリーが高いというデメリットがあります。

そのため、食べさせるにしても少量にしておく必要があります。

小型犬の子であれば多くて2~3粒。大型犬の子でも10粒以内にしておいた方がいいでしょう。

消化不良やアレルギーが出る可能性もあるので、アーモンドを最初に与える場合には、ほんの少しにして様子を見るようにしてください。

どんなタイプのアーモンドを与える?

アーモンドと言って我々が思い浮かべるのは素焼きのアーモンドです。

素焼きのアーモンドは与えて問題はありませんが、超小型犬の場合には喉や腸に詰まってしまうことがあるため、細かく割って与えてください。

おつまみ用の味が付いたアーモンドには非常に塩分が多く含まれていますので、できるだけ味の付いていないアーモンドを与えるようにしましょう。

また、パウダーやアーモンドミルクも悪くありません。

しかし、生のアーモンドは傷みやすく、病原体が繁殖しやすいため、生のアーモンドを犬に与える場合には、その鮮度に十分注意しておきましょう。

アーモンドを与えた後に確認すること

アーモンドはアレルギーと消化不良を起こす可能性があります。そのため、食べた後には

  • アレルギー症状が出ていないか?
    (顔面の赤みや腫れ、皮膚の発疹、かゆみなどが出ていないか?)
  • 嘔吐が出ないか?
  • 便の状態は大丈夫か?

など状態のチェックをしてあげてください。

これらに異常がある場合にはアーモンドを食べさせるのをやめて、動物病院に相談するようにしましょう。

マカダミアナッツは絶対ダメ

アーモンドではありませんが、マカダミアナッツは犬にとって危険な食べ物です。

マカダミアナッツを食べてしまうと、嘔吐や発熱、けいれんなどが起こると言われています。

アーモンドと似た食べ物ですが、マカダミアナッツは絶対に犬に与えないようにしてください。

 

アーモンドを食べさせる必要はない

以上にようにアーモンドを食べさせることは悪いことではありません。

ただし、「総合栄養食」と書いてあるドッグフードは犬にとっての完全栄養食であり、それだけ食べていれば栄養バランスも栄養量も十分です。

わざわざ犬にアーモンドを食べさせる必要はないのです。

もし、食欲が少なく、栄養価の高いおやつを食べさせたい場合には上記の量や注意点を守り、少しずつ与えてみましょう。

フードに少し振りかけてフードを食べるきっかけにするのもいいかもしれませんね。

 

まとめ

アーモンドは栄養価が高く、おやつとして与えることもできる食べ物です。

ただし、アーモンドによってアレルギーや消化不良を起こしてしまうこともあります。

犬にアーモンドを与える際には、その量や与えた後の状態を十分に注意し、問題が出てしまわないようにしてあげてくださいね!

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