トンキニーズの性格や特徴・飼育法とは?

美しいブルーの瞳とミンクのような手触りの被毛を兼ね備えたトンキニーズは、強い個性がない猫種だと思われることも多いものです。

しかし、しつけがしやすく社交的であるため、猫を初めて飼うという方にもぴったりな猫種でもあります。

今回は、そんなトンキニーズの特徴や性格、飼育法などを詳しく解説していきます。

 

トンキニーズの特徴

遊び好きで愛情深い性格

トンキニーズは運動量が多く、遊び好きな性格をしています。

そのため、おもちゃなどを使ってスキンシップが取りやすく、信頼関係も育みやすい猫種だといえるでしょう。

そして、人懐っこいバーミーズの血を受け付いているため、飼い主さんに対して深い愛情を示してくれます。

トンキニーズは人間のことが大好きなので、飼い主さんの膝の上でリラックスしたり、肩に飛び乗ったりと、愛くるしい姿をたくさん見せてくれるでしょう。

また、トンキニーズは人間相手だけでなく、他の動物とも仲良くできます。

同居猫にも優しい態度を示してくれやすいので、多頭飼いをしたいと思っている方にもおすすめの猫種だといえるでしょう。

性質

トンキニーズ長方形のボディや変形くさび型(逆三角形)の頭部が丸みを帯びているのが特徴です。

対して、目はややつり気味についているので愛くるしさだけでなく、キリっとした印象も与えるでしょう。

トンキニーズに見られる目色は

  • グリーン
  • ヘーゼル
  • イエロー
  • ゴールド
  • サファイヤブルー
  • ブルー
  • アクア

で、オッドアイのトンキニーズはいません。

最大の特徴である被毛は密生しており、セミロング程度の長さであるといわれています。

被毛は

  • ブラック
  • ブルー
  • チョコレート
  • ライラック
  • シナモン
  • フォーン
  • レッド
  • クリーム

といったホワイト以外の毛色が表れます。

また、トンキニーズに現れるカラーポイントは

  • 濃淡があまりない「ソリッド」
  • 濃淡のコントラストが強い「ポインティッド」
  • トンキニーズに特有の「ミンク」の3種類です。

ちまみに、こうしたカラーポイントの濃さによっても、トンキニーズの目色は変わってきます。

例えば、カラーポイントは濃いとブルーが強くなり、薄いとイエロー系の目色になるのだといわれています。

しかし、トンキニーズの理想的な目色はブルー系であるとされているので、実際にはアクアの瞳をした子が多いでしょう。

大きさは?

セミフォーリンタイプであるトンキニーズは、一般的な猫と同じくらいの大きさになります。

平均体重も、一般的な猫と同じで3~5kg程度だとされているので、比較的飼いやすい大きさであるといえるでしょう。

歴史は?

トンキニーズはもともと自然に発生した猫種ですが、現在のトンキニーズのもとになった猫は、人の手が加えられる「人為的発生」という方法で誕生させられました。

現在のトンキニーズのもとになったとされているのが、「ウォン・マウ」という1匹の猫です。

ウォン・マウは、シャムとバーミーズの異種交配によって生まれた猫でした。

ブリーディングの研究をしていたアメリカ軍人のトンプソンはウォン・マウをミャンマーから連れて帰り、シャムと交配させ、産まれた子猫を母猫と戻し交配させることで、新品種を誕生させようとしました。

こうして産まれた、淡いチョコレート色の被毛を持った子猫やウォン・マウは現在のトンキニーズの礎を築いていったのです。

しかし、トンキニーズの交配が本格的に行われるようなったのは、ブリーダーたちは黄金色のシャムを作ろうと考えるようになった、1950年代だといわれています。

その計画に力を注いだのが、ニューヨーク在住のブリーダー、ミラン・グリーアでした。

実際にグリーアは1960年代に自身が求めていた猫を作りだし、交配から退いています。

そして、グリーアが注目を集めていたころ、カナダではマーガレット・コンロイというひとりのブリーダーが、自身の飼っているメスのバーミーズ「コムース」を妊娠させたいと悩んでいました。

そこでコンロイはキャットショーの審査委員に相談をし、コムースをシャムと異種交配させることにしたのです。

こうして誕生した子猫は、ミンクの被毛とアクアブルーの目を持っており、コンロイの心を虜にしました。

コンロイはその後、アメリカでシャムのブリーダーをしていたジェーン・バーレットとともに、トンキニーズという猫種を確立させていったのです。

トンキニーズは1982年にCFAから、1994年にGCCFから公認されたため、まだ歴史の浅い猫種であるといえます。

ちなみにトンキニーズは初め、「トンカニーズ」という猫種名で呼ばれていました。

しかし、当時は原産国を猫種としてつけることが多かったため、トンカニーズでは誤解を受けることもあったのです。

そのため、トンキニーズは1967年に猫種名が変更されたといわれています。

 

飼育時の注意点

室内環境

トンキニーズは好奇心が旺盛で、犬のような賢さも持っています。

そのため、飼い主さんの行動を真似することも多いでしょう。

しかし、こうした人間の真似が思わぬ事故を呼ぶことがあります。

例えば、飼い主さんが見ていない隙を狙って、ドアを開けてしまうこともあるでしょう。

だからこそ、トンキニーズを飼うときはイタズラ防止対策をきちんと行いましょう。

例えば、体重をかけてドアを開けられないよう、ドアストッパーを取り付けてみるのもおすすめです。

特にトイレや浴室などといった水場は、命に関わる事故が起きてしまいやすいので、必ず対策を練るようにしてみましょう。

家具の配置

トンキニーズは運動量が多い猫種だからこそ、家具を活かして上下運動をさせてあげるのもおすすめです。

例えば、段差を付けながら棚を並べれば、キャットタワーの代わりにもなります。

集合住宅に住んでいると、キャットステップなどを取り付けるのが難しいので、このように家具を活かした上下運動法を考えていきましょう。

ただし、家具の高さは年齢に合わせて考慮してあげることが大切です。

子猫期やシニア期は足元がおぼつかないので、高さのある家具を設置してしまうと、怪我を招いてしまうこともあります。

ですから、設置する家具は万が一のことを考え、飼い主さんの手が届く高さのものを選びましょう。

 

トンキニーズのケア法

ChaniM / Pixabay

ブラッシング

トンキニーズが持つ、被毛の光沢感やなめらかさは定期的なブラッシングによって保てるようにしていきましょう。

短毛種であるトンキニーズには、1日1回を目安にブラッシングしてあげるのがおすすめです。

ブラッシングを日常的に行っていくことは、抜け毛対策にも繋がります。

また、被毛に光沢感がなくなってきたときは、シャンプーを行ってあげるのもよいでしょう。

シャンプーは、あまり頻繁に行いすぎてしまうと、逆に皮膚病などを招く恐れもあるので、月1回程度を目安にしてみましょう。

爪切り

トンキニーズに限らず、猫の爪切りを行うときは神経や血管を傷つけないよう、注意しましょう。

猫の爪を見てみると、ピンク色をしている部分がありますよね。

その部分は「クイック」と呼ばれており、神経や血管が通っています。

そのため、切ってしまうと猫に強い痛みを感じさせてしまうでしょう。

クイックを一度切られた猫は爪切りに対して嫌な思い出ができるため、その後爪切りをさせてくれなくなることもあります。

こうした場合は爪切り後におやつをあげたり、眠っている間にこっそり切るなどし、ストレスを感じにくい爪切りができるよう、心がけていきましょう。

耳掃除

耳掃除をする前には、まず必ず耳に異常がないかを確認してください。

例えば、茶色や黒の耳垢が溜まっていたり、耳からかさぶたのようなものがポロポロ落ちたりしてくる場合は外耳炎や真菌症などを引き起こしている可能性があります。

こうしたとき、自己判断で耳掃除を行ってしまうと症状を悪化させてしまう危険性があるので、必ず獣医さんで診てもらうようにしましょう。

耳に炎症が見られないときはイヤークリーナーを使用しながら、定期的に耳掃除を行ってあげるのもよいでしょう。

目のお手入れ

トンキニーズの美しい瞳を維持していくためには、目のお手入れも欠かせません。

目のお手入れとしては、濡らしたコットンなどを使って目やにを拭き取ってあげることが大切です。

固まった目やには力づくで取り除くのではなく、濡らしたコットンを数秒当ててあげると、取り除きやすくなります。

コットンがない場合はウェットティッシュを代用するのもよいですが、その際はノンアルコールのものを選ぶようにしましょう。

中でも、ペット用のウェットティッシュや目のお手入れ専用のウェットシートを使用するのがおすすめです。

歯磨き

歯磨きはまず、歯ブラシに慣れさせることから始めていきましょう。

子猫期であれば、受容性が高いので初めて歯ブラシを口にいれても、受け入れてくれるかもしれません。

しかし、成猫になってからいきなり歯磨きを行うとするときは、猫が楽しいと感じられるような歯磨きを行っていきましょう。

そのためにはまず、歯ブラシへの抵抗感をなくしていくことが重要です。

例えば、ササミの茹で汁やペースト状のおやつなどを歯ブラシに少しつけて、口の中に入れてあげましょう。

最初は歯を磨けなくてもよいので、まずは歯ブラシに慣れさせていくことから始めてみてください。

歯ブラシに抵抗感を示さなくなったら猫の頭を押さえ、口を上に引っ張りながら、奥歯から磨いていきましょう。

その際は、犬猫用の歯磨き粉を使用するのもおすすめです。

人間用とは違い、犬猫用の歯磨き粉は動物が好みやすいよう味付けされており、すすぐ必要もありません。

 

子猫期の注意点


トンキニーズは運動量が多い活発な猫種だからこそ、子猫期にはきちんと体を作れるよう、栄養価の高い食事を与えていきましょう。

例えば、穀物よりもお肉やお魚が主原料(キャットフードのパッケージの最初に記載されている原料)になっているキャットフードを選ぶことも大切です。

穀物は猫にとって消化しにくい原材料でもあるため、下痢や嘔吐の原因になってしまうこともあるのです。

子猫期は体力を消耗しやすい反面、抵抗力や免疫力が弱いので、高タンパクで高カロリーな食事を心がけていきましょう。

シニア期の注意点

シニア期になると、抵抗力や免疫力が落ちてきます。

こうなるとかかりやすいのが、猫風邪とも呼ばれる猫カリシウイルスのような感染症です。

トンキニーズは、シャムやバーミーズに見られるような遺伝子疾患が現れにくい猫種であるため、比較的丈夫な体をしているといえます。

しかし、体力が落ちてくると目に見えないウイルスなどから、感染症を引き起こしてしまう可能性が高くなるでしょう。

特に、トンキニーズは寒さに弱いという特徴を持っているので、気温が低い日は暖房機器を有効活用して体調を守ってあげましょう。

季節ごとの注意点

春は、1日の中の気温差が激しい季節でもあります。

だからこそ、寒さに弱いトンキニーズは気温差によって体調を崩してしまうこともあるでしょう。

体調を崩させないためには、寒さを感じやすい朝晩を暖かく乗り切れるようにしてあげましょう。

例えば、エアコンのタイマー機能を使って、夜中から朝方だけ暖房をつけてあげるのもよいですし、湯たんぽを用意して体を温められるようにしてあげるのもおすすめです。

体をくるむことができる毛布を1枚用意してあげることも、トンキニーズの体調を守ることに繋がっていきます。

夏は食欲と連動し、飲水量も減っていきます。

しかし、夏は気温が高いため、水分不足により脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあるでしょう。

脱水症状を招かないためには、飼い猫が好む水の飲み方を見つけてあげることも大切です。

例えば、容器に汲んだ水を飲んでくれない場合は蛇口から水を飲ませてみるのもよいでしょう。

水道水のにおいを気にする場合は、水を沸騰させてにおいを取り除いてあげると飲んでくれやすくなることもあります。

夏はこのように、飼い猫がどんな水が好きなのかを知り、対策を練っていきましょう。

トンキニーズは運動量が多い猫種ですが、食事量は一般的な猫と変わりがありません。

しかし、そんなトンキニーズにも食欲の秋には肥満対策が必要です。

トンキニーズは犬のような賢さを持っているため、ダイエットアイテムを使用しながら、楽しく食事管理をしていきましょう。

例えば、転がすとフードが出てくるダイエット用のおもちゃなら、ストレスを感じずに体型維持を行えるかもしれません。

トンキニーズは好奇心旺盛な猫種だからこそ、早食い対策のフードボウルを使用する前に、楽しみながらダイエットができるアイテムを試してみましょう。

ただし、急激に与えるキャットフードの量を減らしてしまうと、猫の体に悪影響を与えてしまうので、フードはキャットフードに記載されている適正量を目安にしましょう。

トンキニーズは寒さに弱い猫種なので、冬は防寒対策をしっかりと行ってあげましょう。

防寒対策として一番効果的なのは、エアコンを使用することです。

エアコンなら、ファンヒーターや石油ストーブのような有害物質を取り込んでしまう心配もありません。

また、こたつのように低温やけどを招く恐れもないので、飼い主さんが留守のときでも安心して使用できます。

ただし、冬にエアコンを使用するときは、温度を20~23℃程度に設定するのがポイントです。

そして、家を空けるときは誤って猫がエアコンを踏んでしまわないように、引き出しの中などに隠しておくと、さらに安心できます。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

トンキニーズは皮膚病になりやすい猫種だといわれているので、ボディチェックをするときは、皮膚の状態をよく観察してみることも重要です。

猫の皮膚病は、フケや脱毛が見られるのが特徴です。

もしも日頃から、決まった部分をしきりに掻きむしるようであれば、皮膚病を引き起こしている可能性が高いでしょう。

また、皮膚病によって皮膚が変色したり、体臭がきつくなったりすることもあります。

そのため、スキンシップを取っていて、いつもと違った異変を感じた場合は速やかに動物病院へ連れていくようにしましょう。

顔周りのチェック

顔周りをチェックするときは、各パーツに異常がないかを細かく見ていきましょう。

例えば、目から涙が出ていたり、よだれを垂らしていたりするようであれば、体調が悪いサインなのかもしれません。

また、年齢を重ねるごとに歯周病を引き起こす確率は高くなっていくので、口腔内に異常がないかもチェックしていきましょう。

歯周病は歯茎が赤くなる、歯肉炎から始めっていきます。

健康的な猫の歯茎はピンク色をしているので、赤みや腫れを発見したら獣医さんに相談をして歯垢除去などを行っていきましょう。

シャムやバーミーズとは違った魅力を持つトンキニーズ

トンキニーズは、まだまだ知名度が高くない猫種ですが、シャムやバーミーズとは違った魅力を持っています。

人間好きで社交的なトンキニーズは、たっぷりと愛情をかけてあげれば最愛のパートナーにもなってくれるでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。