老舗ペットフードメーカー【アイムス】が作った猫のフードってどうなの?

猫ブームと言われて、猫の飼育数が犬の飼育数を上回ったのはご存じの通り。

そんな時代を反映してか、キャットフードに関してもプレミアム化が進み、多くの飼い主さんが以前より高級なフードを求めるようになりました。

でも、飼い主さん達のキャットフードを選ぶ目は、本当に正しいのでしょうか。

現在、ペットフード市場で大きなシェアを占めているのはマースジャパンリミテッド、ユニ・チャーム、ネスレ日本などの外資系のペットフードメーカーです。

今回は、その中のひとつ、マースジャパンリミテッドの【アイムス】を取り上げ、人気のフードの中身を調べてみました。

 

【アイムス】って、どんなキャットフードなの?

【アイムス】と言えばペットを飼っていたら知らない人はいないほど、有名なフードブランド。

会社の設立は1946年と今から70年以上前です。創設者のポール・アイムスが考えたのは、「犬や猫の健康に有用な最先端の栄養価を」というコンセプト。

日本では、世界大戦後の混乱で人間ですら満足に食べるものがなかった時代ですから、いかに進んでいたかが分かります。

日本では1995年に発売が開始されるようになりました。今回は、【アイムス】の5つの成猫向けキャットフードの中から、一番ベーシックな「インドアキャット」を取り上げます。

 

【アイムス】「インドアキャット」にはどんな原材料が使われているの?

肉類

「インドアキャット」には「チキン」「まぐろ味」「お魚ミックス かつお・サーモン味」の3種があります。それぞれ使用されている肉類が異なります。

    • 「チキン」 ・・・ チキンミール、チキンエキス、家禽ミール、家禽類
    • 「まぐろ味」 ・・・ チキンミール、チキンエキス、家禽ミール、ツナミール、まぐろミール
    • 「お魚ミックス かつお・サーモン味」 ・・・ チキンミール、チキンエキス、家禽ミール、かつおエキス、サーモンエキス

ミール類に使用されている原材料の詳細や、「チキン」に配合されているという〝家禽類“が何であるのかはHPには公表されていません。

また、「お魚ミックス」に実際には魚の身は入っていないことが分かりました。ちょっと残念な結果です。

穀物

【アイムス】にはさまざまな穀物が使われています。

    • 「チキン」 ・・・ とうもろこし、植物性たんぱく、大麦、
    • 「まぐろ味」 ・・・ 植物性たんぱく、米、とうもろこし、
    • 「お魚ミックス かつお・サーモン味」 ・・・ 小麦、とうもろこし、さとうもろこし

原材料表記では、穀類より肉類の方が前に記載されていますので、肉類の方が多いように見えます。

ただ、ここには盲点があります。肉類は材料すべてをまとめて表記しているのに対し、穀類については個別表記になっているのです。

肉類を一種類ずつ表記したら、とうもろこしや小麦が記載のトップに来る可能性はあるでしょう。

添加物

合成着色料は使われていませんが、酸化防止剤の中にBHA、BHTが含まれています。

BHA、BHTはラットを使った実験では発がん性など有害性も報告されています。

実は、これらの添加物は私たち人間の食品にも含まれていることがあります。

ただ、口にする食品の種類が多い人間に比べて、猫が食べるのはキャットフードだけ。長年摂取し続けると小さな体に大量の添加物を摂取することになります。

BHA、BHTが添加されている点で安心なペットフードとは言えないでしょう。

 

【アイムス】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?

たんぱく質

「インドアキャッツ」の3種類は、それぞれたんぱく質の割合が少しずつ異なります。

「チキン」は30.6%以上、「まぐろ味」は31.5%以上、「お魚ミックス かつお・サーモン味」は25.5%以上です。

AAFCO(米国飼料審査官協会)が示している最低基準は26%ですので、「お魚ミックス」以外はクリア、「お魚ミックス」でもほんのわずかの差ですので、たんぱく質割合自体は特に問題はないでしょう。

脂質

脂質割合もフードによって異なります。「チキン」は12.6%以上、「まぐろ」は14.4%以上、「お魚ミックス」は9.5%以上です。

いずれも、AAFCOの基準値9%はクリアしています。

 

【アイムス】の生産国はどこ?

【アイムス】の原産国はオーストラリアです。

オーストラリアは農業や畜産が盛んな国だけに、海外からのウィルスや病原菌の持ち込みを厳しく監視しています。

また、ペットフードに使用する家畜にも、抗生物質やホルモン剤の使用を禁止しています。

ペットフードの材料については、比較的安心な国と言えるでしょう。

ただし、原材料に厳しいオーストラリアの法律も、ペットフードの栄養面にまでは及んでいません。

本当に良いキャットフードかどうかは、配合されている食材が猫に相応しいかとうか、しっかりチェックして判断した方が良いでしょう。

【アイムス】の魅力は?

目的に合わせたフードが充実

今回ご紹介したのは【アイムス】の成猫・インドアキャット用ですが、【アイムス】にはほかにも「体重管理用」「毛玉ケア」「下部尿路とお口の健康維持」「避妊・去勢後の健康維持」など成猫用だけで5種類あります。

また、ライフステージ別には成猫用のほかに「子ねこ用」と「シニア猫用」があります。豊富なバリエーションから選べるのは【アイムス】の便利なところです。

価格がリーズナブルでどこでも買える

入手が手頃でリーズナブルな点も【アイムス】が指示される理由のひとつでしょう。

1.5kgパックで1200円前後。スーパーやペットショップでも手軽に入手できる買いやすいフードです。

世界でもっともポピュラーなフード。でも、中身がちょっと心配

値段や手軽さ、大手メーカーへの信頼でファンの多い【アイムス】。

キャットフードの代名詞的存在と言っても良いくらいです。しかしながら、原材料を調べてみると不安な点も多々あります。

特に穀物の多用は、こだわり派の飼い主さんにとっては受け入れがたいでしょう。

大手メーカーのフードは汎用性を考慮して作られていますが、もう少し原材料にこだわったフードがあると良いのではないでしょうか。

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