猫の毛並み・毛ツヤを改善する対処法とは?

「最近、飼い猫の毛並みや毛ツヤが悪くなってきた」と思うと、ついブラッシングを頑張りたくなってしまうものですよね。

しかし、猫の毛並や毛ツヤはブラッシングだけ改善できるものではありません。

そこで今回は、飼い猫の毛並みや毛ツヤをよくする対処法をご説明いたしますので、ぜひ飼い主さんの努力で被毛の美しさを保ってあげましょう。

毛並みや毛ツヤをよくする方法はブラッシングだけではない!


毎日のブラッシングは、飼い猫の毛並みや毛ツヤを良くするだけではなく、抜け毛対策にもなります。

しかし、猫の毛並みや毛ツヤの悪さはブラッシング不足だけが原因ではないため、こまめにブラッシングを行っても、被毛が美しくならないこともあるのです。

また、猫は毛づくろいを行い、自分の体を綺麗にする習性を持っているため、毛並みや毛ツヤの状態は、健康を知るためのバロメーターにもなります。

だからこそ、飼い主さんは飼い猫の毛並みや毛ツヤをこまめにチェックし、ブラッシング以外の適切な対処法も行い、健康を管理していきましょう。

猫の毛並みや毛ツヤが悪くなる原因とは?

1.加齢による老化

年を取ると、猫も毛並みや毛ツヤが悪くなってきます。

一般的に猫の毛ツヤのピークは2歳頃で、この時期は被毛の手触りも良いものです。

しかし、その後はだんだんと毛並みが悪くなったり、毛ツヤがなくなったりしていきます。

そして、老猫になると寝ている時間が増えるため、毛づくろいの回数も減ってしまい、毛並みや毛ツヤがさらに悪くなってしまうのです。

2.口内炎

老猫でもないのに、飼い猫の毛づくろいの頻度が減ったときは、口内炎を引き起こしている可能性があるでしょう。

猫の口内炎は人間よりも感じる痛みが強く、放置しておくと歯肉炎や歯周病へと進行してしまいます。

猫が口内炎を引き起こしている場合は歯茎が赤くなったり、食欲が落ちたりするのが特徴です。

特に、ウェットフードは歯垢が付きやすいため、歯磨きをしていないと、口内炎を引き起こしやすくなってしまいます。

3.栄養が不足している

毛並みや毛ツヤの美しさに一番大きな影響を与えるのが、栄養バランスです。

例えば、普段あげているキャットフードの原材料が粗悪な場合は、栄養が偏ってしまうため、毛並みや毛ツヤが悪くなってしまいます。

被毛の美しさは、与えるキャットフードの主原料(パッケージの一番初めに記載されている原料のこと)やタンパク質の配合量によって変わってくるので、コスパではなく質のよさでキャットフードを選んでみましょう。

4.乾燥が原因なことも!

冬は暖房を使用するため、部屋の中が乾燥してしまうことも多くなります。

こうなると、人間の乾燥してカサカサになるように、猫の被毛も乾燥し、毛並みや毛ツヤが悪くなってしまうのです。

乾燥は水分不足によって起こるため、飼い猫が飲んでいる水の量をチェックしたり、加湿器を設置することで対策を行っていきましょう。

5.病気のサインである可能性も

飼い猫の毛並みや毛ツヤが突然悪くなったときは、病気のサインかもしれません。

例えば、猫がかかりやすい腎臓病も毛並みや毛ツヤが悪くなるといった症状が見られます。

そのため、被毛の美しさがなくなったのと同時に食欲が落ちたり、元気がなくなったりした場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

6.寄生虫に栄養を取られている

栄養バランスのいいキャットフードを与えているのにも関わらず、猫の体重が増えない場合は寄生虫に栄養を取られている可能性があります。

体内で寄生虫に栄養を奪われている場合は、下痢や嘔吐が見られるのも特徴です。

中でも、「猫回虫」という寄生虫はもっとも多く見られ、子猫が寄生された場合は栄養不足で発育不良になってしまいます。

毛並み・毛ツヤをよくするためには栄養補給が大切


毛並みや毛ツヤが悪くても、何の病気にもかかっていない場合は、栄養が足りていないサインです。

特に、安価なキャットフードの中には栄養バランスが偏り、猫にとって必要な栄養素が不足しているものもあります。

こうした場合は、与えるキャットフードを見直したり、サプリメントや猫に与えてもいい人間用の食材をうまく使いながら、栄養を補ってあげましょう。

では、どのように毛並みや毛ツヤをよくしていけばよいのかを、これから具体的にご説明していきます。

栄養バランスがいいキャットフードの選び方とは?

1.主原料がお肉やお魚

栄養バランスがいいキャットフードを選ぶときにまず大切なのが、主原料をチェックすることです。

安価なキャットフードの中には、トウモロコシや小麦といった穀類を主原料にしているものが多くあります。

しかし、肉食動物である猫に必要なのは、お肉やお魚です。

お肉やお魚には、猫にとって必要な動物性タンパク質が豊富に含まれているため、毎日の食事でしっかりと摂取させてあげる必要があります。

2.穀類が少ない

穀類とは、トウモロコシや小麦、大麦、米などのことです。

穀類には食物繊維が含まれているので、便秘などを改善してくれるというメリットもありますが、その分デメリットも多くあります。

肉食動物である猫は、穀類を体の中でうまく消化できませんし、人間のように歯で穀物をすり潰すことができません。

そのため、穀類が多く含まれているキャットフードを与え続けていると、下痢や嘔吐を引き起こしてしまうことも多いのです。

また、猫の中には穀物アレルギーの子もいます。

こうした子が穀類を主原料にしたキャットフードを食べると、アレルギー反応を起こし、皮膚に炎症が見られることもあるので、注意が必要です。

3.ビタミンやアミノ酸を豊富に含んでいる

美しい被毛を維持するためには、ビタミンやアミノ酸を豊富に含んだキャットフードを選ぶことも大切です。

例えば、ビタミンは皮膚を作る細胞を入れ替えてくれたり、皮脂の分泌を促してくれたりします。

そしてビタミンを同じくらい大切なのが、アミノ酸です。

アミノ酸は、被毛の生成に大きく影響する「ケラチン」を作り出すためにも必要な栄養素だといわれています。

4.EPAやDHAが配合されている

オメガ3不飽和脂肪酸であるEPAやDHAは抗炎症作用を持っていて、被毛の健康維持にも役立ってくれる栄養素です。

FPAやDHAは青魚に多く含まれており、毛並みや毛ツヤをよくしてくれるだけではなく、免疫力を高めてくれる効果も持っています。

また、DHAの摂取は認知症予防に繋がるため、飼い猫が年を取ってきたと感じたら、普段のフードから補えるようにしてみましょう。

5. アラキドン酸が含まれている

アラキドン酸には毛質を整える働きがあり、皮膚や被毛の健康を維持してくれます。

また、EPAやDHAと同じで抗炎症作用を持っているため、皮膚の炎症を静めてくれる効果も期待できるでしょう。

アラキドン酸のもとになる「リノール酸」は、牛脂や鶏皮などに含まれています。

通常、リノール酸は体内で「γ-リノレン酸」へと変化し、その後、アラキドン酸に変換されますが、猫はγ-リノレン酸からアラキドン酸を作れません。

そのため、食事を通してアラキドン酸を摂取する必要があるのです。

【栄養バランスばっちり】成猫用のおすすめキャットフード3選

1.オリジン

原材料の割合まで詳しく記載されているオリジンは、栄養バランスにこだわった質のいいキャットフードです。

酸化防腐剤や合成着色料も使用されていないため、安心して飼い猫に食べさせることができるでしょう。

ただし、嗜好性が低いため、猫からは好まれにくかったり、カロリーが高めになっていたりするので、飼い猫の食いつきを見ながら与えてみましょう。

2.アボ・ダーム

アボ・ダームは、アボカドに含まれるビタミンやミネラルを活かしたキャットフードです。

主原料がチキンミールとなっていますが、アボ・ダームのチキンミールには鶏肉を乾燥させ、粉状にしたものが使用してあるため、粗悪なチキンミールではないといわれています。

そして、穀類は使われていますが、トウモロコシや小麦のような消化が難しい原料ではなく、玄米粉や米粉を使用してあることも大きな特徴です。

また、粒が小さめなので、老猫や歯周病を患っている猫でも食べやすくなっています。

3.ピュリナワン

手ごろな価格できちんと栄養を摂取させたいのであれば、ピュリナワンがおすすめです。

ピュリアンワンは、主原料にお肉やお魚を使用していますし、タンパク質が豊富に含まれているため、被毛の健康を維持できます。

ただし、腎臓が弱っている猫の場合はタンパク質の多さが逆に、体への負担となってしまう場合もあるので注意が必要です。

毛並みや毛ツヤはサプリメントで改善させるのもおすすめ!


毛並みや毛ツヤをよくするには、サプリメンを使ってタンパク質とアミノ酸を摂取させるのもよいでしょう。

アミノ酸はタンパク質をのもとになる栄養素ですし、タンパク質には毛並みや毛ツヤの状態を維持してくれる働きがあります。

ただし、日頃から質のいいキャットフードをきちんと口にしてくれている場合は、サプリメントで栄養を補う必要はありませんが、老猫になると自力で栄養を摂取できなくなることもあります。

こうしたときこそ、サプリメントを使って、毛並みや毛ツヤの状態を良くしていきましょう。

また、サプリメントの中には免疫力を高めたり、便秘や軟便などを改善してくれたりするものもあるので、飼い猫の症状に合わせて、与える成分を考えていくことが大切です。

いつものフードにプラスしたい食材とは?


いつも与えているフードを変えずに、毛並みや毛ツヤをよくしたいときは、人間用の食材をちょい足ししてあげるのもおすすめです。

その際は必ず、猫の体に害を与えないようなものを選んでいきましょう。

ちょい足し食材としておすすめなのが、魚介類です。

魚介類にはEPA やDHAが豊富に含まれているため、皮膚や被毛のトラブルを予防したり、免疫力を高めたりする効果があります。

中でも、サケやサバ(水煮缶)、サンマなどは十分に加熱して与えるのがおすすめです。

またツナ缶には毛ツヤを良くする働きがあるため、オイルごとフードに加えて与えるのもよいでしょう。

ちなみに、ビタミンが豊富な緑黄色野菜を猫に与えたいと思う飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、猫はもともと肉食動物なので、野菜を大量に与えないようにしましょう。

野菜には「セロルース」が含まれていることが多いのですが、猫はこの成分を分解できません。

そのため、大量に摂取させると下痢や嘔吐の原因にもなるので、与えたいときは量を調節したり、細かく刻んだりしましょう。

毛並みや毛ツヤをよくするにはブラッシングも大切!


飼い猫の毛並みや毛ツヤをよくするには、栄養にこだわることも大切ですが、日々のブラッシングをきちんと行うことももちろん大切です。

ブラッシングは、血行促進効果も期待できるため、新陳代謝をよくしてくれます。

毛並みや毛ツヤをよくするためには、正しいブラッシングを行いましょう。

例えば、長毛種と短毛種では使うブラシを変えることもポイントです。

短毛種の場合は一般的な猫用ブラシだけを使ってブラッシングを行ってもよいですが、長毛種はブラッシング前に絡まった毛をコームでとかしてあげる必要があります。

また、ブラッシング時は、毛の流れに沿ってブラッシングを行うことも大切です。

特に顔周りは、顔の中心から外側に向かってブラッシングをすると、猫に痛みや不快感を与えにくくなります。

ただし、毛並みや毛ツヤをよくしたいからといってブラッシングをこまめに行いすぎてはいけません。

あまりにも頻繁にブラッシングを行うと、猫がハゲてしまうこともあります。

特に、ファーミネーターのように抜け毛がたくさん取れるブラシは脱毛を作りやすいのでブラッシングの頻度を1日1~2回にするよう、心がけていきましょう。

毛並みや毛ツヤは体の内側からもケアしていこう


ボサボサになってしまった飼い猫の被毛をブラッシングだけで綺麗に保つのは、なかなか難しいものです。

だからこそ、これを機に普段与えているキャットフードなども見直して、体の内側から綺麗な被毛を維持できるようにサポートしていきましょう。

ぜひ、栄養バランスのいい食事で被毛のケアをしながら、飼い猫の寿命も延ばしていきましょうね。

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