ドッグフードのコストはどう決まる?安い理由と犬へのデメリットとは【獣医師が解説】

ペットショップに行くと、数え切れないほどのドッグフードを目にします。

その中から愛犬にどのフードを選んだらいいのか、その選び方について非常に悩む飼い主さんは多いと思います。

選ぶ際にやはり気になるのはドッグフードの価格だと思います。

ドッグフードの値段はピンキリで、値段が数倍も違うフードを見つけることも珍しくありません。

では、安いフードはなぜ安いのでしょうか?

安いフードを買ってデメリットはないのでしょうか?

今回は安い値段のフードの考え方について解説いたします。

ドッグフードの値段はどう決まる?

ドッグフードは製造から販売までさまざまな過程で費用が掛かり、飼い主さんの手元に届きます。

ドッグフードを作るための原材料費・加工に関わる人件費や設備代・移動にかかる物流費・宣伝広告費など。

それだけではなく、製造業者や小売店の利益、さらには消費期限切れで廃棄になるフードのロスなども計算されて価格が決まってきます。

そのため、これらすべての過程でかかる費用のうち、いずれかのコストを抑えたフードが安いドッグフードとなります。

原材料費

ドッグフードを作る材料の費用が、ドッグフードの最も基本的なコストになります。

つまり、価格の安いフードは原材料に安いものが使われている可能性が高くなります。

ドッグフードにはたんぱく源として肉や魚が含まれることが多いのですが、それらの肉に安い原材料が使われている可能性が高いということになります。

基本的に品質がある程度しっかりしている肉には、「豚肉」「牛肉」など肉の種類が書いてあるケースが多いです。

一方で、人が食べることができないような肉を処理したものでは「ミートミール」「ミートボーンミール」「家禽(かきん)ミール」などと表示されています。

これらの表示がある場合には、原材料に品質が良くないものが使われている可能性があるので注意しましょう。

加工に関わる人件費や設備費

ドッグフードは原材料を加工して作られます。

その加工代にも費用が掛かり、その費用によってもドッグフードの値段は左右されます。

一般的に、中国や東南アジアなど、物価や人件費が安い地域で作られたものは、この費用が抑えられるため、価格が安くなっています。

ただし、製造にかかわる費用が安い場合には、菌や異物の混入など衛生面や品質面の不安が付きまといます。

また、同じ製造ラインで数種類のフードを作っていることもあり味や成分にばらつきが出てしまうこともあります。

流通にかかる費用

ドッグフードは重さの割に単価が安いため、流通にかかる費用もばかになりません。

特に、海外で生産されたフードでは、海を渡ってこないといけない分、流通コストが高くなります。

海外産のフードの場合、船便と航空便ではそのコストが大きく変わります。

ただし、船便の場合は輸送にかなり時間がかかり、その間に劣化してしまうことがあります。

海外製の価格が安いフードのほとんどは船便で送られてきます。

それに耐えうるように、添加物が多く使われていることも多いです。

そのため、海外製の安いフードには品質や添加物を含めて要注意になります。

広告宣伝費

ドッグフードの価格に意外と大きな影響をするのが宣伝広告費です。

大手のメーカーでテレビCMなどを行っているフードはこの宣伝広告費が高くなり、フードの価格に上乗せされるケースが多くなります。

小売店の利益

これは店舗によってまちまちですが、ショップに並んでいるフードには必ず一定割合の店舗の利益が加算されています。

ショップが大きく売り出しているフードでは、安売りだとしても原価が安く、その店舗の利益率が大きなフードかもしれません。

安いフードを与えるリスク

安いフードには以上のように、安いなりの理由があります。安いフードを与えることで起こり得るリスクは以下の通りです。

毒物混入のリスク

2006年~2007年の間に、カナダの「メニューフーズ」という会社が製造したドッグフード・キャットフードを食べた犬と猫、合計1400頭以上が腎不全を起こして亡くなったという事件が起こりました。

その原因が、中国から輸入した原材料の小麦に含まれていたメラニンという物質です。

中国産の品質の悪い原材料を使ったフードを選ぶことで健康被害が出てしまった例になります。

肝臓の負担

動物病院に健康診断で来院した犬のうち、数%で肝臓の数値(肝酵素)が上昇している子がいます。

もちろん肝臓自体に問題がある犬も少なくありませんが、食餌が肝臓に負担をかけているというケースも多いです。

そういった子では食餌の種類を変えるだけで肝臓の数値が正常化してくるため、食餌の影響だったことがわかります。

肝臓はフードが腸から吸収されて、最初に流れ込む臓器です。

肝臓で体に有害な物質を処理して全身に栄養分を流しますので、添加物などの有害物質や質の悪い原材料を使ったフードを食べると肝臓に負担がかかります。

安いフードには質の悪い原材料が使われていたり、保存を長く効かせたり変性を防いだりするために添加物が多く含まれていることもあります。

もし、普段から愛犬の肝臓の数値が悪いと言われている場合は、少し質の高いフードに変えることも考えてもいいかもしれませんね。

アレルギーや消化不良などのリスク

価格の安いドッグフードでは、原材料の質が低かったり、加工時の品質管理が悪く異物が混入することがあります。

同じ製造ラインで複数のフードを作っている場合もあり、本来アレルギー源を含まないはずのフードでも、他のフードの成分が混入してアレルギーが出てしまうこともあります。

低品質のフードは消化に良くないものも多くなります。

愛犬が慢性の下痢やアレルギーに悩んでいる場合には、高品質なフードに切り替えてみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

安いドッグフードには、安いなりの何らかの理由があります。

もちろん高いフードがすべて品質のいいフードだとか、安いフードはすべて危険というわけではありませんが、安いからという理由だけでフードを買うと愛犬の健康を損なうことになりかねません。

フード選びは愛犬の健康に大きな影響を与えます。

今食べているフードが、今の健康状態にどの程度影響を与えているのかを実際に判断するのは難しいです。

しかし何か健康状態で気になることがある場合は、動物病院で相談しながら、高品質なフードに変えてみてもいいかもしれません。

難しいことではありますが、価格にとらわれず愛犬に合った質の良いフードを見つけられるようにしてくださいね。

【獣医師がおすすめするドッグフードは?】

http://pet-seikatsu.jp/dog/food/dogfood/ranking//93963




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